先週末のニューヨークはとてもいいお天気だったので、美しい夕焼けをみたいと思い、チェルシーのハドソンリバー沿いのピアへやってきました。マンハッタンで美しい夕焼けをみたいときにおすすめの場所で、実はここに、船の上につくられた開放感あふれるアウトドアバー、フライングパン (The Frying Pan) があるのです。マンハッタンのチェルシーの一番西側なので、ちょっと遠いのですが、綺麗な夕焼けを楽しみたいと、夕方には行列ができるほどの大人気スポットとなっています。
アウトドアバー、フライングパン (The Frying Pan) があるのは、W 26ストリートのハドソンリバー沿いのPier66、到着したら、こんなに行列ができていました。
フライングパン (The Frying Pan)は、とてもユニークで、昔使われていた船を再利用してお店にしています。毎年期間限定で、春から秋にかけてだけオープンしている、ニューヨークの中でも特にユニークなアウトドアバーの一つとなっています。
フライングパン (The Frying Pan) という名前のお店なだけあり、目印にかわいいフライパンの形の看板がたっています。
列は意外とすいすい進みます。このバーは、実はかなり広いスペースで回転もいいので人がどんどん入れ替わります。そして、いよいよ順番がやってきました。この橋を渡り、船の上へと向かいます。
船の入り口では、IDチェックです。
Frying Panの古い船は、1929年に造られたもので、灯台の代わりに、海上を航行する船のために沖合で灯りをともし続ける、”Lightship”として活躍していたものだそうです。
ノースカロライナのCape Fear沖合の浅瀬の、Frying Pan Shoalsで活躍していたLightshipなので、そこから由来し、お店の名前が”Frying Pan”になったんですね。
“Lightship”は、色々とコストがかかるので、その後、無人のLight House Towerになっていったようです。この船も使用されなくなり、一度は水に沈んでしまっていましたが、その後引き揚げられ、改造され、ニューヨークへやって来たそうです。
現在は使用されていませんが、Lightshipの代わりに登場したテキサスの石油発掘用タワーの様相の Frying Pan Tower は今でも保存され、ヘリコプターや船で訪れることができるようです。
2階席はこじんまり、3階席は席が少ないこともあり大混雑、係りの人に順番に案内されていきます。
ドリンクとおつまみの注文はこちらでセルフサービス。大人数のグループはピッチャーか、もしくはバケツに山盛りになるほどのたくさんの瓶ビールを注文しています。
ここでのメインはリバーサイドの気持ちのいい風に吹かれながら景色を楽しむこと。このお店では、ふらっと立ち寄って軽く飲むだけで、食事はそのあと移動してどこか別の場所がいいかと思います。
船の先頭は、綺麗な景色が見える特等席なので、やはりどこよりもこんでいます。写真好きもやってきてますね。
こんなチャーミングなオブジェもあり、船のお向かいにはニュージャージー州の景色が見渡せます。
船は実は1隻だけでなく、並んでもうひとつ隣に花飾りのかわいい小さめの船も停泊していて、そこにもテーブル席があります。
今年は10月1日までは毎日営業、そのあと10月31日までは一定の温度以上の日だけ正午から深夜までやっているようです。
Frying Pan
530 W 26th Street New York, NY
公園で見かけたアクロバティックな親子。将来が楽しみな女の子ですね。
お天気のいい日の夕暮れ時、のんびりと景色を楽しみながら、ふらっとドリンクを飲みに訪れたり、または大勢でわいわいと集まって楽しむのにおすすめの場所です。
ハドソンリバー沿いの公園、Hudson River Park でのんびりとくつろぐのもおすすめです。
夏になると美味しいバーベキューイベントもあります。
今年の BLUES BBQ は8月22日にPIER 26で行われる予定です。
川沿いには多くのピアがあり、夏は大人気スポットに変身。週末のピア45はこんな光景です。