NYC ユニオンスクエアにジョージフロイドら三人の巨大銅像登場有名な三人はどんな人？

ニューヨークのユニオンスクエアに、新しい三体の存在感のある巨大な胸像が登場しました。この三人は、昨年、警察により殺害され、BLM 運動のけっかけとなった、ジョージ・フロイド (George Floyd) さんと、アメリカ下院議員で、公民権運動に尽力し、昨年亡くなった、ジョン・ルイス (John Lewis) さん、昨年、同じく警察に自宅で銃撃され亡くなった、ブリオナ・テイラー (Breonna Taylor) さんです。フロイド像は、今夏、ブルックリンのフラットブッシュに飾られていたもので、10月1日にユニオンスクエアに登場したばかりですが、2日後の3日に、早速、ペンキがかけられるという事件が起こってしまいニュースになっています。

昨年のアメリカを象徴する出来事と言えば、世界を席巻したパンデミック、そして警察によるジョージ・フロイドさん殺害事件をきっかけに全米中で巻き起こった大規模な市民運動、警察による不当な暴力などに反対する BLM 運動で、ニューヨークでも多くの市民が参加した抗議デモが様々な場所で行われました。

ユニオンスクエアでは、歴史的な年となった 2020年を記念し、公民権運動のリーダーで、長くアメリカ下院議員を務め、昨年亡くなられた、ジョン・ルイス (John Lewis) さんと、警察による不当な暴力により亡くなった、ジョージ・フロイド (George Floyd) さん、ブリオナ・テイラー (Breonna Taylor) さんの三体の巨大な銅の胸像が、10月1日に登場しました。

左の FLOYD、中央の JOHN LEWIS、右の BREONNA の三体の像は、アメリカ人彫刻家、 Chris Carnabuci さんによる作品で、”#SeeInJustice” と題された展示となっています。

昨年、全米で巻き起こった BLM 運動のきっかけとなったのが、ミネソタ州ミネアポリスで、2020年5月22日に起こった、ジョージ・フロイド(George Floyd) さん事件です。警察に頸部を膝で押さえつけられ、I can’t breethe という言葉を残し、死亡した事件で、その様子が撮影されていたことから、多くの人がその一部始終を目にすることとなり、警察の不当な暴力行為が問題視され、全米で抗議運動が起こりました。

ジョン・ルイスさんは、公民権運動に尽力した政治家で、アメリカ下院議員を1987年から亡くなられた昨年までずっと務めてきました。アラバマ州バーミンガムで起こった、教会爆破事件 (16th Street Baptist Church bombing) をきっかけに起こった抗議デモなどでリーダーを務め、1965年のセルマからモンゴメリーへの行進 (Selma to Montgomery marches) 時には、警察との衝突 (Bloody Sunday) で負傷したこともあります。

ブリオナ・テイラー (Breonna Taylor) さんは、ケンタッキー州に住んでいた26歳のアフリカ系アメリカ人で、昨年3月13日に、警察が自宅へ強制突入を試みた際、警察により銃撃され、亡くなりました。事件当時から抗議は行われていましたが、全米で注目を集めたフロイドさん事件により、警察による不当暴力の一例として再燃しました。フロイドさん事件をきっかけに、今までにもたくさんの似たような前例の事件があることを知り、多くの人が驚いたことと思います。

銅像はユニオンスクエアに登場したばかりなのですが、展示二日後の10月3日午後10時15分頃に、フロイド像にペンキがかけられ、汚されるという事件が起こってしまいました。フロイド像は、ジューンティーンスの6月から7月にかけて、ブルックリンのフラットブッシュ地区で飾られていたものですが、その時も汚される事件が起こっています。その後、すぐに綺麗に掃除され、元どおりに戻っています。

A sculpture honoring #GeorgeFloyd in NYC was vandalized with paint, days after it was moved to Union Square.

It is the second time the statue has been vandalized — it was defaced in Brooklyn in June with black paint and a logo of a white supremacist group.

📷L. Eshelman pic.twitter.com/wFDYBYPwWS

— AJ+ (@ajplus) October 4, 2021