ニューヨーク マディソンスクエアパークで屋外教室?!机と椅子から木が映える不思議アート Hugh Hayden: Brier Patch

ニューヨークのミッドタウン、フラットアイアン地区にある、マディソンスクエアパークに今面白いアートが登場しています。現在、芝生エリアに、あたかも公園で屋外授業が行われているかのような感じで、たくさんの椅子と机が並べられ、不思議な空間が作り出されています。こちらは、ブライアー・パッチ (Brier Patch) と題された、アメリカの教育をテーマとしたパブリックアートで、椅子や机からは、木の枝が伸びていて、上の方では、森に迷い込んだかのように複雑に絡み合っています。

マディソンスクエアパークは、エンパイアステートビルの少し南側にあるフラットアイアン地区にある憩いの公園です。今では、すっかり全米でお馴染みになっているシェイクシャックの発祥地でもあります。
春から秋にかけては、芝生が開放され、ピクニックにも人気の公園です。冬の間は、芝生エリアが閉鎖されますが、そんな閉鎖された芝生エリアに、今年1月から登場しているのが、ニューヨークで活動するアーティスト、Hugh Haydenさんの Brier Patch で、たくさんの椅子と机が整然と並べられています。Hugh Haydenさんは、ダラス出身、現在は、ニューヨークで活動しているアーティストで、木を使用した作品をよく手掛けています。

よく見てみると、机と椅子から何本もの枝が上に伸びていて、その上は、複雑に絡み合った深い森のようになっています。Brier Patch は、文字通りの意味では、トゲのある植物が絡み合った状態、比喩的には、解決不能に見える難問などの意で使われることもあります。トゲは、自分自身を守る防御となりますが、その一方、部外者を拒絶するという点で、既得権益者とそうでない人々で、見える世界が全く異なる、現在のアメリカの教育制度の問題点を表現した作品となっています。

シューレアリスムの世界に入り込んだような不思議な空間が広がっています。マディソンスクエアパークの不思議な屋外教室は、2022年5月1日まで飾られています。

マディソンスクエアパーク周辺は、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、ニューヨーク一の繁華街だった場所で、周辺には、かつて世界一高いビルだったこともある、メットライフタワー (Met Life Tower) や フラットアイアンビルなど歴史的な建物も色々と残されています。

マディソンスクエアパークには、昨年2021年は、同じく木をテーマとした、ゴーストの森が登場していました。

マディソンスクエアパークにゴーストの森が登場 Maya Lin の新パブリックアート Ghost Forest 自然 環境保護の願いを込めて

マディソンスクエアパークの基本情報は、こちらをどうぞ。

マディソンスクエアパークの見どころ 春爛漫いつも賑わうアートなNYの歴史ある公園

ニューヨーク マディソンスクエアパークで屋外教室?!机と椅子から木が映える不思議アート Hugh Hayden: Brier Patch was last modified: 4月 4th, 2022 by mikissh