アメリカ金利 利上げなし!住宅ローンなど長期金利高騰により様子見継続

アメリカの政策金利を決定する、連邦準備制度理事会 (FRB) による、米連邦公開市場委員会 (FOMC) が、昨日 10/31 から今日 11/1 にかけて開催されました。今回11月は、市場の予想通り、前回の9月同様、政策金利の利上げはなく、これまでの 5.25-5.5% が継続されます。アメリカでは、ここしばらく高インフレが続いており、そんなインフレ抑制の最大のツールとなっているのが政策金利です。パンデミック中のゼロ金利政策から脱却し、約一年間で、0% 付近から 5.25% へと10回連続で急ピッチで金利が引き上げられました。6月以降は、データを見ながらの総合的な判断が続いており、9月に続き、再び利上げは小休止となっています。



アメリカでは、昨年2022年は、40年振りの高インフレとなりましたが、パンデミックの終焉による正常化や、2022年3月以来10回連続の急激な利上げの効果もあり、最近では、インフレはだいぶ落ち着いて来ています。金融引き締めのプロセスを通じて、シリコンバレー銀行 (SVB) や、シグネチャー銀行、春には、ファーストリパブリック銀行など経営状況に不安がある銀行が取り付け騒ぎで破綻するなどの出来事もありましたが今では収まりました。
最近アメリカでは、「アメリカ国債の急落」と「長期金利の上昇」が注目を集めています。

パンデミック以来続いていたゼロ金利が昨年2022年3月に解除されて以来、連続で10回利上げが行われました。
2022年5月4日には、2000年5月以来となる 50bp、0.5%の引き上げ が行われ、6月15日には、1994年11月以来となる 75bp、0.75%の大幅利上げ、2022年7月27日には、再び 0.75%の大幅利上げ、2022年9月21日も、0.75% の大幅利上げ、2022年11月2日も、4回連続となる0.75%の大幅利上げ、2022年12月14日は、利上げ幅が少し下がり、0.5% の利上げ、2023年2月1日は、さらに利上げ幅が下がり 0.25% の利上げ、2023年3月22日も、0.25%、25bpの利上げ、そして、2023年5月3日も、同じく0.25%、25bp となりました。

10回連続での利上げが行われた後、2023年6月14日は、小休止、7月26日は、再び 0.25%、25bp の利上げ が行われました。

今回2023年11月1日は、前回の 9月20日 に引き続き、連続で利上げなしとなりました。
フェドレートは、7月から 5.25%-5.50% となっていて、ITバブルが起こっていた 2001年の年初頃以来の高金利が継続しています。

インフレの指標となっている消費者物価指数、CPI は、2022年6月は、9.1% と今回のサイクルの最高値となりましたが、その後下降し、最新の 2023年9月のCPI では、3% 代まで下がって来ています。
高いFF金利にも関わらず、現在のインフレ率は、3% 超と目標インフレ率である 2% からはかなり高い状態が続いています。そんな中、第三四半期の GDP は 年率4.9% と高水準で、労働市場も堅調ですが、アメリカ国債の急落により実質的に金融引き締め効果があるため、今回は前回に引き続いて様子見と言うことで、利上げなしとなっています。


(tradingeconomics.com)



今回は、FOMC を構成する12人のメンバーの今後のFF金利の見通しをグラフ化したドットプロットの更新はありませんでした。ドットプロットは、4半期(3ヵ月)に一度、年に4回アップデートされます。
前回9月の更新によると、今回の金利サイクルの最高利率の中間値は、6月の更新同様、5.6% となっていて、今年中にもう一度利上げが行われる可能性が示唆されています。その後2024年、2025年の下がり具合は、6月時点と比べて0.5% 程高く、さらに緩やかになる見通しとなっています。


(FOMC – Projection 2023920(PDF))

こちらは、6月のドットプロットです。


(FOMC – Projection 2023614(PDF))



FOMCの発表の詳細は こちら です。FRBのジェローム・パウエル (Jerome Powell) 議長の声明は、こちら(PDF) です。最大限の雇用と目標に掲げる 2% のインフレ率を目指し、インフレ、雇用、経済のデータを見つつ総合的に金利レベルを判断していくとしています。

次回の連邦準備制度理事会 (FRB) の開催は、6週間後の 12月12日、13日となり、据え置き、または、25bp の利上げが予想されています。

銀行間の短期の貸し借りで使用される政策金利のFFレート (Federal Fund Rate) が上昇すると、短期金利が上がり、預金の金利が上昇するのはうれしいですが、
一方、ローンやモーゲージ、クレジットカードなどで借りる際の金利も上昇してしまいます。ちなみに、クレジットカードの平均利子は今 20% を越えています。

モーゲージレートも、大幅上昇していて、不動産市場にも大きな影響があります。
昨年の上昇後、一時下がっていましたが、現在は再び上昇中で、最近の長期国債の急落もあり、モーゲージレートが記録的な高水準となっています。


(freddiemac)

アメリカのインフレの最新情報は、こちらです。

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年利4.3%まで低下!アメリカの低リスク インフレ連動預金用債券 I Bonds 2023年5月更新 固定金利部分0.9%に

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アメリカ金利 利上げなし!住宅ローンなど長期金利高騰により様子見継続 was last modified: 12月 13th, 2023 by mikissh