ニューヨークボタニカルガーデンでは、現在、20世紀前半のアメリカアートを代表する女性アーティスト、ジョージア・オキーフ (Georgia O’Keefe) のハワイをテーマとした特別展が開催されています。オキーフによって描かれた数々のハワイの花や美しい景観の作品が展示されている他、オキーフのハワイの旅を記録した映像作品や、ハワイらしい雰囲気が感じられる花々が見学できる植物園となっており、思わずハワイへ行きたくなってしまう展示となっています。
ジョージアオキーフ (Georgia O’Keeffe) は、20世紀のアメリカンアート界で最も有名なアーティストの一人で、ニューメキシコ州などアメリカ南西部の景観の作品が有名ですが、ニューヨークで長く暮らしていたこともあり、ニューヨークにもとても縁の深いアーティストです。今回のハワイをテーマとした特別展では、そんなオキーフが、ハワイへの旅を通じて描かれたハワイらしい花や美しい景観の作品が展示されており、そんな作品に描かれた花々を、実際に、植物園の中で実物を見ることができるというニューヨーク植物園ならではのユニークな構成となっています。
ニューヨークに住んでいたジョージア・オキーフがハワイへの旅に出たのは、1939年です。当時は、ニューヨークから西海岸まで鉄道で移動し、そこから船に乗るという行程で、ハワイに到着するまでには、なんと9日間もかかったそうです。ハワイの一大産業であるパイナップル会社、現在の ドール の広告作品を描くという目的で、ハワイの広告会社に依頼を受けての旅だったそうです。
出来上がったのがこちらの広告です。
ジョージアオキーフの作品は、色合いが美しい作品がもともと多いですが、ハワイというテーマになると、さらに明るく華やかな美しい色合いの作品が多く、今まで見たことがある作品の中でも好みの素晴らしい作品がいっぱいありました。
ニューヨーク植物園のコンサーバトリーで、のちほど、この絵に描かれている植物を見ることになります。
ハワイらしい花といったら、ハイビスカス。
印象的な美しい花の作品がたくさんあり、オキーフファン必見の展示となっています。
ジョージア・オキーフのハワイへの旅の様子を綴った映像作品もよく出来ていました。オキーフは、その後、日本も含め、世界各国を旅していますが、そんなオキーフに旅の魅力を教えたのがこのハワイへの旅だったのかもしれません。
オキーフに最も縁の深い場所といったら、ニューメキシコ州です。アビキュー (Abiquiu) には、オキーフ邸とスタジオ (Georgia O’Keeffe Home and Studio)、サンタフェには、オキーフのミュージアム (Georgia O’Keeffe Museum) もあります。
アメリカを代表する女性アーティスト、ジョージア・オキーフは、こんな人物です。
オキーフは、現在世界で大人気となっている草間彌生さんと親交があったことでも知られています。草間彌生さんが手紙を送ったことから親交がはじまり、草間彌生さんがニューヨークに住んでいた頃、オキーフが会いに来たこともあったそうです。
オーキッドショーでもおなじみの熱帯植物の緑が美しいコンサーバトリーには、ハワイの様々な植物たちが植えられています。
ハワイらしい演出のされているコンサーバトリー。
ハワイの象徴的なお花、ハイビスカスも美しく咲いています。
ハワイらしい華やかな色合いのお花が色々見られます。
赤いヘリコニア。
レッドジンジャー。
オキーフ展の最後のセクションも美しいお花が多く楽しめました。
オキーフの作品風に写真を撮ってみました。美しいお花がいっぱいです。
真っ赤なハート型の葉のアンセリウム。
ハワイらしいパイナップルも見られます。
コンサーバトリーの中庭の池も今蓮の花(ロータス)がとても美しく見頃となっています。
フラやウクレレの演奏などハワイらしいイベントが行われ、ポケの屋台まででていました。
オキーフとハワイがテーマのお土産も色々と登場しています。
思わずハワイへ行ってみたくなりました。
こちらは、ニューヨーク植物園の今回の特別展の紹介ビデオです。
ニューヨーク植物園 New York Botanical Garden
2900 Southern Blvd, Bronx, NY 10458 地図