ニューヨークのクイーンズ、ロッカウェイのフォート・ティルデン(Fort Tilden) には、美しい穴場ビーチがあります。Fort Tilden は、国立公園局 (NPS) が管理するゲートウェイナショナルレクリエーションエリアの一部で、草間彌生さんのナルシスガーデンを見学した後、Fort Tilden 内を散策し、穴場ビーチにも立ち寄ってみました。
クイーンズの大西洋に面したロッカウェイにある Fort Tilden への行き方は、ブルックリンから車で、Marine Parkway Bridge を渡ってやって来ることができます。公共交通機関の場合は、地下鉄のA線の終点の一つ、Rockaway Park Station – Beach 116 Street で降りて、そこからバス (Q22、Q35) に乗ります。または、NYCフェリーで Rockaway 行きに乗り、そこからバスに乗る、または、最後の方で少し歩きますが、無料のシャトルバスで、Jacob Riis Park に向かい、そこから徒歩で行くこともで行きます。
大西洋に面した Fort Tilden は、ニューヨークの防衛上重要だった場所で、そのルーツは古く、1812年の米英戦争時には既にこの場所に軍事施設が築かれていたそうです。その後、こちらで紹介されているようにアメリカが第一次世界大戦に参戦した1917年以降、軍事施設が次々と建設され、1974年まで使用されていた場所です。冷戦時代は、Nike Hercules など核兵器の配備が可能なミサイル発射施設もあったそうです。
Fort Tilden が、国立公園局の管轄となったのが、1974年以降のことで、現在、このFort Tilden の中心部には、教会や住宅が点在していたりと、ニューヨークとは思えない長閑な郊外の雰囲気となっていて、広々とした芝生が広がっています。
Fort Tilden 内には、穴場ビーチがあります。ロッカウェイの人気ビーチである、Jacob Riis Park のすぐお隣なのですが、ビーチ沿いは境界線のところが通行禁止となっているため、一端 Fort Tilden の敷地に入って、少しだけ遠回りしてビーチに入ってきます。
Fort Tilden のビーチは、ライフガードがいません。なので、泳いでいる子供たちは少なく、大人たちに人気のビーチとなっています。少し波が高いため、その波に合わせて波乗りしたりして遊んでいる人が多かったです。サーフィンするほどの高い波ではありません。
NYCとは思えない静かな気持ちのいいビーチです。
普段は、日光浴をするだけで泳がない人も多いのですが、この日はかなり暑い日だったので、結構多くの人たちが気持ちよさそうに泳いだりしていました。夏らしい光景です。
子供連れの場合は、ライフガードが等間隔にいて見張りをしてくれている、お隣の Jacob Riis Park がおすすめです。
この他、Fort Tilden にはロッカウェイのコミュニティ的な文化施設も色々あります。こちらは、Rockaway Theatre Company の劇場で、パフォーミングアート鑑賞もできます。
劇場の隣には、可愛いピアノがありました。
草間彌生さんの特別展、”Rockaway! 2018: Narcissus Garden by Yayoi Kusama” の会場となっているのは、Rockaway Artists Alliance のギャラリーです。こちらが、入口。
そして、奥にあるこの廃墟の建物の中に、草間彌生さんのインストレーションアート、ナルシスガーデンの展示があります。
実は、Fort Tilden 内には、この他にも廃墟となったかつての軍事施設跡があったりするので、探検好き、写真好きの人は巡ってみても面白いと思います。
こちらの美しい映像では、廃墟巡りの様子が紹介されています。
Fort Tilden
Breezy Point, NY 11697 地図
