年利5.27%にアップ!アメリカの低リスク インフレ連動預金用債券 I Bonds 2023年11月更新 固定金利部分1.3%に

アメリカでは、ここしばらくインフレが続いていますが、昨年2022年に、大きな注目を集めたのが、アメリカ財務省による低リスクのインフレヘッジ預金用債券、Series I Savings Bonds です。I-Bonds は、年に2回、5月と11月に、半年間の金利とインフレ率に応じて、利率が変更され、2021年11月は7.12%、2022年5月は9.62% の史上最高金利を更新し、話題となりました。その後、急激な利上げにより、インフレは落ち着きつつあり、2022年11月の更新では6.89%、2023年5月の更新では4.3% と次第に下がって来ていましたが、今回2023年11月の更新では、固定金利部分が1.3%となり、利率 5.27% と再び上昇しています。

アメリカで、インフレが顕著に感じられた2021年の秋から2022年の春にかけて、注目を集めたのが、アメリカ財務省が提供している、インフレヘッジ預金用債券の Series I Savings Bonds です。利率が、半年間の金利とインフレ率のベンチマークとして都市部の消費者物価指数(CPI-U) に応じて変更されます。ゼロ金利下、一昨年の2021年11月は、年利7.12%となり話題になりましたが、昨年2022年5月の更新では、さらに上昇し、9.62% の史上最高金利となりました。その後、急激な利上げ効果もあり、少し落ち着きつつあり、2022年11月は、6.89%、2023年5月は、4.3% と下がって来ていましたが、2023年11月の更新では、年利5.27% と再び上昇に転じています。固定金利部分は、2023年5月は、0.9% で、2007年以来最高値となっていましたが、さらに上昇し、1.3% となっています。固定金利部分は、その後のインフレ率に関わらず、満期までの30年間継続されます。

急激な利上げにより、現在、フェドレートが 5%以上に達し、預金口座や CD の利率もかなり上がって来ているので、短期的な預金先として1年以上前に I Bonds を購入した人は、そろそろ考え時かもしれません。5年以内の解約の場合は、ペナルティとして3ヵ月分の利子が差し引かれますが、他により良い預金先があれば移すことも考えられます。

固定金利1.3%にインフレ部分を足して年利5.27%となるのは、I Saving Bond を2023年11月から2024年4月までに購入した人のみで、その前までに購入した人は、購入時期により固定金利部分が異なります。例えば、最高利率となった金利9.62%の時に購入した人は、固定金利部分が0.0%のため、現在は、インフレ部分のみとなり、年利3.94%となってしまいます。なので、そろそろ引き出し、高金利の預金先を変える、または、新たに、固定金利1.3% 付きの I Saving Bond を購入するなど考えるのもいいかもしれません。ちなみに、貯まった利子部分にかかる税金は、毎年払いを選択していない場合は、引き出した年度に発生することになります。

利上げは、ここ数ヵ月行われておらず、様子見状態で、12月中旬の FOMC では、利上げなし、または、25bp の利上げが予想されています。

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I Bond は、直近でも年利5.27%となかなかの金利ですが、長期的な預金先としては、固定の金利部分が 1.3 % と高いので、今後インフレが再燃したり、デフレとなり、金利が再びゼロに戻るような状況を想定するならばいい預金先と言えると思います。民間の金融機関は破綻する可能性がありますが、I Bonds は、米財務省の商品なのでより安心感はあるかもしれません。

ところで Series I Savings Bonds ってどんなもの?の詳細については、こちらで紹介しています。

I Savings Bond って何?インフレ時におすすめ 現在年利7.12% 預金的に使えるインフレ連動アメリカ国債

インフレで色々なものの値段が高騰していますが、お得にお買い物する方法も実は色々あります。
11月、12月は、特にお得なシーズンになので、この機会に利用してみるのもおすすめです。

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年利5.27%にアップ!アメリカの低リスク インフレ連動預金用債券 I Bonds 2023年11月更新 固定金利部分1.3%に was last modified: 11月 14th, 2023 by mikissh