ニューヨーク、そして西半球で、現在、最も高い建物といったら、ワンワールドトレードセンターです。先日、登山家であり写真家でもある、ジミー・チンさんがニューヨークタイムズの企画により、この尖塔のてっぺん部分に上り注目を集めています。さすがニューヨークで一番高いところからの景色です。360度見渡せる新しいタイプのYouTube動画で彼が上る様子を中継したり、素晴らしい写真を掲載したりしています。当日撮影された夜景は本当に美しく圧巻です!
YouTube動画は、視聴時に動かすことによって、まるでそこに自分がいるかのように360度周辺全ての様子をみることができます。ニューヨークタイムズが企画したもので、なかなか大変だったと思いますが、ワールドトレードセンターを管理、運営する Port Authority NY&NJ から許可を取り、行われたプロジェクトによりこちらの動画が作成されました。
エンパイアステートビルディングよりも高いところにいます。まるで本当に山登りをするように、ロープで塔の先を上ります。周りで見ている人の方が緊張してしまうかもしれませんが、このようなチャンスを与えられることになったジミー・チンさんをうらやむ人も多いでしょう。
ちなみに、ジミー・チンさんは、チョモランマに登り、頂上からスキーで下ってきたこともあるそうです(笑)すごい冒険家である上に、映像や写真にも通じていて、今回のようなプロジェクトには最適な人選かもしれませんね。The North Face が、ジミー・チンさんのスポンサーだそうです。
こちらは、そんな冒険心旺盛のジミー・チンさんの人柄が伝わってくる映像です。
こちらが今回の企画により作成されたニューヨークタイムズの力の入ったインタラクティブ記事、“New York Above 800 feet” です。
今回のようなニューヨークタイムズのポストに見られるように一つのポストが従来の誌面の単なる一記事ではなく、オンラインならではの文章や画像、動画などのメディアに、新たにヴァーチャルリアリティなども取り入れ、より内容を効果的に伝えるために一つのパッケージとしたような新たなスタイルを摸索している様子が伺えます。
尖塔からの景色には適いませんが、ワンワールドトレードセンターの最上階に位置する展望台は、とても工夫の凝らされた、絶景を楽しむことができる、ニューヨークの最新観光スポットのひとつです。
ワンワールドトレードセンター (One World Trade Center) は、アメリカ独立の年にちなみ、1,776 feet (541 m)と現在アメリカで一番、世界で4番目に高いビルとなっています。予定よりも6年ほど遅れ、約10年間近くかけて完成し、コストも当初の見積もりの2倍の$4 billion($1=100円換算で4000億円)もかかっています。ワンワールドトレードセンターのロゴも多くの費用を費やしていてすごいですよ。
それに輪をかけて、時間とコストを注ぎ込んだ大作が、オキュラス (Oculus) です。
歴史的背景も含めて、見所がいっぱいある、ワールドトレードセンターです。