ニューヨークのウェストヴィレッジとチェルシーに囲まれた小さなエリア、ミートパッキング・ディストリクトに昨秋、新スポット、ガンズボート・マーケットができました。昔ながらのコブルストーン(石畳)でできたガンズボートストリートに、レンガ造りの倉庫を生かして作った、このエリアらしさ満点のおしゃれなグルメマーケットです。ちょうどハイラインの南端の入り口に近い場所にあるので、ハイラインを散歩する時に立ち寄るのにおすすめの場所です。

ミートパッキングエリアの昔のままのレンガ造りの建物が残っているニューヨークらしい絵になるエリア。

そこに新しくオープンしたガンズボート・マーケット。毎日オープンしていますが、それぞれのお店の営業時間は一緒ではありません。ペット連れでお散歩する人も多いニューヨークですが、ここのお店の中はやっぱりペットは入れません。”We ♥ Them but No Pets Allowed” 私たちはペットは好きだけど、中には入れてあげられないの、という、やんわりとした断り書き。

それではさっそく中へ入ってみましょう。

Bangkok Bar

マーケットの中に入ると、タイの香りがふわっと香ります。その香りはこちらのお店 Bangkok Bar から漂ってきます。ここのお店のヤシの実のココナッツウォーターが大人気です。

マーケットの中に入った瞬間、やわらかい日の光が差し込む明るい空間にわぁ、と思いました。こちらは好きにくつろげるスペースなのですが、レンガの壁に、自然を生かしたデザイン、明るい光が差し込むこのとても開放感あふれるおしゃれな空間がとてもいい感じです。

お店屋さんは、ニューヨークにあるローカルレストランなどを中心に出店しています。

Ed’s Lobster Bar

例えばこちらのロブスターのマークの看板のお店は、ソーホーエリアにあるレストラン Ed’s Lobster Bar が出店しているお店です。レストランより気軽に食べられるのがうれしいですね。

Crêpe Sucre

そのお隣にあるお店は子供も大人もみんな思わず引き寄せられてしまうクレープ屋さん、Crêpe Sucre です。

Luzzo’s

2000年にイタリア、ナポリからニューヨークにやってきてイーストビレッジにピザ屋さんを開いた、ナポリピザのお店、Luzzo’s も出店しています。材料はナポリから取り寄せているこだわりの絶品ナポリピザですよ。

M’o Gelato

Nolitaエリアで人気のイタリアンジェラート屋さん、M’o Gelato もあります。この日は寒かったから人がいませんでしたが、暖かくなってきたらきっと大混雑です。フレッシュなピスタチオやヘーゼルナッツをイタリアから取り寄せたり、ローカルの農場のおいしい新鮮な牛乳を使ったりと、品質のいい自然素材にこだわって作っているお店です。

Tacombi

メキシコからやってきたタコスのお店、Tacombi、ノリータのエリアなどマンハッタン内に数箇所支店があります。このマーケットの雰囲気にもマッチして存在感があるお店です。何といってもこの店舗になっている車がすごいです。ユカタン半島のプラヤデルカルメンでこの車でビジネスを始めたのがこのお店の始まりだったのですが、この車を運転してニューヨークにやってきたそうで、色は塗り替えられていますが、まさにこれがオリジナルの車だそうです。

Cappone’s Salumeria

イタリアンサンドイッチのお店、Cappone’s Salumeriaです。イタリアっぽいその場で作ってくれるサンドイッチ屋さん。イタリアングローサリーストアでもあり、ちょっとしたイタリアの食材を買うことでもできます。

Meat Market by Macelleria

ミートパッキングディストリクトにイタリアンレストランを経営しているMacelleriaがお肉屋さん
Meat Market by Macelleria を出店しています。

ショーウィンドウを見ると、驚くほど美しいステーキたち。通りすがりの人たちが思わず立ち止まってみんな覗き込んじゃってました。

Sushi Dojo

イーストビレッジのお寿司屋さん、Sushi Dojo。シェフはアメリカでも日本でも修行を経験していて、関西にも3年間行ったことがあるそう。日本の食文化を伝える意気込みをみせています。

Heermance Farm

びっくりするくらい新鮮できれいな野菜が並んでいるお店、Heermance Farm。

メイソンジャーにカット野菜を詰めた瓶詰めサラダ、ジャーサラダも並んでます。

LZY RBT

食べ物だけではありません、こんな珍しいお店もありました。癒し系うさぎグッズとリラックスウェアのお店、LZY RBT です。

うさぎのトレードマークのエコバッグがかわいい！

The Bruffin Cafe

The Bruffin Cafe
ブリオッシュとマフィンが融合して、brioche+muffin=Bruffin ブルフィンという新しいタイプの食べ物を作ったお店です。新しいアイディアはそれだけではなく、中身も、世界各国の味を楽しめるようにした、というのがなんともニューヨークらしい感覚の食べ物でいいですね。ホームページの写真にあるように、国旗の旗を立てたディスプレイでかわいいので、パーティとかの席で出すにもぴったり。スイーツ系のものもあるようですが、ディナーのお供にできるような味もあるのでおやつでも食事でもあいそうです。

(The Bruffin Cafe)

タイムズスクエアに最近できたシティマーケットといい、このガンズブール・マーケットといい、最近はニューヨークローカルの個性的でインターナショナルなお店が活躍してますね。アメリカのフードコートのイメージだとピザやサンドイッチだけど、アメリカのチェーン店のようなお店のものとは全然違う、ハイクオリティのグルメなものじゃないとニューヨークでは受け入れられなくなってきてます。グルメなものを追求していくと、イタリア系の移民がやっているお店など、自然とインターナショナルになっていくんですね。

お店は他にはギリシアヨーグルトのお店”Yiaourti”、プルドポークサンドイッチなどの”Pig Guy NYC”、フレッシュ野菜ジュースやティーのお店などなどもあります。

GANSEVOORT MARKET
52 Gansevoort St, New York, NY 10014 (Washington St & Greenwich St)

NYC&Companyによる、ミート・パッキング・ディストリクト（MPD）紹介ビデオです。歴史的にはこのエリアは精肉加工工場が多く集まるエリアでしたが、高架鉄道の廃止とともに衰退していきました。その工場の跡地は、今ではセレブの集うお洒落なブティックやレストラン、カフェ、バー、クラブ、ギャラリーへと大変身。みるみるうちにこのエリアはクールでホットな夜遊びもできるオシャレスポットに進化していったのです。ガンズボート・マーケットのそばのGansevoortホテルのようなクールなデザイナーホテルなども増え、これからもますます注目のエリアです。ニューヨークでも数少なくなりつつあるCobblestoneでできた道も残り独特の雰囲気を楽しむことができます。