風と共に去りぬ マーガレットミッチェルを訪ねるアトランタの旅

Margaret Mitchell House and Museum (1)

アトランタは、世界的にも有名なアメリカの名作『風と共に去りぬ』(Gone with the Wind) が生まれた街です。『風と共に去りぬ』の作者、マーガレット・ミッチェル (Margaret Mitchell) のゆかりの地であるアトランタには、『風と共に去りぬ』にまつわる有名な観光スポットがいくつかあります。今回、その中でも最も有名である『風と共に去りぬ』を執筆したマーガレットミッチェルの家と、マーガレットミッチェルが眠る美しい墓地、オークランドセメタリーを訪れてきました。これらは、アトランタの中心からも近くアクセスが簡単なので、ファンの人に是非おすすめしたいスポットです。また、それ以外にもあるアトランタ周辺の『風と共に去りぬ』とマーガレットミッチェルにまつわるスポットを合わせて紹介します。

世界中を虜にした『風と共に去りぬ』

Margaret Mitchell House and Museum (6)

『風と共に去りぬ』(Gone with the Wind) は、当時、聖書の次に売れたベストセラー本だと言われていたそうです。本で読むのもいいですが、映画で見るのもおすすめです。映画の『風と共に去りぬ』で、主人公のスカーレット・オハラを演じた、ビビアン・リーと、レット・バトラーを演じた、クラークゲイブル。とても印象的な二人の映画を見たことありませんか?映画の名場面をもう一度見てみると思い出すかもしれません。見たことがない人も是非、アメリカの名作映画の一つとして見てみてください。

『風と共に去りぬ』は、日本語はもちろん、世界各国語に訳されて出版されています。

Margaret Mitchell House and Museum (14)

マーガレットミッチェルはこんな人です

マーガレットミッチェル (Margaret Mitchell) は、アトランタに生まれ、小さい頃から本好きの少女でした。大学は、マサチューセッツ州で過ごしましたが、その後、再びアトランタに戻り、アトランタジャーナルの記者として働いていました。
身長150センチもないとても小柄な女性であった、マーガレットミッチェルですが、男性記者に負けない堂々とした女性記者だったようです。

Margaret Mitchell House and Museum (4)

足首の怪我から記者を辞め、自宅で退屈していた時に、本を書きはじめたそうです。そんな時代から10年の歳月を経て生まれた作品が、『風と共に去りぬ』でした。当時、本を書いていることは、ほとんど誰にも言わず、出版を目的として書いていたわけではなく、ただ自分だけの趣味の世界だったようですが、ひょんなことから Macmillan の編集者の目に止まり、1936年に出版されることとなりました。出版されるやいなや瞬く間に、大ヒット作となり、様々な賞を獲得することとなります。それと共に『風と共に去りぬ』が映画化されることとなり、当時の史上最高値で映画化の権利が購入されることになり、マーガレットミッチェルは一気に当時の世界一有名な作家となったのです。

Margaret Mitchell House and Museum (12)

1939年に公開された映画『風と共に去りぬ』も大ヒット作となりました。

Margaret Mitchell House and Museum (13)

『風と共に去りぬ』マーガレットミッチェルの家

『風と共に去りぬ』という大ヒット小説、そしてそのクラシック映画の名作が生まれた地、アトランタは、作者、マーガレット・ミッチェルの生まれ、暮らした街ということで、彼女が作品を書いていた時に住んでいた家というのがあります。実はこの家、大きな火事に2度も遭ったそうですが、地元の人たちの力で再築され、現在もマーガレットミッチェルの博物館として存在しています。

Margaret Mitchell House and Museum (1)

国家歴史登録財 (National Register of Historic Places) に指定されている建物です。マーガレットミッチェルの家は、ツアーに参加して、家の中を見て回ることができます。とても小さな可愛らしいおうちで、マーガレット・ミッチェル夫婦で、こちらの家の一室に住んでいました。

Margaret Mitchell House and Museum (2)

かつて、こんなに激しい火事に襲われたこともあったそうです。土地の買収が目的と思われる放火を何度も乗り越え、地元の歴史協会によりリノベーションされ、現在に至っています。

Margaret Mitchell House and Museum (3)

住んでいたのは、マーガレット・ミッチェルが “the Dump” と呼んでいたと言う一階のワンベッドの一室です。ツアーでは、ガイドさんが色々とマーガレット・ミッチェルについて、そしてその歴史的建物についての逸話を紹介してくれます。

Margaret Mitchell House and Museum (11)

ベッドルーム。

Margaret Mitchell House and Museum (5)

アンティークな小物やインテリアを見て楽しめます。

Margaret Mitchell House and Museum (10)

ところで、この『風と共に去りぬ』の作者、マーガレット・ミッチェルですが、彼女の生涯について知れば知るほど、『風と共に去りぬ』に登場する気高い意志を持つスカーレットのような女性像が見え隠れして、彼女自身がスカーレットのモデルだったのではないか、などと思ってしまいます。

Margaret Mitchell House and Museum (9)

レプリカのタイプライター。

Margaret Mitchell House and Museum (15)

マーガレットミッチェルの博物館ということで、ギフトショップは『風と共に去りぬ』のお土産グッズの品揃えが素晴らしいです。ファンの人は是非訪れてみてください。

Margaret Mitchell House and Museum (16)

マーガレットミッチェルの家 
Margret Mitchell House at Atlanta History Center Midtown
979 Crescent Ave NE, Atlanta, GA 30309 地図

マーガレットミッチェルのお墓もあるアトランタの豪華な墓地 オークランドセメタリー

Margaret Mitchell (2)

マーガレットミッチェルが生まれ、育ち、暮らしていたアトランタには、彼女のお墓もあります。オークランドセメタリー (Oakland Cemetery) は、『風と共に去りぬ』のファンたちがこぞってやってくるアトランタの訪れるべきスポットになっています。
オークランドセメタリーは、とても大きな墓地で、マーガレットミッチェルだけでなく、アトランタの著名人のお墓も多い、とても豪華なセメタリーです。インフォメーションセンターを訪れると、とても親切にこの墓地について色々お話を聞かせてくれます。

Margaret Mitchell (1)

春はたくさんお花が咲いて、オークランドセメタリーが一番美しいベストシーズンだそうです。

Margaret Mitchell (3)

アトランタ郊外の『風と共に去りぬ』スポット

『風と共に去りぬ』博物館

アトランタから北に30分程行った場所にある町マリエッタには、『風と共に去りぬ』博物館 (Gone With The Wind Museum) があります。映画、『風と共に去りぬ』で使用された衣装など映画にまつわるコレクションが展示されています。

Stately Oaks & Road to Tara Museum

アトランタから南に30分程行った場所にある町、ジョーンズボロ (Jonesboro) には、映画のモデルになったと言われている、スカーレット・オヘアのお屋敷、タラ (Tara) に似たプランテーション時代の豪邸、Stately Oaks というプランテーションがあり、その近くには、タラへの道博物館 (Road To Tara Museum) という、映画『風と共に去りぬ』に関するミュージアムがあります。

アトランタで風と共に去りぬ&マーガレットミッチェルをテーマに旅する場合は、もう一度映画を見てから行くとより感動します。

アトランタは他にも見どころ満載の旅行先でおすすめです。

アトランタ観光グルメおすすめ人気スポット13選 アメリカ南部旅行の見どころと楽しみ方

風と共に去りぬ マーガレットミッチェルを訪ねるアトランタの旅 was last modified: 4月 16th, 2018 by mikissh