ニューヨークのセントラルパークに、現在、アメリカ大陸には生息しない、珍しいフクロウ、ユーラシアワシミミズク (Eurasian eagle-owl) が登場中で、珍しいフクロウを一目見ようとたくさんの人がやって来ています。実は、このフクロウは、セントラルパーク動物園で飼育されている Flaco と呼ばれるユーラシアワシミミズクで、先週の木曜日、何者かによって檻が壊され脱出してしまいました。現在、セントラルパーク園内で、自由を満喫中で、昨日は、動物園からも近い、セントラルパーク南部の森、Hallett Nature Sanctuary で過ごしていました。レスキューが試みられていますが、まだ捕まっていません。
ニューヨークは、先週の金曜日、土曜日と久しぶりに氷点下の寒い日となりましたが、現在、すっかり暖かい日が戻って来ています。昨日は、極寒明けの暖かい日曜日ということもあり、たくさんの人が街に繰り出し、どこも賑わっていました。
カモをはじめ野鳥が集う冬のセントラルパークにもたくさんの人がやって来ていました。
そんなセントラルパークで、今話題となっているのが、アメリカ大陸に生息しないフクロウ、ユーラシアワシミミズク (Eurasia eagle-owl) の Flaco です。セントラルパーク動物園で飼われていたフクロウなのですが、先週の木曜日、何者かが動物園に侵入し檻を壊していったため、逃げ出してしまったのです。
Flaco は、檻を脱出後、5番街や59ストリートの街中にも出没したりしていたようですが、最終的に落ち着いた先は、セントラルパーク南部の森、Hallett Nature Sanctuary でした。保護のため森は閉鎖されていましたが、周囲には、一目見ようとたくさんの人がやって来ていました。
物凄いカメラを持ったバーダーが集う、ニューヨークらしいお馴染みの光景が広がっています。動物園では、プロ級カメラの人は、あまり見かけませんが、やはり自然の環境になると、腕が鳴るのかもしれません。
フクロウは、夜行性のため、昼間は、寝ていることが多く、Flaco も、周囲の木に馴染んで休憩していました。Flaco は、ヨーロッパ、アジアのユーラシア大陸、北アフリカに広く生息する、ユーラシアワシミミズク (Eurasia eagle-owl) というフクロウです。ユーラシアワシミミズクは、シマフクロウ (Blakiston’s fish owl) に次ぐ、大きなフクロウで、セントラルパークでも見られるアメリカワシミミズクよりも大きいです。
アオカケス (Blue jay) や エボシガラ (Tufted titmouse) などは、普段見かけない存在が現れた異変に気づき、その新参者を追い出すために、警戒の鳴き声を上げたり、ちょっかいをかけたりしていました。それを受けて、Flaco は、時々、目を覚まし、周囲の様子を窺っていました。
薄目の時も可愛く、スマイル顔です。檻から開放され、自由を満喫しているかのような Flaco。
でも、Flaco は、2010年にやって来て、長年動物園暮らしのため、自分で狩りをして獲物を捕らえられるかどうか心配されています。
脱走後も居場所はわかっているので、レスキューミッションが行われているのですが、今の所、掴まえられそうにありません。
食事なども用意したようですが、手をつけた様子はないようです。
ただ、今日は、長年暮らして来た動物園が見える木の上まできて過ごしているようなので、そのうち自分で動物園の方に帰ってくるかもしれません。
セントラルパークの Hallett Nature Sanctuary は、こんなエリアです。
冬のセントラルパークは、人が少ない日も多いですが、暖かい日や雪の日は、たくさんの人がやって来ます。
セントラルパーク南部の池、The Pond の周りも絵になる光景が広がっています。
冬は、葉がないので、野鳥の観察もしやすいです。
ニューヨーク周辺では、こんなフクロウを見ることができます。セントラルパークでは、現在、アメリカワシミミズク (Great horned owl) も一羽滞在中です。
動物好きの人は、ブロンクス動物園もおすすめです。鳥エリアもとても充実しています。