今年の春夏は、ニューヨークのミュージアムでは、ファッションをテーマにした特別展が色々と開催されていました。アッパーイーストサイドのミュージアムマイルにある、ジューイッシュ博物館 (The Jewish Museum) でも、ニューヨークのファッションデザイナー、Isaac Mizrahi さんの特別展が行われていたので訪れてみました。
デザイナーさんのスタジオに来たような感覚のデザイン画の展示が楽しいです。
Isaac Mizrahi さんのファッションショーの様子。
上品なフェミニンなスタイルが多いのかな、と思ったら、
ゆったりとしたかわいい雰囲気のスタイルも手掛けるよう。
セクシーなドレスやファー付きのファッション。
ビビッドカラーのポップなスタイルも。
先日紹介したクーパーヒューイットミュージアムでもファッションの特別展が行われていて、その中のビューティーをテーマにしたセクションにもありましたが、和ませ系がちょっとした流行りなのかな?
幅広い色彩使いが上手で才能を感じました。
こちらのビデオでは、Isaac Mizrahiさんが自身の作品へ影響を与えた、アートとニューヨークについて語っています。
最近のファッションの世界では、このようにミュージアムで取り上げられるような、唯一、特別感のある存在を目指すアートなブランドと、普段使いとして気軽にファッションを楽しめるようなリーズナブル価格で提供するブランドの2極化が進み、その中間のどっちつかずのブランドにとっては厳しい時代となってきているのではないかと思います。
メトロポリタン美術館でも、現在、“Manus x Machina: Fashion in an Age of Technology” というファッションがテーマの特別展が行われています。9月5日までとなっているので、興味がある人は急ぎましょう。
ジューイッシュミュージアムでは、このほか、リオのオリンピック開催中ということもあるのか、ユダヤ系ブラジル人のランドスケープデザイナー、Roberto Burle Marx さんのブラジルのモダンデザインに関する特別展も行われていました。
懐かしいリオデジャネイロの海岸沿いの風景。色々な面で心配な点があがっていましたが、無事、オリンピックが終了し、何よりです。
1階ロビーの華やかなディスプレイも実は特別展のひとつです。
ジューイッシュミュージアムの前を通りかかったら、大好きなラス&ドーターズ (Russ & Daughters) の広告を発見。ジューイッシュミュージアム内にカフェとしてオープンしました!
ラス&ドーターズ (Russ & Daughters) のお店はミュージアムの地下にあります。ファッションの特別展鑑賞後、お茶して行こうと思ったら、なんとお休みでした。そう、ジューイッシュのみなさんは土曜日はお休みなんです。土曜日は安息日ということで、ユダヤ教の信仰の深い人は、金曜の日没から土曜の夜まで電気製品などを触れずに生活する慣習があります。というわけで、ミュージアム自体は安息日の土曜は無料で開放されていて入れますが、ミュージアム内のラス&ドーターズ (Russ & Daughters) のカフェへ訪れるなら土曜日以外となります。
ロウアーイーストサイドにある本店とカフェはこちらの記事をどうぞ。
ユダヤ博物館ならではのジューイッシュらしい展示はこちらの記事をどうぞ。普段、あまり見かけることのない珍しいものも多く、文化的にもとても興味深いミュージアムです。
The Jewish Museum New York
1109 5th Ave, New York, NY 10128 (92-93St) MAP