アメリカ インフレ率7%!1982年以来の消費者物価指数 CPI 上昇

アメリカでは、パンデミック2年目を迎え、経済の正常化が進んできた昨年から、食費やガソリン価格をはじめ日常の様々な場面で物価の上昇を感じることが多くなっています。昨年12月の消費者物価指数 (CPI) が、今日発表されましたが、一年前と比べ、なんと1982年以来となる過去約40年で最高となる7%の上昇となっています。これまでのゼロ金利や金融資産購入などによる金融緩和、経済刺激策に起因するアセットバブルに加え、直近では、オミクロンの感染拡大などによるスタッフ不足などの混乱もあり、物価がある程度落ち着くには、もう少し時間がかかりそうな感じがします。

パンデミック以降、買い占めや投機も含め急激な需給の変化により、世界中で、様々な価格が乱高下しています。最初は、金融資産をはじめとしたアセットが中心でしたが、昨年からは、日常の物価もかなり上昇し、私たちの生活に影響してきています。

Macy's Thanksgiving Parade Balloon Inflation (12)

アメリカ労働統計局 (Bureau of Labor Statistics) が、今日、昨年12月の消費者物価指数 (CPI) を発表しました。予想通りの上昇が続いており、12月の0.5%上昇を含め、一年間で 7%という、1982年以来最高となるインフレ率になっています。


(tradingeconomics.com)

12月に突然上昇したわけではなく、ここしばらくずっと高いレベルのインフレ率が続いています。
ここ1年最も上昇していたのは、ガソリンをはじめエネルギー関連の価格でしたが、12月は、それが落ち着き、その反面、中古車やトラック、アパレルなどの価格が上昇し、全体的には、消費者物価指数 (CPI) は、0.5%の上昇となっています。

一年間の消費者物価指数 (CPI) の各部門を見てみると、ガソリンは 50%増しで、エネルギー関連全体では、30%増しとなっています。中古車やトラックは40%増し、新車は10%増し、食費は6%、住居や交通関連が4%程上昇しています。詳細は、こちらです。

そんなインフレを抑えるため、今年は、アメリカの中央銀行、FRB(Federal Reserve Board 米連邦準備制度理事会)による、公定歩合の引き上げなど緊縮の財政政策が予測されています。
パンデミックがはじまって以来、ゼロ金利が復活し、預金口座の金利もゼロ近くとなっており、そんな中でのインフレということで、どこに預金を置いておくのがいいのか困っている人も多いと思います。
昨年は、アメリカ株式市場の代表的なインデックス、S&P は、30%近くも上昇しましたが、今後の緊縮を控え、リスク資産への投資ではなく、安全かつ利率が高い預金・投資先を求めている人も多いと思います。
預金がほぼ利率0%、CDでも0.5%程の現在、おすすめなのが、インフレ率に連動したアメリカ国債の預金商品などです。

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2022年1月も最高記録を更新しました。

アメリカ インフレ率7.5% また記録更新 消費者物価指数40年振りレベル

アメリカ インフレ率7%!1982年以来の消費者物価指数 CPI 上昇 was last modified: 5月 4th, 2022 by mikissh