今朝、ニューヨーク、マンハッタンからハドソン川を挟み対岸にある、ニュージャージー州側の通勤のハブ駅になっている、ホーボーケン駅 (Hoboken) で、1人が亡くなり、100人以上の人々が怪我をするという電車事故が起こりました。
事故が起こったのは今朝、通勤時間の真っ只中の8時45分。ニュージャージーやニューヨークの郊外とホーボーケンターミナルを結ぶ、ニュージャージートランジット (New Jersey Transit) の電車による事故でした。ニューヨークのSpring Valleyを7時23分に出発した電車はスピードを緩めることなく、終着駅であるホーボーケンのホームを通り越し、ターミナルの建物に突っ込んでしまいました。
マンハッタンへの通勤者も多く利用する駅で、通勤時間帯で、多くの人がいた割には、被害は少なかったと言えるのかもしれませんが、残念ながら一人が亡くなり、何人かが重体、ニュージャージー州の州知事、クリス・クリスティーさんの会見によると少なくとも全部で108人が怪我を負ったそうです。当然ですが、やはり先頭車両の被害が大きいようです。
#Hoboken #traincrash train hit the station pic.twitter.com/5xteTKLavU
— Leon O (@monduras) September 29, 2016
事故の概略は、昨日、登場したばかりの Twitter の新機能 Moments を利用し、こちらのように分かりやすくまとめられています。時系列で要点を伝えるのになかなか便利なツイッターの新機能です。
飛行機と車が主要な交通手段となっているアメリカでは、あまり鉄道には注意が払われず、列車の老朽化が進んでいますが、このような事故を防ぐために順次、危険時の自動停車装置などの装備が進んでいるようです。しかし残念ながら、今回のこの電車においてはまだ準備がされていなったようです。事故原因の解明と今後の対策が進んで行くことを願っています。
列車がかなりのスピードでぶつかったということで、ターミナルの屋根が崩れ落ちるほどの大きな被害があり、建物自体へのダメージにも懸念が上がっていて、今後への影響が心配されます。ホーボーケン駅は、NJ トランジットの電車以外にも、マンハッタンとNJを結ぶ PATH トレインやフェリー、またローカル電車のライトレール、など、色々な交通網が集まっているターミナルです。幸いホーボーケンとマンハッタンを結ぶ地下鉄、PATH トレインのホーボーケン駅部分は影響がないようで、午後のラッシュアワー前には運行が再開されるようです。
ホーボーケンターミナルはこのような美しいターミナルです。
ホーボーケン駅は治安もよく、安心して遊びに行ける場所なので、ニューヨークから週末などにちょっとお出かけするのにも人気の場所です。