先週末、ニューヨークのシーフード好きにうれしいグリニッジビレッジにあるお店にひさびさに訪れました。このお店には、ここに来たらこれだけははずせない、Famous Raw Bar Special!! “Red, White, and Blue”と呼ばれるスペシャルがあります。
ブルーポイントのオイスターまたはクラム6個、そしてドリンクのセットでなんと9ドル!スペシャルの名前の由来だと思いますが、ドリンクは赤ワイン(Red)か白(white)のグラス、ビール(PBR – Pabst Blue Ribbon)から選べるようになっています。ハッピーアワーで、このようなセットはよく有りますが、曜日、時間に限らずこのスペシャルがあるのはめずらしいです。普段の週末にちょっとオイスターが食べたいなと思った時に訪れることの多いお気に入りで、ニューヨークではなかなかカジュアルにシーフードを食べられるお店が少ないので貴重な存在です。
お店の名前はFish。そう、シーフード屋さんだって一目でわかる、なんともわかりやすい名前のお店なんです。お店に入るとすぐあるのは、こちらのカウンター。
生牡蠣などの注文が入ると、このフレッシュ貝の担当のお兄さんがすぐさま注文を受け、貝をあけていきます。手慣れた様子でどんどんオープンされ、並べられていく貝たち。
グラスの絵がみんな違うんです。色々なビール会社のロゴが入ったグラスでとってもおしゃれ。
お得なオイスターとドリンクのセットについてくるビールは、ちょっと昔、クラフトビールさきがけの頃にヒップだったビールPBRです。もしこれが好きではない人は、数ドル増しで、他のビールに代えてもらうこともできます。
オイスターは新鮮で大ぶりなのもうれしいです。レモンをぎゅっと絞るだけでもオイスターの甘みを楽しめますが、添えられてくるソースもなかなか。
オイスターのフライのサンドはコールスローとフライドポテト、サラダがついて。
さくっと揚げられたオイスターがふわっふわっで美味!
シーフード気分でなくても大丈夫。こちらはかなりずっしりとヘビーなお肉のバーガーです。シーフードレストランでなんでハンバーガー?!って感じかもしれませんが、実はこのハンバーガーはこのお店の隠れヒット商品のひとつ、ニューヨークのハンバーガーの中でかなり上位に入れてもいいレベルかもしれません。グリニッジビレッジのこのFishのお店のある通りは、美味しい食材屋さんが集まっているので私はグルメ通りとよんでいるのですが、この通り沿い、このお店の斜め向かいに老舗のお肉屋さんがあります。お肉屋さんは、Ottomanelli & Sons Meat Market といい、肉好きニューヨーカーならみんな一度は聞いたことあるのでは、と思うくらい有名なお肉屋さんで、そこのお肉を使って作ったハンバーガーをこのお店で出しているのです。濃厚な肉の味がしっかりするバーガーなので、特に濃い目のお肉が好きな人に人気だと思います。
夏に訪れた時に食べた旬のロブスターもとっても美味しかったです。マーケットプライスと言われると、高そうな響きですが、意外と良心的なお値段で食べられるのがこのお店のうれしいところ。
ロブスターといえば、こちらのロブスタービスクも美味しいおすすめの一品です。ロブスターの甘みがしっかりとでていて、クリーミーなスープ。
ニューヨークに来てから、メアリーランドクラブという種類のカニを食べることはありますが、こういうカニを食べる機会は実はあまりないかもしれません。
King Crub Leg、アラスカのキングクラブです。しっかりとした甘い身の美味しいカニを食べれるのはうれしいかも。
アメリカ東海岸で有名なメアリーランドクラブですが、シーズンによっては、実はこのお店でも食べることができます。アメリカならではの食べ方で食べるカニで、このお店ではシーズンになると、All You can Eat Blue Crabsというカニの食べ放題のメニューがでてきます。スパイスをかけたカニを木槌とか使ってトントンたたきながら食べます。12時から4時という時間限定なのですが、そのカニのシーズンにお店を訪れると、みんなそれを目当てにやってくるので、あちらこちらのテーブルで、トントントントンたたきながらカニと格闘している姿がみられます。アナポリス、ボルチモア、ワシントンDCなどチェサピーク湾周辺まで出かけて楽しむのが一番ですが、手軽にニューヨークで食べてみたい場合にこのお店はおすすめです。
人気のお店なので、週末は、ピークタイムを避けて、ランチタイムやちょっと時間をずらしたディナータイムがおすすめです。
この日は、お店の入り口になんとツララが。しばらく雪が降ったりと悪天候だったため、ムール貝などが届かず大変だったみたいです。メニューを持ってきた時に、お店の人も申し訳なさそうに言っていましたが、大好きなムール貝が食べれなくて悲しんでいるお客さんもいました。新鮮なシーフードを提供しているということは、その時の天候にも左右されてしまいます。
ところでニューヨークのフィッシュマーケットの存在ってご存知ですか?始まりは大昔1822年から2005年まで行われていたフルトンストリートにあったニューヨークのフィッシュマーケットは有名でしたが、実は現在もまだ存在するんです。場所はブロンクスの Hunts Point という所に移りました。世界で一番大きな魚市場は、築地!そしてそれに続いて世界で2番目に大きな魚市場は、このニューヨークのブロンクスにある魚市場なんだそうです。
Fish
280 Bleecker Street, New York, NY 10014 (Jones Street)
ワシントンDC旅行の時のブルークラブの記事です。ブルークラブのシーズンは4月から12月までですが、旬は5月から9月です。運がよければワシントンDCの桜を見に行くときに食べれるかも。