グラウンズ・フォー・スカルプチャー 庭園が美しいニュージャージー州の人気野外彫刻美術館 Grounds For Sculpture

ニューヨーク周辺には、日帰りで訪れることができるアートスポットが色々ありますが、おすすめスポットの一つが、ニュージャージー州にある人気の彫刻の森、グラウンズ・フォー・スカルプチャー (Grounds For Sculpture) です。緑豊かな広大な美しい庭園には、マリリン・モンローのお馴染みの彫刻などで知られる著名彫刻家、スワード・ジョンソン (Seward Johnson) の数多くの作品が、現代彫刻家の作品と共に多数点在しています。グラウンズ・フォー・スカルプチャー (Grounds For Sculpture) は、モネ、ルノワール、マネ、ゴッホらの著名作品のモチーフを彫刻で再現した作品、カフェ、庭園、レストランなどもあり、アートの世界をイマーシブに楽しめる個性的で面白い野外彫刻美術館です。

ニュージャージー州の人気アートスポットのグラウンズ・フォー・スカルプチャー (Grounds For Sculpture) は、ニュージャージー州の州都、トレントンに隣接した町、ハミルトン (Hamilton) にあります。マリリン・モンロー、タイムズスクエアで第二次世界大戦終戦を祝う写真をモチーフとした彫刻などポップアート的な作品で知られる、ニュージャージー州出身の著名彫刻家、スワード・ジョンソン (Seward Johnson) により、1992年にオープンした野外彫刻美術館がグラウンズ・フォー・スカルプチャー (Grounds For Sculpture) です。スワード・ジョンソン (Seward Johnson) の作品は、ニューヨークのパブリックアート で登場したり、様々な場所で展示されているので、どこかで見たことがあるという人も多いと思います。グラウンズ・フォー・スカルプチャー (Grounds For Sculpture) では、そんなスワード・ジョンソン (Seward Johnson) の作品を中心に、その他、様々な現代彫刻家の作品が広大な敷地に美しく飾られていて、自然の中をのんびりと散策しながらアートを同時に楽しむことができる、お天気のいい日にお友達やファミリー、カップルなどで一緒に訪れるのにおすすめのスポットです。

ニューヨークからは、車で1時間半程、または、ペンステーションから NJ Transit の電車とバスを利用して1時間半程で訪れることができます。

Grounds For Sculpture 
80 Sculptors Way, Hamilton Township, NJ 08619 地図

グラウンズ・フォー・スカルプチャー (Grounds For Sculpture) は、170000 m² (42エーカー) の広い敷地に、森や丘、芝生、池、庭園など自然豊かな景観が広がり、周囲の景観にマッチした様々な彫刻作品が飾られています。園内には、スワード・ジョンソン (Seward Johnson) の常設展や特別展など屋内のギャラリーや、カフェ、ミュージアムショップ、レストランなどがあります。グラウンズ・フォー・スカルプチャー (Grounds For Sculpture) は、普通に見て回るには所要時間は 3-4時間ほど、レストランやカフェでものんびりと楽しみたい人は丸一日過ごすことができます。


(Grounds for Sculpture – Map)

園内の中心となる建物は、駐車場のすぐ近くにある Seward Johnson Center For the Art と呼ばれる建物で、受付、屋内ギャラリー、ミュージアムショップ、カフェ、トイレなどがあります。ボストン美術館所蔵の有名作品、ルノワール (Pierre-Auguste Renoir) の ブージヴァルのダンス (Dance at Bougival) をモチーフとした作品、A Turn of the Century が目印です。

建物内には、911事件のメモリアル作品が飾られています。ニューヨークの WTC 周辺、Zucotti Park 近くにも飾られている作品、ダブルチェック (Double Check) です。

建物の反対、駐車場側には、オルセー美術館所蔵の有名作品、マネのオリンピア(Olympia)
をモチーフとした女性が黒ネコと共に佇んでいるという不思議な光景が広がっています。丘を少し上るとオリンピアを近くで見ることができます。

広い敷地でどういう順番で周ろうか迷ってしまいますが、この日は、マネのオリンピアを出発点に大まかに時計回りで巡ってみました。途中で様々なアートを見ながら美しい木々が続く森のような小道を進んで行くとモネの睡蓮のような光景が見えて来ます。

そして睡蓮と一緒によく描かれる緑色の日本橋 (Japanese Footbridge) もあり、モネの美しい世界に浸れます。

レストラン周辺にも色々なアート作品が隠れています。水のせせらぎを聞きながら、ゴッホなどアーティストたちが絵を描いているのを横目に進んで行きます。

モネの庭園に面したとても素敵な雰囲気のお洒落なスポットが、ラッツ・レストラン (Rat’s Restaurant) です。美しい庭園を眺めながらとても優雅な雰囲気でお茶や食事を楽しめるおすすめのレストランです。こちらのレストランは、入園しなくても利用することができます。

レストランの裏手に広がる巨大な池の畔では、フィリップコレクション所蔵の有名作品、ルノワールの舟遊びをする人々の昼食 (Luncheon of the Boating Party) をはじめ、色々面白い作品が隠れています。

ボッティチェリのヴィーナスの誕生 (The birth of Venus) 風のこちらの作品は、Redon’s Fantasy of Venus。竹林の中にミステリアスに隠れています。

広大な園内には、スワード・ジョンソン (Seward Johnson) の作品に加え、数多くのコンテンポラリーアーティストの作品も飾られています。

ルノワールの二人の姉妹 テラスにて (Two Sisters On the Terrace)。一緒にお茶を楽しんでみたりできます。

壁に描かれたレリーフのような作品が面白い、Chamber of Internal Dialogue もあります。小さな小屋の両端の壁に、対照的なモチーフが描かれています。
静かで穏やかな雰囲気の MoMA 所蔵の Odilon Redon作、Silence。

そして「ムンクの叫び」です。

メトロポリタン美術館所蔵の有名作品、クロード・モネの「サンタドレスの庭園」の絵から飛び出てきたような世界も。

ワシントンDC の Tidal Basin にある、フランクリン・D・ルーズベルトメモリアルでお馴染みの作品、Depression Breadline もあります。

こちらは、可愛いアート作品ではなく、本物の孔雀がいます。まるでアート作品のような目を引く可愛い孔雀でした。

世界で最も有名なアメリカンアートと呼ばれることもある、グラント・ウッド作のアメリカンゴシップ の農園の光景もあります。

池のそばには、MoMA所蔵の有名作品、アンリ・マティスの「ダンス」から飛び出してきたような世界が広がっていてびっくりしました。

巨人が地面から蘇ってくる面白い作品、The Awakening。以前は、ワシントンDCの Tidal Basin 周辺にあったこともありますが、現在は、ナショナルハーバーに飾られています。

最南端の森の中には、巨大な二人のお婆さんが楽し気に語らっている作品、Crossing Paths が隠れています。

グラウンズ・フォー・スカルプチャー (Grounds For Sculpture) の広大な庭園の中には、本当にとてもたくさんの作品が色々な場所に隠れていて、あっちにいったり、こっちにいったり、想定していた以上に長い時間楽しんでしまいました。
そして、最後に訪れたのが、Seward Johnson Center For the Art にある屋内ギャラリーです。見逃せないのが、スワード・ジョンソン (Seward Johnson) の生涯と有名作品を紹介している常設展です。

ゴッホ美術館の有名作品、アルルの寝室 (Bedroom in Arles) が再現されている空間もあります。

常設展の他に期間限定の特別展も行われています。広々として気持ちのいいギャラリーです。

見学の最後には、ミュージアムショップによって、お土産探しもおすすめです。

チケットは、事前にオンラインで時間指定チケットを購入していきます。オンラインで売切れた場合は、現地に行ってもチケットはないようなので事前に買って行くのがおすすめです。→ 公式サイト

お天気のいい日に訪れた、グラウンズ・フォー・スカルプチャー (Grounds For Sculpture) は、本当に綺麗でいいところでした。日帰りで面白いところないかな?という時におすすめです。

グラウンズ・フォー・スカルプチャー 庭園が美しいニュージャージー州の人気野外彫刻美術館 Grounds For Sculpture was last modified: 9月 3rd, 2024 by mikissh