ニューヨークのグッゲンハイム美術館で以前名物となっていた「アメリカ」と名付けられた黄金のトイレが盗まれてしまいました。盗難事件が起こったのは、ウィンストン・チャーチルの生家で、世界遺産にも登録されているイギリスの宮殿、Blenheim Palace です。特別展で設置されていた、あの黄金のトイレが、今日の早朝、何者かによって持ち去られ、姿を消してしまった模様です。
Blenheim Palace では、イタリア人コンセプトアーティスト、Maurizio Cattelan の特別展が、9月12日からはじまったばかりで、その一つとして展示されていた作品が、18金でできたトイレ「America」です。以前、ニューヨークのグッゲンハイム美術館で展示されていたので、実際に使用したことがある人もいるかと思います。いたずら好きなアーティストさんなので、冗談かと思いましたが、こちらが盗難事件が起こった Blenheim Palace のツイートで、どうやら本当の事件のようです。
**OFFICIAL STATEMENT**
Following the Thames Valley Police statement we can confirm ‘America’, the art piece by Maurizio Cattelan has been stolen in the early hours of this morning.
We are saddened by this extraordinary event, but also relieved no-one was hurt.
— Blenheim Palace (@BlenheimPalace) September 14, 2019
警察の発表によると、2台の車を使用した複数人のグループによる犯行の模様で、現在の所、1人逮捕者が出ていますが、作品は見つかっていないようです。
Blenheim Palace は、ロンドンから車で1時間半程のオックスフォード大学の近くにある美しい宮殿です。
黄金のトイレと、グッゲンハイム美術館については、こちらでも紹介しています。グッゲンハイム美術館は、フランクロイドライト建築の美術館で、先日世界遺産に登録されたばかりの話題のスポットです。
黄金のトイレは、$1 million 以上の価値があるとされていますが、ダヴィンチのモナリザ、ムンクの叫びをはじめ盗難事件が起こると注目を集め、価値が上がることが多いので、Maurizio Cattelan さんの作品の価値もさらに上がるかもしれません。
ちなみに、Maurizio Cattelan さんは、こんなアーティストさんで、いたずらのようなコンセプトアート作品で知られています。