アメリカ金利 三連続で利上げなし!ドットプロット更新 今後の利下げのペース早くなる見通しに

アメリカの政策金利を決定する、今年最後の連邦準備制度理事会 (FRB) による、米連邦公開市場委員会 (FOMC) が、昨日 12/12 から今日 12/13 にかけて開催されました。今回12月は、市場の予想通り、前回の9月、11月同様、政策金利の利上げはなく、これまでの 5.25-5.5% が継続されます。アメリカでは、ここしばらく高インフレが続いており、そんなインフレ抑制の最大のツールとなっているのが政策金利です。パンデミック中のゼロ金利政策から脱却し、約一年間で、0% 付近から 5.25% へと10回連続で急ピッチで金利が引き上げられました。6月以降は、データを見ながらの総合的な判断が続いており、9月から続き、再び利上げなしとなっています。



アメリカでは、昨年2022年は、40年振りの高インフレとなりましたが、パンデミックの終焉による正常化や、2022年3月以来10回連続の急激な利上げの効果もあり、最近では、インフレはだいぶ落ち着いて来ています。金融引き締めのプロセスを通じて、シリコンバレー銀行 (SVB) や、シグネチャー銀行、春には、ファーストリパブリック銀行など経営状況に不安がある銀行が取り付け騒ぎで破綻するなどの出来事や「アメリカ国債の急落」と「長期金利の上昇」などがありましたが、どちらも一時的なもので落ち着いて来ています。

パンデミック以来続いていたゼロ金利が昨年2022年3月に解除されて以来、連続で10回利上げが行われました。
2022年5月4日には、2000年5月以来となる 50bp、0.5%の引き上げ が行われ、6月15日には、1994年11月以来となる 75bp、0.75%の大幅利上げ、2022年7月27日には、再び 0.75%の大幅利上げ、2022年9月21日も、0.75% の大幅利上げ、2022年11月2日も、4回連続となる0.75%の大幅利上げ、2022年12月14日は、利上げ幅が少し下がり、0.5% の利上げ、2023年2月1日は、さらに利上げ幅が下がり 0.25% の利上げ、2023年3月22日も、0.25%、25bpの利上げ、そして、2023年5月3日も、同じく0.25%、25bp となりました。

10回連続での利上げが行われた後、2023年6月14日は、小休止、7月26日は、再び 0.25%、25bp の利上げ が行われました。

今回2023年12月13日は、前々回の 9月20日、前回の 11月1日 に引き続き、三連続で利上げなしとなりました。
フェドレートは、7月から 5.25%-5.50% となっていて、ITバブルが起こっていた 2001年の年初頃以来の高金利が継続しています。

インフレの指標となっている消費者物価指数、CPI は、2022年6月は、9.1% と今回のサイクルの最高値となりましたが、その後下降し、最新の 2023年11月のCPI では、3%程まで下がって来ています。
高いFF金利にも関わらず、現在のインフレ率は、3% 超と目標インフレ率である 2% からはかなり高い状態が続いています。そんな中、第三四半期の GDP は 年率4.9% と高水準で、労働市場も堅調ですが、アメリカ国債の急落により実質的に金融引き締め効果があるため、今回は前回に引き続いて様子見と言うことで、利上げなしとなっています。


(tradingeconomics.com)



利上げと同様に気になるのが、FOMC を構成する12人のメンバーの今後のFF金利の見通しをグラフ化したドットプロットで、今回更新されました。ドットプロットは、4半期(3ヵ月)に一度、年に4回アップデートされます。
2024年には利下げがはじまり、年度末には、中間値で4.6%、2025年末には、3.6%の見込みとなっています。9月のドットプロットと比べると、2024年で50bp、2024年30bpと下がり具合が早くなっており、6月のドットプロットに近い形になっています。


(FOMC – Projection 20231213(PDF))


(FOMC – Projection 2023920(PDF))



FOMCの発表の詳細は こちら です。FRBのジェローム・パウエル (Jerome Powell) 議長の声明は、こちら(PDF) です。最大限の雇用と目標に掲げる 2% のインフレ率を目指し、インフレ、雇用、経済のデータを見つつ総合的に金利レベルを判断していくとしています。

次回の連邦準備制度理事会 (FRB) の開催は、6週間後の 1月31日、2月1日となり、据え置き、または、若干の変化が予想されています。

銀行間の短期の貸し借りで使用される政策金利のFFレート (Federal Fund Rate) が上昇すると、短期金利が上がり、預金の金利が上昇するのはうれしいですが、
一方、ローンやモーゲージ、クレジットカードなどで借りる際の金利も上昇してしまいます。ちなみに、クレジットカードの平均利子は今 20% を越えています。

モーゲージレートも、大幅上昇していて、不動産市場にも大きな影響があります。
アメリカ国債の下落により、モーゲージレートも記録的な高水準となっていましたが、急落してきています。


(freddiemac)

アメリカのインフレの最新情報は、こちらです。

アメリカの物価 インフレの行方は?11月は微増 消費者物価指数 3.1%に下落 コアCPI はフラットに

インフレの真っ只中、大人気になっていた、アメリカ財務省の預金商品、I Saving Bond の5月からの利率のインフレ部分は 4.0% 程とだいぶ下がって来ています。一方、FFレートの利上げにより、預金やCDなどの利率はかなり上がっています。

年利5.27%にアップ!アメリカの低リスク インフレ連動預金用債券 I Bonds 2023年11月更新 固定金利部分1.3%に

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アメリカ金利 三連続で利上げなし!ドットプロット更新 今後の利下げのペース早くなる見通しに was last modified: 12月 13th, 2023 by mikissh