シアトルのフリーモントには、こだわりのシアトルの有名なコーヒー屋さんがあったり、ブリューワリーがあったりして、最近ではテクノロジー会社も増殖し、発展中のユニークなエリアです。以前はカウンターカルチャーの中心でアーティストが多く住んでいたというフリーモントには、ぜひ見てみたいと人々が集まってくる一風変わったスポットがあります。シアトルの中心へと続く長い橋の下に、なんとも言えない怖おもしろいキャラクターの巨大な像、トロールが住んでいるのです。
フリーモントの橋の下に住む巨大像は、フリーモント・トロール (Fremont Troll) と呼ばれています。とてもインパクトのあるパブリックアートで、この日も続々と人々が集まってきていて、たくさんの人たちが楽しそうに記念撮影をしていました。
なぜ、こんなところに、トロールがいるのでしょう？
実は、1990年、治安の悪かったシアトルのフリーモントの橋の周辺の状況を改善しようと、パブリックアートを飾ることになりました。治安改善のためのパブリックアートのコンペティションが行われ、そこで選ばれたのが、このトロールだったのです。このトロールのキャラクターは、ノルウェーの童話から着想を得たものだそうです。誰も悪いことをしないように、いつもここでみているからね、というにらみをきかせる意味もあったのかもしれません。
そんなトロールのキャラクターが登場する、ノルウェーの童話とは、”Three Billy Goats Gruff” というお話で、3匹のヤギと、大きなトロールが登場します。ヤギを食べようと目論んでいたトロールは、まんまとヤギたちにやられてしまいます。橋の下にトロールを置いたのは、悪いことをするとこのトロールのようにやっつけられてしまうよという警告だったのかもしれません。
斜面のきつい坂道を上へ上へと登りきった所にこのフリーモント・トロールはいます。
フリーモント・トロールは、フリーモント側のこの橋の下にいます。シアトルの中心へと続く、George Washington Memorial Bridge (Aurora Bridge) というなかなか美しい橋です。
こちらのビデオで、このユニークなフリーモント・トロールがどのように造られているのか、もっと近くからじっくり見てみたり、フリーモントの街の雰囲気を感じてみることができます。
フリーモントにはこんな素敵なお店もあります。
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