ハドソンヤード (Hudson Yards) は、昨年オープンしたばかりのグルメとショッピング、アートやエンターテイメントが集まるニューヨークの最新スポットです。3月でちょうどオープンして一年たったところだったのですが、その3月以来、コロナにより閉鎖を余儀なくされ、長期間のお休みが続いていました。今もまだ屋内のショッピングモールは、再開の目途が立っていないのですが、スペインをテーマとしたフードホール、メルカド・リトルスペイン (Mercado Little Spain) では、アウトドアダイニングを楽しめるようになり、ハドソンヤードの象徴的な ベッセル がある広場では、巨大なウォールアートや、可愛いオレンジのテーブルが並ぶ、憩いのスペースが登場したりと、再開に向けた一歩を踏み出し始めています。
ハドソンヤードは、ミッドタウンの西側、34ストリート周辺のハドソン川近くに、昨年オープンしたばかりのニューヨークの最新スポットです。有名ブランドが、ずらりと顔を揃える高級感のあるショッピングモールを中心に、スペインをテーマとしたフードホールのメルカド・リトルスペイン (Mercado Little Spain) 、展望スポットでもある巨大なアートオブジェのベッセル (Vessel)、パフォーミングアートなどが開催されるアートスペース、ザシェッド (The Shed)、西半球で最も高い屋外展望台、ザ・エッジ (The Edge)、その他、高級レストランやグルメスポット、スーパーなどからなる、ニューヨークの注目の最新スポットとして登場しました。
そんなハドソンヤードの中心となる、屋内のショッピングモールは、残念なことに、3月からずっとコロナにより長期間の閉鎖が続いています。そしてその長期の閉鎖が続いている間に、有名ブランド企業が経営破綻したりしていて大変です。例えば、ニーマンマーカス、ブルックスブラザーズ、Muji など、ハドソンヤードのテナント企業がいわゆる、コロナ経営破綻になっています。
高級デパート、ニーマンマーカスは、今まだアポイントメントオンリーで営業していますが、ハドソンヤードからは、撤退してしまう予定です。ハドソンヤードで、顔となる存在だったので、とても広いスペースが一気に空っぽになるのかと思うと心配になります。
ブルックスブラザーズや無印は、破綻はしましたが、リセットして、再出発する形になるので、恐らく今まで通りお買い物ができると思います。
また、ハドソンヤードのトップレストラン的存在だった、カリフォルニアの有名セレブシェフ、トーマスケラー (Thomas Keller) の TAK Room も、ハドソンヤードから消えてしまいます。Bouchon Bakery も撤退する予定です。世界中からの旅行客がやって来ない、オフィスワーカーも通勤がなく会食もない、今の状態では、トーマスケラーのレストランのような高級店は、やはり厳しいようです。
ハドソンヤードが長いお休みから開けたら、中身はどう変わっているのか、ドキドキする部分はありますが、長い間、閑散としていたハドソンヤードも、ここに来て、再開に向けて少しづつ動き出しています。周辺では、家族や友達とのんびりと過ごしている、ローカルたちが増えて来ています。
ベッセル (Vessel) があるハドソンヤードの中心に位置する広場では、アーティストが、巨大なウォールアートを制作していました。
これは、Hudson Yards x Off The Wall (HYXOFFTHEWALL) というプログラムで、様々なアーティストたちのウォールアートが、今後、順次登場していくようです。
巨大な4面のウォールアートは、KEY DETAIL さんの担当で、この日は、しっかりと下書きをしてから、色を塗っている途中でした。今はもう完成しています。
11アヴェニュー沿いの道の壁にも、作品があります。こちらは、ELLE さんの作品です。
この他、8月24日には、巨大なキングコング像の King Nyani も登場予定となっています。
最新展望台の The Edge、アートオブジェの展望スペース、Vessel、ギャラリーの The Shed 共に、まだ再開の予定を発表していませんが、ミュージアムをはじめとした屋内エンターテイメントスペースの再開も8月24日から可能となったため、おそらく近い将来、9月初旬頃から再開されるのではないかと思います。
屋内モール部分は、まだオープンしていませんが、再開の準備は、進められています。
屋内フードホールのメルカドリトルスペイン (Mercado Little Spain) も、アウトドアスペースにイートインスペースが用意され、オープンしています。
スウィートグリーン もピックアップでオープン中。
外のパブリックスペースには、テーブルもあり、ゆっくりと休憩できます。
ハドソンヤードは、ハイラインのゴール地点周辺ですが、現在は、ハイラインは、まだ 23ストリートまでとなっていて、それより北側は閉鎖されています。ハイラインから枝分かれした The Spur にある広場、Plinth には、女性像が飾られていますが、下から眺めるだけとなっています。
巨大な女性像は、Simone Leigh さんの The Brick House という作品で、今年9月までの展示が予定されています。これからの展示作品については、たくさんの候補 があるようで、広く作品に対する意見が募られています。
ニーマンマーカスや Tak Room など撤退のニュースばかりが続く、ハドソンヤードですが、明るいニュースが、ホールフーズのオープンです。ハドソンヤードの帰りに、グローサリーショッピングも出来るようになりました。
現在、パンデミックが継続中で、残念ながら、ハドソンヤードには、オフィスワーカーと旅行者は、しばらくは戻って来ないため、苦境が続きそうですが、コロナが終息すれば、再び賑やかな姿を取り戻していくと思います。
ハドソンヤードへ行って来ました!ニューヨークの最新レストラン・ショッピングスポット Hudson Yards 待望のオープン