インフレ下の現在、これまでの最高利率の年利9.62%となっている、Series I Savings Bonds の利率は、11月に更新されます。現在の9.62%で購入したい人は、明後日2022年10月28日までとなります。Series I Savings Bonds は、市場金利にインフレ率を上乗せしたアメリカ財務省のインフレ連動預金商品です。11月からは、インフレ部分が、6.48% 程となるのですが、利上げのため金利が上がってきているので、それに多少金利分が追加される可能性がありますが、11月以降も他の預金商品よりは有利な状況が継続されそうです。
アメリカでは、パンデミックとロシアによるウクライナ侵攻により、40年振りレベルのインフレが継続中です。そして、そんなインフレを抑制するために、アメリカの中央銀行は、かなりのペースで利上げを続けており、パンデミック中の経済刺激策により価格が膨れ上がった株式、債券などの金融資産及び不動産市場は、不安定になっています。
アメリカで、インフレが顕著となった昨年末から注目を集めているのが、Series I Savings Bonds と呼ばれる米国財務省のインフレ連動預金商品で、現在は、なんと 史上最高となる年利9.62% となっています。Series I Savings Bonds は、インフレ率と市場金利により利率が決定し、年に2回、5月と11月に利率が変更され、利率変更後から半年以内に購入すれば、購入時からその利率が適用されます。今年の5月に設定された9.62% の利率で購入することができる最終日が、2022年10月31日になります。この日に間に合わせるためには、明後日の2022年10月28日までの購入が必要です。
現在、駆け込み需要で、Series I Savings Bonds や米国債を売買する米国財務省のサイト、TreasuryDirect (https://treasurydirect.gov/) に、注文が殺到し繋がりにくくなっているようです。
We are currently experiencing unprecedented requests for new accounts and purchases of I Bonds. Due to these volumes, we cannot guarantee customers will be able to complete a purchase by the October 28th deadline for the current rate. Our agents are working to help customers who need assistance as quickly as possible
11月以降は、インフレ部分は、6.49%、金利部分は、0.4% となり、今後6ヵ月間は、6.89% となることが、11月1日に発表されました。いずれにしても、他の預金商品より高利率の状態はしばらく継続しそうです。
インフレ下の現在、高金利で、アメリカ政府保証もあるため、リスクはほぼありませんが、一年間に購入できる金額の上限や、引き出し不可能な期間、満期前引き出しのペナルティなど独特のルールがあるので購入する場合は注意が必要です。Series I Savings Bonds の詳細は、こちらです。
