モントリオールは、ニューヨークと並び、世界的にベーグルの美味しい街として知られています。そんなモントリオールで、今回、訪れてみてお気に入りになったのは、こちらのベーグル店、フェアモントベーグル (Fairmount Bagel) です。ニューヨークにやって来て以来、すっかりベーグル好きになっていて、今回、モントリオールのベーグルも楽しみにやって来ました。
モントリオールのベーグルは、少しタイプは違いますが、ニューヨークの美味しいベーグルに勝るとも劣らない美味しさでした。フェアモントベーグルは有名店なのですが、店内に一歩入ると、昔の趣を残す小さな工場のようなお店で驚きました。驚くほどの数のベーグルが山積みになり、目の前でベーグルの生地をこねて、焼いている姿も見ることができます。ベーグルを焼く香ばしい香りも店内に充満し、アツアツできたてのベーグルを買うことができるのが本当にすばらしいです。紙袋からアツアツの熱気が伝わってきます。
フェアモントベーグルは、1919年にロシア系移民のIsadore Shlafmanさんが始めた、モントリオールの老舗ベーグル屋さんです。代代受け継がれてきたファミリービジネスで、今はお孫さんがこのお店を切り盛りしているそうです。昔ながらのハンドメイドの手法で作られるベーグルは本当おいしいです。そんな歴史ある美味しいモントリオールのベーグル屋さんなのですが、このお店、驚いたことに毎日24時間営業しています。
ベーグルはポーランドをはじめとした東欧系ユダヤ人の間で食べられてきた物なのですが、その東欧からのユダヤ系のたちがアメリカやカナダにやってきて広まったそうです。
モントリオールのベーグルは、ニューヨークのベーグルとはちょっと違う特徴を持っていて、「モントリオールスタイルベーグル」と呼ばれています。
ニューヨークのベーグルと、モントリオールスタイルベーグルとの違いはなんでしょうか。
まずは、作り方。。。
モントリオールスタイルベーグルは、生地に麦芽と卵を使い、塩を使いません。またポイントとして蜂蜜を入れたお湯でベーグルを茹でるので甘みがあるんですね。薪を使って窯で焼き上げるのも香ばしく美味しく仕上がるためのポイントかもしれません。
ちなみに、ニューヨークのベーグルは、麦芽と塩を使い、基本的には普通のお湯で生地を茹でます。その後は、窯ではなく普通のオーブンを使って焼くのが多いようです。
そして、見た目と種類は。。。
モントリオールスタイルベーグルは、ニューヨークのベーグルより小さく、薄いです。種類もセサミやポピーシードなどベーシックなものが中心。何もはさまずにそのまま頂き、ベーグルそのものの味を楽しむことが多いようです。
ニューヨークのベーグルは、大きく、ボリュームがあり、また弾力性があります。またベーグルの種類もたくさんあります。ベーグルを半分に切り、クリームチーズやサーモンなど様々な具材をはさみ、サンドイッチのように食べることが多いです。
お店のお姉さんによると、断然人気のおすすめはセサミのベーグルだそうです。ということで、たくさんセサミベーグルをお買い上げ。
家で冷凍して食べてもすごく美味しく頂けました!ニューヨークのベーグルは冷凍すると味が落ちる気がするのですが、このモントリオールのベーグルはすごいです!かなり美味しく頂けます。結構感動して、もっと買ってくればよかった~って思いました。2008年にモントリオール出身の宇宙飛行士、Gregory Chamitoffさんが、このフェアモントベーグルのベーグルを持って宇宙へ行ったそうですが、その気持ちわかるかも。
Fairmount Bagel
74 Avenue Fairmount O, Montréal, QC H2T 2M1, Canada MAP
モントリオールには他にもベーグル屋さんがありますが、実はもう一つ、フェアモントベーグルと並び、有名なベーグル店があるそうです。今回は行けなかったのですが、フェアモントベーグルのお店からも近い、同じプラトー・モン・ロワイヤル地区 (Plateau-Mont-Royal) にあり、イートインできるカフェの支店もあるらしいので一緒に訪れてみるのもいいかもしれません。お店の名前は、St. Viateur Bagelです。
こちらの映像では、この二つのお店のベーグルの食べ比べをしています。
モントリオールでベストベーグルを競っているお店同士のようなので、ベーグル好きの人は是非食べ比べてみてください。