アメリカ金利大幅利上げ 4回連続0.75% 75bp アップでFF金利 4%台に突入

アメリカは、現在、40年振りの高インフレが続いていますが、そんなインフレを抑制すべく、政策金利の急激な利上げによる金融引き締めが行われています。政策金利のレベルを決定する、連邦準備制度理事会 (FRB) による、米連邦公開市場委員会 (FOMC) が、昨日から今日にかけて開催されていましたが、市場の予想通り、6月、7月、9月同様、今回の11月も、75bp、0.75% の政策金利の大幅利上げが発表されました。アメリカでは、ここしばらく40年振りの高インフレが続いており、そんなインフレ抑制の最大のツールとなっているのが政策金利です。パンデミック中のゼロ金利政策から脱却し、3月には 0.25%、5月に 0.5%、6月には1994年以来約30年振りとなる 0.75% の利上げが行われ、7月、9月も 0.75% の利上げと続き、さらに今月11月も、4回連続での 0.75% の利上げとなりました。アメリカでは、毎月のように預金の金利もぐんぐん上がっています。6月からは、中央銀行が今まで買い支えてきた債券など保有する資産の売却を進める、量的緩和(QT)の解除もはじまり、9月からはさらに加速しています。



アメリカでは、今年に入り、40年振りの高インフレが続き、食料品、ガソリンなど日常の生活の中でもインフレを実感する場面が多くなっています。インフレの原因は、パンデミックによる需給の激しい変動やサプライチェーン問題、ロシアによるウクライナ侵攻など様々な要因によるもので、コントロールするのは難しいですが、そんな中、政策金利の利上げは、インフレ抑制の最大のツールの一つとなっています。

パンデミック以来続いていたゼロ金利が今年3月に解除されて以来、5月4日には、2000年5月以来となる 50bp、0.5%の引き上げ が行われ、6月15日には、1994年11月以来となる 75bp、0.75%の大幅利上げ、7月27日には、再び 0.75%の大幅利上げ、9月21日も、0.75% の大幅利上げ、そして今日11月2日も、4回連続となる0.75%の大幅利上げとなりました。これで、フェドレートは、3.75%-4.00% となり、前回の利上げサイクルの政策金利の最高値となった2019年のレベルを越え、2008年1月以来の高金利になっています。今回のインフレサイクルで最高を更新した、6月の消費者物価指数、石油などエネルギー価格の下落にもかかわらず、高いインフレが継続している、7月8月9月の消費者物価指数の発表を受け、市場の予想通りの 75bp の利上げです。


(tradingeconomics.com)



今回の11月の会議では、FOMC を構成する12人のメンバーの今後のFF金利の見通しを表すドットプロットは、発表されていないため、前回と比べて、見通しがどのように変化しているかは、明らかになっていません。
前回9月のFOMCのドットプロットでは、12月は、50bp または、75bpのペースでの利上げが想定されていて、来年2023年には、4%後半に達する見通しとなっています。


(FOMC – Projection(PDF))



FOMCの発表の詳細は こちら です。FRBのジェローム・パウエル (Jerome Powell) 議長の声明は、こちら(PDF) です。利上げのペースの減速は、示唆していますが、どこまで上がり続けるかの見通しは、今後のインフレの方向性次第と不透明のようです。

急激な金融緊縮が続けば、株式や不動産の価格下落など資産価格全般への影響は不可避となり、既に様々なリスク市場で、大きな変化が起こっています。アメリカは、これまで同様、インフレ抑制に本気で取り組み続ける一方、景気などの動向にも注意を払っていくとしています。今年2022年最後となる次回の連邦準備制度理事会 (FRB) の開催は、6週間後の12月13、14日となり、50bp または、75bp の利上げが予想されています。

銀行間の短期の貸し借りで使用される政策金利のFFレート (Federal Fund Rate) が上昇すると、短期金利が上がり、預金の金利が上昇するのはうれしいですが、一方、ローンやモーゲージ、クレジットカードなどで借りる際の金利も上昇してしまいます。
モーゲージレートも、大幅上昇していて、不動産市場にも大きな影響があります。前回のサイクルトップ、2006、2007年の水準を超え、2001、2002年の水準に近づいています。ロケーションによっては、不動産価格やレントの下落がはじまっている所もあります。


(freddiemac)

アメリカのインフレの最新情報は、こちらです。

アメリカ インフレ CPI 8.2% 9月の消費者物価指数 コアCPI 40年振りの高水準に

インフレの今、大人気となっている、アメリカ財務省の預金商品、I Saving Bond の11月からの利率は、インフレ部分が 6.49%、金利部分が 0.4% となり、利率は 6.89% となっています。

アメリカ I Bonds 史上最高利率9.62% もうすぐ終了!11月から新利率6.89%に

インフレで最近アメリカの日常のあらゆる物の値段が高くなっていますが、スーパーの食品の値上がりも続いています。中でも干ばつの影響で、カリフォルニア米の価格の高騰はとても大きいです。私がよくお米を買っている アメリカの日本食オンラインショップ では、今、日本から輸入している日本のお米の方が安く買えます。20ドルOFF のキャンペーンも開催されているので、アメリカ在住者の人におすすめのお店です。

インフレで出費が増えているこんな時だからこそ、お得にお買い物ができるよう色々工夫をしています。
アメリカでは、知っているとお得に買い物ができるキャンペーンが色々あるので、
アメリカ在住者でまだ利用したことがなければ、この機会に利用してみるのもいいかもしれません。おすすめです!

🔴 期間限定 40ドルもらえます!アメリカでお得にオンラインショッピングをする方法

🔴 アメリカのレシートアプリ 人気1位 Fetch Rewards を使ってギフトカードをもらおう!

アメリカ金利大幅利上げ 4回連続0.75% 75bp アップでFF金利 4%台に突入 was last modified: 11月 2nd, 2022 by mikissh