グランドキャニオン国立公園の観光の見逃せない見どころとおすすめの楽しみ方を紹介します。グランドキャニオンは、数あるアメリカ国立公園の中でも、最も人気の高い必見の国立公園のひとつです。グランドキャニオンの人気には理由があります。グランドキャニオン国立公園は、何度訪れても、変化がある見たことがない壮大な渓谷の絶景を見せてくれるので、行くたびに感動させられます。グランドキャニオンの美しい朝日、感動の夕日、そして、日中の変わりゆく雲の姿と刻々と変化していく壮大な景色を見るために、グランドキャニオン国立公園のおすすめの絶景スポットをぜひ訪れてみてください。
グランドキャニオン国立公園
グランドキャニオン国立公園 (Grand Canyon National Park) は、アメリカ、アリゾナ州の国立公園で、アリゾナ州とユタ州の境にあります。グランドキャニオン国立公園の歴史は、1919年に、アメリカ国立公園となり、1979年に世界遺産に登録されました。グランドキャニオンは、アメリカを代表する、人気の自然観光スポットで、長い年月をかけてコロラドリバーにより削られてできた、壮大な渓谷の絶景が楽しめます。
グランドキャニオンの入園料は、車一台につき $35(7日間有効)です。グランドキャニオンの入場料は人数に応じたものではなく、みんなで1台の車に乗って行けばこの料金になります。こちら から事前にパスを購入していけます。または、アメリカ国立公園年間パス の利用もできます。
グランドキャニオンは、ラスベガスから車で4時間、ロサンゼルスから7時間、フェニックスから3時間半程の距離にあります。グランドサークル のコースとして、周辺の国立公園やモニュメントと一緒に回り、グランドサークルの最大の見どころとして、グランドキャニオン国立公園を訪れる人も多いです。
グランドキャニオン国立公園内には、宿泊施設やレストランもあります。園内のホテル は部屋数がとても少ないので、相当早めに予約をしないと予約が取れません。グランドキャニオン国立公園の園外(南側)の近くのホテルを利用する人も多いです。国立公園そばのお馴染みのベストウエスタンホテル、Best Western Premier Grand Canyon などに滞在することもできる他、もう少し離れた町になりますが、Valle、Williams、Flagstaff などを拠点に訪れることもできます。
グランドキャニオン国立公園は、東西に流れるコロラドリバーにより削られてできた渓谷の公園で、主に、渓谷の南側のサウスリムと北側のノースリムの二つのエリアがあります。多くの人が訪れる、メインとなるエリアは、サウスリムの方です。
グランドキャニオンの園内では、絶景ビューポイントを車やシャトルバス、徒歩で巡りながら周ります。長期滞在であれば、渓谷の底に向かう本格的なトレッキングコースもありますが、短期間の場合は、展望スポット巡りや、リムでのトレイルが中心となります。リムエリアは、大きく分けると3つあります。一つ目が、ブライト エンジェル ロッジ (Bright Angel Lodge) をはじめとした宿泊施設やビジターセンターのある、グランドキャニオンビレッジ (Grand Canyon Village)、二つ目が、シャトルバスでのみアクセスができるビレッジの西側の ハーミットロード (Hermit Road)、3つ目が、ビレッジの東側、デザート・ビュー・ドライブ (Desert View Drive) 沿いとなります。
グランドキャニオン見学のための所要時間・日数は、半日以上からです。おすすめは 1泊2日以上ですが、半日の滞在でも主な展望スポットからのビューはほぼ楽しむことができ、グランドキャニオンらしい雰囲気を体験することができます。できれば1泊以上して朝日から夕日までグランドキャニオンの一日の様々なタイミングでの景色を見ることができるとより楽しめます。
グランドキャニオンの夕日のおすすめスポットは、それぞれの展望台で美しい夕日が見られますが、特に、ホピポイント (Hopi Point)、モハーヴェ・ポイント (Mohave Point)、ヤバパイポイント (Yabapai Point) などが人気あり、夕暮れ時の自然のアートが楽しめます。
グランドキャニオンの朝日のおすすめスポットは、ビジターセンターに近い マーサポイント (Mather Point)、ヤバパイポイント (Yabapai Point) などが人気があります。日の出の時間の30分程前にスタンバイできると理想です。公園外に宿泊する場合は、入園時のゲートが混雑するので早目に向かうのがおすすめです。
グランドキャニオンビレッジ
グランドキャニオンビレッジ周辺は、宿泊施設、カフェ、マーケット、ビジターセンターなどがあり、グランドキャニオンの滞在の拠点となる場所です。
ビジターセンター近くには マーサポイント (Mather Point)、Lookout Studio、Yabapai Point、シャトルバスで行くことができる ヤキポイント (Yaki Point) があります。時間がない場合は、ビレッジの展望台が観光の中心となり、最も人が多いエリアとなります。
どの展望スポットから絵になる光景が広がっています。
以前、グランドキャニオンを訪れた時には、車にくぎが刺さり、タイヤがパンクしたことがありますが、ビレッジエリアには、車の修理工場もあり助かりました。もしもの時は、こちらで、園内での様々なサービスが紹介されています。
ハーミットロード
ビレッジの西に続く、ハーミットロードは、繁忙期の3月から11月の間は、シャトルバス (Hermit Road Shuttle Bus) のみのアクセスとなります。様々な展望スポットを経由しながら、終点の ハーミットレスト (Hermits Rest) までを往復しています。渓谷の底へと続く、Bright Angel Trail の様子や色々な角度からのグランドキャニオンの絶景が楽しめるビューポイントで下車し、景色を楽しみます。
最初の停車スポット、トレイルオーバールックビュー (Trail Overlook View) からの景色。
少し下へ降りて行くと、ブライトエンジェルトレイル (Bright Angel Trail) の様子がよく見えます。
ホピポイント (Hopi Point)、モハーヴェポイント (Mohave Point)、ピマポイント (Pima Point) などでは渓谷の全景が見えますが、特に、コロラド川の流れ行く西側の景色が楽しめます。
モハベポイント (Mohave Point) からの西側の景色。
太陽の角度と雲の状態により、少し場所を変えるだけで全然違った印象の景色となります。
シャトルバスのゴールにあるのが、ハーミッツレスト (Hermits Rest) です。1914年に建てらたという歴史ある石造りの山小屋で、National Register of Historic Places にも登録されています。中には、お土産屋さんやちょっとした休憩スペースがあります。
園内では、所々で鹿 (Mule deer) などの野生動物も見かけます。
デザートビュードライブ
時間があれば、ビレッジの東側に続く、デザートビュードライブ (Desert View Drive) をドライブしてみるのもおすすめです。途中、グランドビューポイント (Grandview Point)、著名なアーティスト Thomas Moran から名付けられた モランポイント (Moran Point)、リパンポイント (Lipan Point) などいくつかの絶景展望スポットがあります。
アヒルの形をした岩、Duck on a Rock もあります。
ナバホポイント (Navajo Point) などからは渓谷の東側一帯の景色が見られます。
また、公園の東側出口付近には、一際目立つ塔、デザートビュー展望塔 (Desert View Watchtower) があり、上ることができます。1932年に建てられた歴史ある建造物で、アメリカの国家歴史登録財 (National Register of Historic Places) に指定されています。
塔内は、先住民文化が感じられるデザインとなっています。
こちらは、美しいグランドキャニオンの映像です。
ノースリム & ハバスパイ
グランドキャニオンのサウスリムから ノースリム へは、車で4時間程かかります。グランドキャニオンのみを訪れる場合は、わざわざ足を伸ばすのが大変ですが、グランドサークルを周っている場合は Kanab や Page の前後に、ノースリムに立ち寄ってみることができます。サウスリムとは、また違った景観が楽しめます。
もっとアドベンチャー体験がしたい人のグランドキャニオンの楽しみ方としては、渓谷の下、厳しい荒野の中にある秘境の楽園、ハバスパイ (Havasupai) へ、大きな荷物を背負って泊りがけでトレッキングをするということもできます。ハバスパイには、ハバス滝 (Havasu Falls) という美しい滝があります。人気があり、キャンプ場で宿泊できる人数が限られているので、前もって 予約 をする必要があります。アドベンチャー好きは是非訪れてみたい場所だと思います。
グランドキャニオンの秘境、ハバスパイはこんなところです。滝がとても美しいです。
グランドキャニオン国立公園に、新スポットが登場していて、グランドキャニオンの西側に、グランドキャニオン ウエスト (Grand Canyon West) という、スカイウォークなどができる、観光アトラクションが出来ています。
アメリカの有名国立公園を巡る、グランドサークル旅行も楽しいです。
ラスベガスを拠点に日帰りでグランドキャニオンへ訪れることもできます。