アメリカのクラフトビールで最も有名なものの一つに Samuel Adams という銘柄があります。ボストンの Boston Beer Co. の商品で、アメリカ独立に向けてボストンで活躍した実在の人物 Samuel Adams から名づけられた、とても有名なクラフトビールです。そんな Boston Beer Co. とほぼ同じ時期にスタートし、最近、存在感を増し、成長を続けているビール会社が Harpoon Brewery です。今回は、ボストン中心部に近く、訪れやすい Harpoon Brewery のブリュワリーツアーに参加してみました。
近年、クラフトビールを扱うお酒屋さんやパブでよく見かけることが多くなっているハープーンブリュワリーブランドのブリュワリーが、ICA Boston から割と近くにあったので訪れてみました。思いがけず、かなり大きなブリュワリーで驚きました。
到着後、早速ブリュワリーツアーに参加します。ハープーンブリュワリーの歴史、製造過程などについて説明してくれます。
マサチューセッツ州というと歴史があるので、古くから多くのビール会社があったのでは、という気がしますが、意外にもビール会社が増え始めたのはここ最近の話です。ハープーンブリュワリーがスタートし、ビールの製造、販売免許を取得した1986年以前の数十年間に渡り、実は誰も免許を取得していなかったそうです。2015年のデータによると、クラフトビール販売量で全米第19位の規模となっています。ユニークなのが、2014年に創業者の一人が会社から抜けるに当たって、その所有権が従業員に譲られ従業員が会社の半数近くを保有する従業員会社となっていることです。
タンクの間を通り抜け、進んでいきます。
使用している原料などについても解説してくれます。
そしてツアーの途中、テイスティングルームでお待ちかねのテイスティングです。
このブリュワリーで、最も有名なのはIPAですが、今回、テイスティングで一番印象に残ったのが、UFO (Unfiltered Offering) というフィルターをしていないという濁りシリーズです。
少量づつですが、時間内に様々な種類を試すことができます。中には、ブリュワリー限定の銘柄もあります。
アイリッシュレッドエールとIPAを混合したという限定銘柄、The Craic。味のしっかりしたビールが好きな人におすすめです。
最後は、黒ビールの BOSTON IRISH STOUT。
ツアー以外にも巨大で快適なビアホールがあり、ここならではの出来立てビールと軽食を楽しめます。
一人でふらっとやってくる人も多いです。
なかなかアーティスティックなデザインのトラックです。
クラフトビール造りにおいては、従業員所有といった形態を取っている会社もわりと多く、カルチャー的に適しているような感じがします。
Harpoon Brewery And Beer Hall
306 Northern Avenue, Boston, MA 02210 MAP
アメリカのクラフトビールの中で最も有名なブランドの一つ、サミュエル アダムズ (Samuel Adams) のファンは、同じくボストンにある、ボストン ビア カンパニー (Boston Beer Company) のブリュワリーツアーもあります。
こちらのビデオでは、バドワイザーなど大量生産ビール一色の時代に、クラフトビール造りをスタートさせたクラフトビールの先駆者となった創業者のエピソードと共にツアーの様子も紹介されています。
Samuel Adams(Boston Beer Company) Brewery Tours
30 Germania St
Boston, MA 02130 MAP
ボストンの様々な楽しみ方はこちらをどうぞ。