アメリカ金利まだ上昇!FF金利 4.75% 15年振りの高金利に 利上げ 0.25% 25bp アップ

アメリカは、パンデミックが落ち着き、昨年から日常が戻って来ていますが、40年振りの高インフレとなり、その対策として急激な利上げによる金融引き締めが継続して行われています。政策金利のレベルを決定する、今年最初の連邦準備制度理事会 (FRB) による、米連邦公開市場委員会 (FOMC) が、昨日から今日にかけて開催されていましたが、市場の予想通り、2月は、25bp、0.25% の政策金利の利上げが発表されました。アメリカでは、ここしばらく高インフレが続いており、そんなインフレ抑制の最大のツールとなっているのが政策金利です。パンデミック中のゼロ金利政策から脱却し、昨年は、0% から 4.5% へと急ピッチで金利が引き上げられました。ここ数ヵ月の消費者物価指数、その他のインフレ指標は、下降基調にあることもあり、今回は利上げ幅が下がり、0.25% の上昇となりました。アメリカでは、毎月のように預金の金利もぐんぐん上がっています。利上げと合わせて、量的緩和(QT)の解除も進行中で、9月からはさらに加速しています。



アメリカでは、今年に入ってからも、40年振りの高インフレがずっと続いています。食料品やガソリンなど、日常の生活の中でインフレを実感する場面が多くあります。インフレの原因は、パンデミックによる需給の激しい変動やサプライチェーン問題、ロシアによるウクライナ侵攻など様々な要因によるもので、コントロールするのは難しいですが、そんな中、政策金利の利上げは、インフレ抑制の最大のツールの一つとなっています。

パンデミック以来続いていたゼロ金利が今年3月に解除されて以来、5月4日には、2000年5月以来となる 50bp、0.5%の引き上げ が行われ、6月15日には、1994年11月以来となる 75bp、0.75%の大幅利上げ、7月27日には、再び 0.75%の大幅利上げ、9月21日も、0.75% の大幅利上げ、11月2日も、4回連続となる0.75%の大幅利上げ、12月14日は、利上げ幅が少し下がり、0.5% の利上げ となっていましたが、今回2月1日は、さらに利上げ幅が下がり 0.25% の利上げとなりました。
これで、フェドレートは、4.5%-4.75% となり、2007年10月以来の高金利になっています。
今回のインフレサイクルで最高を更新した、6月の消費者物価指数、石油などエネルギー価格の下落にもかかわらず、高いインフレが継続していた、7月8月9月、そして、ようやくインフレが落ち着いて来た印象を与えた、10月11月12月の消費者物価指数の発表などを受け、今回は、市場の予想通り、利上げ幅が下がり、25bp の利上げとなりました。


(tradingeconomics.com)



急激な利上げが続き、どこまで上昇するのか気になるところですが、注目を集めているのが、FOMC を構成する12人のメンバーの今後のFF金利の見通しを表すドットプロットです。ドットプロットは、4半期(3ヵ月)に一度、年に4回のアップデートのため、今回の会議では発表されていません。次回3月のFOMCで更新されます。
昨年12月時点でのドットプロットによると、今年2023年も、利上げが継続され、今回の利上げサイクルの最高金利 (Terminal rate) となる 5% 前半に達し、その後 2024年、2025年と利下げが続いていくことが予想されています。昨年9月に予想されていたよりも最高金利が高くなった他、利上げの期間も延び、利下げのペースもゆっくりとなる見通しとなっています。


(FOMC – Projection 20221214(PDF))

9月のFOMCのドットプロットでは、12月は 50bp または、75bp のペースでの利上げが想定されていて、来年2023年には 4%後半に達する見通しとなっていました。


(FOMC – Projection 20220921(PDF))



FOMCの発表の詳細は こちら です。FRBのジェローム・パウエル (Jerome Powell) 議長の声明は、こちら(PDF) です。目標に掲げる 2% のインフレ率を目指し、利上げのペースは減速していきますが、どこまで上がり続けるかの見通しは、今後のインフレの方向性次第と不透明のようです。

急激な金融緊縮が続けば、株式や不動産の価格下落など資産価格全般への影響は不可避となり、既に様々なリスク市場で、大きな変化が起こっています。アメリカは、これまで同様、インフレ抑制に本気で取り組み続ける一方、景気などの動向にも注意を払っていくとしています。次回の連邦準備制度理事会 (FRB) の開催は、7週間後の3月21日、22日となり、25bp の利上げが予想されています。

銀行間の短期の貸し借りで使用される政策金利のFFレート (Federal Fund Rate) が上昇すると、短期金利が上がり、預金の金利が上昇するのはうれしいですが、一方、ローンやモーゲージ、クレジットカードなどで借りる際の金利も上昇してしまいます。
モーゲージレートも、大幅上昇していて、不動産市場にも大きな影響があります。前回のサイクルトップ、2006、2007年の水準を超え、2001、2002年の水準に近づいていましたが、ここしばらくCPIの数字などインフレ抑制への期待感から将来の予想金利水準が下がり、アメリカ国債価格の下落などの影響もあり、モーゲージレートも下がって来ています。場所によっては、不動産価格やレントの下落がはじまっている所もあります。


(freddiemac)

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