ブルックリンの現代アート美術館 Faurschou グリーンポイントの隠れ家新ミュージアム

ブルックリンのグリーンポイントといえば、昔ながらの雰囲気を残したポーランド人街やインダストリアルな雰囲気の倉庫街として知られていますが、最近では、どんどん新スポットが登場し変化してきています。そんなグリーンポイントに、2019年に登場した新アートスポットが、コンテンポラリーアートミュージアム、Faurschou です。住宅街の一角に隠れ家のように佇む広々としたギャラリーでは、現在、BOURGEOIS + GREENBERG + ONO と題した、3人の現代アーティストをテーマとした特別展が開催されていて、20世紀後半に隆盛だったミニマリズムを彷彿とさせる、インストレーションアートの数々が展示されています。

グリーンポイントは、ブルックリンのイーストリバー沿い最北端に位置し、スモークサーモンの人気店 の工場をはじめ、インダストリアルな工場や倉庫街があったり、昔ながらの ポーランド系のミートショップ やレストランがあったり、昔ながらのいい雰囲気を残したエリアです。グリーンポイントの南側には、ウィリアムズバーク、北側には、クイーンズのロングアイランドシティなど川沿いの人気エリアに挟まれ、最近では、新しいお店屋さんやレストランなど新スポットが続々と誕生しています。

そんなグリーンポイントの住宅街の一角にある倉庫のような広々としたスペースに登場した新アートスポットが、Faurschou です。デンマーク人のアートディーラー、フィランソロフィストの、Jens Faurschou さんにより、2019年にオープンしたミュージアムで、自身のコレクションを中心に、期間限定の特別展を行っていて、無料で鑑賞することができます。

ギャラリー内は、アップステートニューヨークの人気現代美術館、ディアビーコン のような雰囲気で、インダストリアルな広々としたスペースに、作品がゆったりと展示されています。
現在は、BOURGEOIS + GREENBERG + ONO と題された特別展が開催されていて、Louise Bourgeois、Miles Greenberg、Yoko Ono の3人の著名現代アーティストの作品が展示されています。入ってすぐの中央の広々としたギャラリーでは、パフォーミングアーティスト、Miles Greenberg さんの映像作品が上映されています。こちらのスペースで撮影されたもののようで、中央には、映像に登場している石も飾られています。

中央の広いギャラリーからは、二つの部屋につながっていて、それぞれギャラリーになっています。
一つ目のこちらの部屋は、薄暗い不気味な部屋になっていますが、こちらでは、フランス出身でアメリカで活動した女性アーティスト、ルイーズ・ブルジョワ(Louise Bourgeois) さんの作品が展示されています。

ルイーズ・ブルジョワ (Louise Bourgeois) さんと言えば、六本木ヒルズなどにも飾られているママンと題された巨大なクモの彫刻が代表作の一つとなっている有名なアーティストです。今回は展示されていませんが、クモが現れそうな雰囲気のギャラリーになっています。

もう一つの部屋は、明るい雰囲気で、オノ・ヨーコ (Yoko Ono) さんの植物をテーマとし、広い部屋いっぱいにインストレーションアートが展示されています。棺おけのような土台の上に、懐かしい香りがする木々が植えられています。

植物は、本物で花を咲かせているものもあります。ウロウロと歩いていると、鳥のさえずりのような声も聞こえてきて、不思議な感覚に包まれます。

様々な人々の名前が書かれた、118ものガラス瓶が並べられたこちらは、We’re All Water という詩的な題名が付けられた作品です。

BOURGEOIS + GREENBERG + ONOEMBRACE THE WORLD FROM WITHIN は、2023年9月17日まで開催されてます。ブルックリンのグリーンポイントを訪れた際、アート好きの人は、立ち寄ってみるのも面白いと思います。
Faurschou は、ニューヨークの他に、コペンハーゲン、北京、ベニスなどにも拠点があります。

Faurschou
148 Green St, Brooklyn, NY 11222 地図

ブルックリンの現代アート美術館 Faurschou グリーンポイントの隠れ家新ミュージアム was last modified: 6月 3rd, 2023 by mikissh