アメリカ金利 7連続で利上げなし!2024年6月のFOMC 利下げのペースさらに緩やかに

アメリカの政策金利を決定する、連邦準備制度理事会 (FRB) による、米連邦公開市場委員会 (FOMC) が、6/11 から 6/12 にかけて開催されました。今回6月は、市場の予想通り、政策金利の利上げはなく、これまでの 5.25-5.5% が継続されます。アメリカでは、ここしばらく高インフレが続いており、そんなインフレ抑制の最大のツールとなっているのが政策金利です。パンデミック中のゼロ金利政策から脱却し、2022年からの約一年間で、0% 付近から 5.25% へと10回連続で急ピッチで金利が引き上げられ、2023年6月以降は、データを見ながらの総合的な判断が続いています。現在物価の上昇はだいぶ落ち着きつつありますが、経済が好調で根強いインフレ圧力が続いていることもあり、2023年7月からずっとFFレートは変わっておらず、7連続で変動なしとなっています。

アメリカでは、一昨年2023年は、40年振りの高インフレとなりましたが、パンデミックの終焉による正常化や、2022年3月以来10回連続の急激な利上げの効果もあり、最近では、インフレはだいぶ落ち着いて来ています。金融引き締めのプロセスを通じて、シリコンバレー銀行 (SVB) や、シグネチャー銀行、春には、ファーストリパブリック銀行など経営状況に不安がある銀行が取り付け騒ぎで破綻するなどの出来事や「アメリカ国債の急落」と「長期金利の上昇」などがありましたが、どちらも一時的なもので落ち着いて来ています。

パンデミック以来続いていたゼロ金利が一昨年2022年3月に解除されて以来、昨年2023年中頃まで、連続で10回利上げが行われました。10回連続での利上げが行われた後、2023年6月14日の小休止を挟んで、7月26日に、直近最後の利上げが行われました。
その後は変動なしが続いており、今回2024年6月12日も様子見となりました。フェドレートは、昨年2023年7月以来、5.25%-5.50% となっていて、ITバブルが起こっていた 2001年初頃以来の高金利が継続しています。

インフレの指標となっている消費者物価指数、CPI は、2022年6月は、9.1% と今回のサイクルの最高値を記録し、その後順調に下降して来ましたが、最新の 2024年5月のCPI も含めて、ここしばらく3%代の横ばいが続いています。

高いFF金利にも関わらず、現在のインフレ率は、3% 超と目標インフレ率である 2% からはかなり高い状態が続いています。そんな中、GDP も高水準、労働市場、株式市場も堅調の中、様子見が継続中で、今回も利上げなしとなっています。

(tradingeconomics.com)

FF金利以上に注目を集めているのが、FOMC を構成する12人のメンバーの今後のFF金利の見通しをグラフ化したドットプロットです。ドットプロットは、4半期(3ヵ月)に一度、年に4回更新され、今回6月は、アップデートされました。
ここしばらくドットプロットは、毎回、利下げのスピードがどんどん緩やかになる方向に変化していましたが、今回2024年6月のドットプロットは、さらに緩やかになるという予想に変わっています。
今回のドットプロットの中間値で見ると、2024年には25bpの利下げが1回、2025年には合計1% (25bp x 4) 程の利下げが予想されています。前回3月時点では、2024年は、75bp (25bp x 3) の利下げが予想されていました。


(FOMC – Projection 20240612(PDF))


(FOMC – Projection 20240320(PDF))

金利は、据え置きとなった一方、フェドの保有債券を減少させる、量的引き締め (Qunatitative Tightning) のペースは、緩和されることが発表されました。1ヵ月の米国債の最高償還額が $60 billion だったのが、6月からは $25 billion となります。

FOMC の発表の詳細は こちら です。FRBのジェローム・パウエル (Jerome Powell) 議長の声明は、こちら(PDF) です。今回の利上げサイクルの中では最高金利レベルに達したとされていますが、現在の状況を総合的に判断すると、利下げのタイミングはかなり先になる見通しのようです。最大限の雇用と目標に掲げる 2% のインフレ率を目指し、インフレ、雇用、経済のデータを見つつ総合的に金利レベルを判断していくとしています。

次回の連邦準備制度理事会 (FRB) の開催は、6週間後の 7月30、31日で据え置きが予想されています。

銀行間の短期の貸し借りで使用される政策金利の FFレート (Federal Fund Rate) が上昇すると、短期金利が上がります。それにより預金の金利が上昇するのはうれしいですが、
ローンやモーゲージ、クレジットカードなどで借りる際の金利も上昇してしまいます。ちなみに、クレジットカードの平均利子は今 25%近くになっています。

モーゲージレートも、大幅上昇していて、不動産市場にも大きな影響があります。
高いFF金利に加え、アメリカ国債の下落により、モーゲージレートが記録的な高水準になっていた時期もありました。その後、急落したり、上昇したり変動していましたが、直近では、小さな上下を繰り返しながら再び緩やかな上昇傾向にあります。


(freddiemac)

アメリカのインフレの最新情報は、こちらです。

アメリカの物価 インフレ 久しぶりの上昇なし! 2024年5月 0% 消費者物価指数 CPI 微減 3.3%

インフレの真っ只中、大人気になっていた、アメリカ財務省の預金商品、I Saving Bond の11月からの利率のインフレ部分は 4.0% 弱程とだいぶ下がって来ていますが、固定金利部分は、1.3% とかなり上昇しています。一方、FFレートの利上げにより、預金やCDなどの利率はかなり上がっています。

再び低下!アメリカ大人気だった I Bonds 2024年5月更新 年利4.28% 固定金利部分1.3%継続

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アメリカ金利 7連続で利上げなし!2024年6月のFOMC 利下げのペースさらに緩やかに was last modified: 6月 12th, 2024 by mikissh