ソーホーのスプリングストリートを歩いていると大きなグーグルの旗が目に止まりました。こちらは、今秋登場したグーグルのリテールポップアップ、Made by Googleです。こちらでおもしろいバーチャルリアリティ (VR) 体験もできます。

さっそくお店の中に入ってみました。このグーグル初出店のお店で、何が買えるのかなと見渡してみましたが、実は、ここでは何も買うことができません。今、グーグルが力を入れているハードウェア系のプロダクトのショールームとして利用されています。アマゾンをはじめ、オンライン専業だった会社が次々と実店舗へと進出をはじめているのは興味深い所です。

こちらが、バーチャルリアリティ (VR) を体験できる、グーグルの新VRヘッドセット、デイドリーム・ビュー (Daydream View) の体験コーナーです。

このVRヘッドセットをつけて、手にはリモコンを持って、自分だけの世界へと入っていきます。

そして、そのバーチャルリアリティ (VR) の世界では何ができるかというと、いくつか選択肢があります。その中のハリーポッターの世界を探検できるものを選んでみました。360度のバーチャルリアリティの世界です。不思議な小屋の中で魔法の杖ならぬ、リモコンでぴゅんぴゅんと指令を飛ばしていきます。完全に一人の世界、はたから見たら、この人は何しているんだろう？？何に夢中になっているんだろう？？って、感じると思います。Youtubeの360度版も少し試してみましたが、たしかにより自分がその世界の中にいる気がします。
このグーグルのデイドリーム・ビュー (Daydream View) の体験コーナーでは、一度に10人くらいの人が体験することができますが、各々違う世界を楽しんでいます。
Daydream View はまだ登場したばかりのVRヘッドセットで、特定のAndroid Phoneと一緒に使用することにより、ヘッドセットとコントローラー部分の価格は79ドルと安さが強みとなっています。現在、まだアプリやコンテンツは少ないようですが、グーグルだけにアンドロイドのように上手くエコシステムを成長させていくことができれば、VR界の一大プラットフォームとなる可能性はあると思います。

他には、新しく登場した Google Phone の Pixel が展示されています。

そして、次のおもしろいコーナーはこちら、Google Home。
家の中の家電が自分の命令ひとつでついたり消えたり、簡単に操作できる、そんな家の中の様子を体験することができます。
中央にある白いポールが指令を受け取って命令を飛ばすセンサーです。

キッチンのポットがついたり消えたり、温度が上がったり下がったり。スイッチなんていらない世界。センサーで指令が飛んでいきます。

そして、Made by Google の店舗内を楽しんだ後、外に出てみると、その目の前では、なかなか目立つグーグルのポップアップイベントが行われていました。その名も ” #PixelSweater “。

紡がれていくセーター。そのお隣では、Pixel のプロモーションということで、プレゼントの抽選会が行われていて、行列となっていました。
Pixel、本物のセーター、Pixel に着せるセーターなどがプレゼントとなっていました。

こんな感じで、グーグルが出店するお店って、どんな感じなんだろう？と中へ入ってみた所、アップルやマイクロソフトとはまた違ったグーグルらしい世界が作られていました。VRヘッドセットなど実際に試してみないとその世界を実感できない商品もあり、なかなかおもしろかったです。
オンライン専業の会社ですが、ハードウェアの商品にも力を入れてきていて、こんな感じで実店舗をピンポイントで利用して、実際に多くの人に体験してもらうことができるので、かなりマーケティング効果があるのではないかと思います。読んだり聞いたりしているだけなのと、体感してみるのではやはり説得力が違います。
今回のポップアップストアは年度末、大晦日までオープンしています。

Made by Google
96 Spring St, New York, NY 10012 MAP