ニューヨークのアッパーイーストサイドにある美しい豪邸ミュージアム、フリックコレクション (Frick Collection) が、拡張リノベーション工事のため、2020年後半からメトロポリタン美術館の分館の一つである The Met Breuer への移転が予定されています。フリックコレクションは、フェルメールなどヨーロッパ美術の巨匠のコレクションなどで知られる美術館です。
メトロポリタン美術館とフリックコレクションにより、先日、発表されたのが、2020年後半から、フリックコレクションの拡張リノベーション工事に伴い、フリックコレクションがメトロポリタン美術館の分館の一つ The Met Breuer の建物に一時移転する計画です。詳細は、こちらです。
The Met Breuer は、2014年までは、現在ミートパッキングディストリクトにあるホイットニー美術館 が使用していた建物で、その後、メトロポリタン美術館が、近現代アートを中心とするメトロポリタン美術館の分館として8年間のリース契約をしていました。コンテンポラリーアートに限らずちょっと変わった様々な実験的なテーマの特別展が行われていた印象でしたが、今回発表された計画では、2020年後半からは、古典ヨーロッパ美術を専門とするフリックコレクションの作品が展示されます。今までのフリックコレクションの雰囲気からすると、この Breuer の空間にフリックコレクションの作品が展示されるというのはちょっと不思議な組み合わせに感じますが、リノベーション中も展示を継続したいとのことでの移転となりました。歴史的な建物のフリックコレクションですが、The Frick Future と名付けられたリノベーションプランは、こちらにあるように、既に、Landmarks Preservation Commission に承認を受けていて、2階もギャラリーとなり、展示スペースも増え、開放感のあるデザインとなるようです。
メトロポリタン美術館は、こちらによると、一年間で $18 million (約20億円)程セーブでき、その分、本館のリノベーションを進め、本館での近現代アートの展示を充実させる計画だそうです。
豪邸に、フェルメール、グレコ、ルノアール、ゴヤなどの作品が並ぶフリックコレクションは、こんな素敵なお屋敷美術館です。
メトロポリタン美術館は、驚くほど豪華な作品コレクションを誇る、ニューヨーク一番のミュージアムです。
メトロポリタン美術館のメットブロイヤー (The MET Breuer) はこちらです。
ところで、現在 The Met Breuer では、”Everything Is Connected: Art and Conspiracy” というタイトルの、タイムリーな面白い視点の特別展が、9月18日からスタートしています。
This morning we’re taking a first look at “Everything Is Connected: Art and Conspiracy,” which opens at The #MetBreuer tomorrow. https://t.co/7iqdpR7BBR #MetArtandConspiracy pic.twitter.com/p8Z2T9DwdT
— The Met (@metmuseum) September 17, 2018