ブルックリンミュージアムでは、毎月第一土曜日は、ターゲットファーストサタデーズ (Target First Saturdays) で、夕方からは入場無料となり、この日だけのスペシャルイベントが行われます。ライブミュージック、ダンス、トークイベント、ツアーなど様々なイベントが開催され、物凄い数の人が集まり、とても盛り上がる夜となり、通常のミュージアムとはかなり違った雰囲気を楽しむことが出来ます。
イベントの主な会場は二つあります。一つは、一階正面入口付近。こちらではライブミュージックが開催中。
そしてもう一つは、3階ヨーロッパアートの展示されている Beaux-Arts Court の中央にある広場も本格的なステージができてこんなににぎやかなことになっています。
そんな華やかなイベント会場となっているのがミュージアムの中ということで、ピカソなどヨーロッパアートの名画が周りに展示されているのがおもしろいところです。
この日は、とてもオシャレな服装でやって来ている参加者が多く、ドリンクも販売され大盛り上がりです。
華やかで盛大に盛り上がる会場のお隣には、古代アッシリアの壁画があったりし、そのギャップが面白いです。この他、古代エジプトの展示も充実しています。
この他、5階は、アメリカンアートで、アメリカ独立初期の頃の、Gilbert Stuart によるジョージ・ワシントンの立ち姿のポートレート作品があったり、
アメリカで人物の次に主題となることが多かった絵画であるアメリカの風景画などが飾られています。Thomas Cole のキャッツキルズの風景を描いた美しい作品展示。
キャッツキルズを訪れると、実際にこんな美しい絵画の世界を見ることが出来ます。
それ以降、宗教画やヨーロッパの印象派に影響を受けたものから都市部を描いたエドワード・ホッパーなどまでアメリカンアートを代表する作品が勢揃いです。
ブルックリンミュージアムの特徴の一つは、例えば、ブラックアートなどのダイバーシティなアートを取り上げ、他ではあまり見かけないようなテーマの特別展がよく行われていることです。
こちらは、現在4階で行われている特別展、サウジアラビアのメッカがテーマの写真展です。メッカはイスラム教の聖地で、よく聞く地名ではありますが、実際にどんな街なのかは知らない人も多いと思います。こちらの展示では、そんな街の雰囲気が伝わってくる写真の数々が展示されていました。
一際目立つのが中央の巨大なクロックタワーで、四方に時計があります。
クロックタワー内部は、こんなモダンなホテルとなっているようです。こちらは、フェアモントの Makkah Clock Royal Tower です。
クロックタワー下の広場が、Grand Mosque of Makkah で、物凄い数の人が集まっています。
小高い丘に建物がひしめき合う中東らしい光景です。
4階からは、3階の広場で行われているイベントの様子が見渡せます。
2階では、コリアンアートの展示が行われています。
お馴染みの仏像。
そのお隣には、不思議なロボットアートがあり、時代を混在させた展示となっています。
ギャラリーの端にある、ちょっとした休憩スペースで一休憩できます。
韓国らしい青磁器や、
帽子。
木製彫刻。
禅のような雰囲気の何となく心惹かれるコンテンポラリーな作品。
1階は、青をテーマとした展示が開催中で、地域や時代を問わず、青をテーマに様々な作品が並べられています。ずっと続いているテーマの展示ですが、以前訪れた時には見かけなかったものもあり、色々と入れ替わっています。
青い空が広がる絵と、青いガラスの器の作品の数々。
ブルックリンブリッジを描いた点描の青い絵などもありました。
エキゾチックな青い素敵なタイル。
青い屋根の絵など、青いアートが色々集まる面白い展示です。
ブルックリン美術館では現在ロダン展も行われています。
ロダンの作品が数多く集まっている貴重な機会です。
サザビーのオークションで高額で落札され、話題となったバスキアの作品も展示されていて必見です。
幅広い時代、地域の珍しい展示も多く、とてもブルックリンらしいダイバーシティに溢れたミュージアムです。
次回のターゲットファーストサタデーズは、3月3日です。アートだけでなく、音楽、ダンスなど様々なイベントも楽しめる、おすすめイベントです。
3月2日からは、David Bowie の特別展、David Bowie Is もスタートします。
ブルックリンミュージアムの見どころはこちらもどうぞ。