ニューヨークには、おすすめ紅葉スポットが色々ありますが、ニューヨーク、ブロンクスにある、広大な敷地を誇る、ニューヨーク植物園も素晴らしい紅葉スポットの一つです。ニューヨークボタニカルガーデンでは、美しい緑も残る中、赤、黄、橙など色とりどりの色鮮やかな紅葉がいよいよ楽しめるようになってきました。ニューヨーク植物園は、そんな紅葉と合わせて、森や丘を散策したり、池や川の水の景色を楽しんだり、バラ園や農園などを見学したりなど、バラエティに富んだ自然豊かな広大な園内を楽しむことができる、秋のおすすめスポットです。
ニューヨークシティの北部、ブロンクスにある、ニューヨークボタニカルガーデン (New York Botanical Garden) は、とても巨大な植物園で、一年を通じて様々なイベントが開催されています。ニューヨーク植物園の中心的存在となっているのが、オーキッドショー や ホリデートレインショー など季節毎の名物イベントが開催される、巨大な温室、コンサバトリー (Enid A. Haupt Conservatory) です。現在、コンサバトリーの温室内では、菊花展、Spotlight on Kiku Displays が開催されています。そして、そのコンサバトリーの目の前では、秋のハロウィンの季節ならではの パンプキンのイベント が行われていて、たくさんの人が楽しみにやってきています。
ニューヨーク植物園には、コンサバトリー以外にもたくさん見どころがあります。広い園内を散策してみると、秋真っ只中の今、美しい紅葉や秋の花々なども楽しめます。通常であれば、園内は、ミニトレインが走っていますが、現在、ウィズコロナのため、電車(トラム)は運行休止になってしまっていて、園内散策は、徒歩でのみの移動となります。下の地図、または インタラクティブマップ を参考にしながら、ニューヨーク植物園の園内を色々と巡ってみましょう。紙の地図の方が好きな人は、入園時にもらうこともできます。
(nybg)
以下、美しい紅葉や花のスポットなど、今現在のニューヨーク植物園の園内の見どころを紹介します。散策コースの中心となるのは、ミニトレインの経路にもなっている舗装されたループ上の道です。道沿いを歩いているだけでも、美しい紅葉に出会えますが、途中色々寄り道してみるのもおすすめです。
ニューヨーク植物園の園内はとても広いので、散策コースの途中で、綺麗な景色を見つけたら立ち止まって、ゆったりと休憩しながら進んで行くのもおすすめです。
カフェやギフトショップなどがある、最も賑やかなメインゲートから入ったら、真っ直ぐ進んで行くと、リフレクティングプールがあります。ハロウィンらしい可愛い色々な表情のジャックオランタンが飾られています。ここから三つの方向に道が分かれていて、それぞれの方向に見どころがあります。
早速美しい紅葉を発見。美しい緑の芝生と紅葉が始まっているカラフルな木々の色のコントラストが美しいです。
Native Plant Garden
ジャックオランタンの池から右手の方に向かっていくとすぐあるのが、ネイティブプラントガーデン (Native Plant Garden) です。池の周りを周回できる散策路があり、少し日本の公園のような雰囲気が漂う居心地のいいエリアです。池は、ちょうど美しく紅葉する木々に囲まれています。
池に映える紅葉のリフレクションも美しいです。
トレイルの途中には、スプリットロック (Split Rock) と呼ばれる見事に真っ二つに割かれた岩などもあったりと意外と変化に富んでいます。
ニューヨーク周辺の原生植物の木々や草花が色々楽しめるようになっています。ネイティブプラントガーデンは、メインゲートからも近く、あまり長距離を歩かずに簡単に訪れることができる、美しい紅葉が見られるおすすめスポットです。
Thain Family Forest
ニューヨーク植物園の中央周辺に位置するのは、原生林がそのままの形で、残されている森、Thain Family Forest です。森の中には、未舗装のトレイルがあり、ちょっとしたハイキング気分が楽しめます。ネイティブプラントガーデンの入口付近には、森へと続くトレイルの入口もあり、目的地に応じて、色々な方角に抜けて行くことができます。
メインのループトレイルに戻って歩き出すと、再び森の途中に岩が隆起したニューヨークらしい景観が広がってきます。
彩り豊かに紅葉した木々を見ながら、森林のお散歩気分で歩いて行きます。
Goldman Stone Mill
ニューヨーク植物園の広大な園内には、NYCの陸地の中を通る唯一の自然の川である、ブロンクスリバーが流れています。
そんな川の畔には、アメリカに現存する最古のタバコ工場だったという、かつて Lorillard Snuff Mill と呼ばれていた、1840年築の歴史ある建物があります。国定歴史建造物 (National Historic Landmark) に指定されていて、現在では、Goldman Stone Mill と呼ばれていて、ウェディングなどイベント会場として使用されています。Goldman Stone Mill の紅葉も美しいです。
Rockefeller Rose Garden
ニューヨーク植物園のバラ園、ロックフェラーローズガーデン (Rockefeller Rose Garden) もあります。バラというと初夏が思い浮かびますが、実は今の時期も色々な種類のバラが美しく咲いていました。
初夏の豪華さには敵いませんが、少し小ぶりなバラが咲いていて、秋まで楽しめることにびっくりです。
初夏のバラ園は、こんなに美しいです。
Edible Academy
バラ園から丘の上って行くと、農園のエディブルアカデミー (Edible Academy) があります。畑では、様々な野菜が育てられていて、そんな野菜を使用した体験学習的なイベントも色々開催されています。
エディブルアカデミーは、とても綺麗に畑が整備されていて、少し小高い丘の上にあるので、周辺の木々も色づいていて、美しい場所でした。
ブロンクスリバーの向こう側には、Thain Family Forest が広がっています。
黄色い木々に囲まれた散歩道を歩いて行きます。
木に絡む蔦の色もとても綺麗です。
Twin Lakes
普段は、ミニトレインで移動することが多いのですが、運休中のため、今回は園内を徒歩で一周ぐるりと歩いてみることになりましたが、今までにない発見も色々ありとても楽しめました。地図の一番左にある、ツインレイクス (Twin Lakes) という場所に初めてやってきました。
紅葉の色とりどりの木々に囲まれた水辺の気持ちのいい静かなスポットです。
Rosen Seasonal Walk
コンサバトリーの近くにありながら、意外と見逃しがちな隠れスポットが Rosen Seasonal Walk です。コンサバトリーの右手にある小道で、美しい紫のアスターの小道になっています。
秋らしい花々が色々美しく咲いていて、
黄金色に輝く、とても綺麗な道でした。
赤い紅葉に合わせた感じの、淡いオレンジ色の花も可愛かったです。
紅葉の他にも、週末の11月1日までは、菊花展とハロウィンの特別パンプキンイベントも開催されています。世界最大級の巨大パンプキンも登場しています。
パンプキンといえば、思い浮かぶのが、草間彌生さん。こちらは、今では遠い昔のように感じますが、まだ世界的にはコロナへの危機感が薄かった今年2月に直島を訪れた際のもので、草間彌生さんの代表作の一つとなっているパンプキン像の最初となる1994年の作品です。秋のハロウィンにぴったりの作品です。
草間彌生さんは、ニューヨークでも人気で、昨年も、チェルシーの有名ギャラリー、David Zwirner で個展が開催されていました。ニューヨーク植物園では、今年2020年に、草間彌生さんの特別展 が予定されていましたが、延期され、来年の春から秋にかけてに変更されています。パンプキンの作品も登場すると思います。来年は、無事開催されることを祈りつつ、訪れるのを楽しみにしています。
ニューヨーク植物園 New York Botanical Garden
2900 Southern Blvd, The Bronx, NY 10458 地図
ニューヨークの紅葉の見頃は、これから数週間続きます。ニューヨークにはまだ他にも色々と見どころがあるので紅葉スポットを巡ってみましょう。