冬のオリンピックで最も華やかな競技と言えば、フィギュアスケートですが、ニューヨークでは、元フィギュアスケート選手の人たちによる、芸術的な氷上のダンスを身近に見ることができます。ニューヨークを代表するアイスリンクの一つ、ミッドタウンにあるブライアントパークでは、先日、メイン州の NPO、アイス・ダンス・インターナショナル (Ice Dance International) の6人のキャストによる素晴らしいアイスショーが披露されました。
ニューヨークは、週末、少し雪が降りましたが、先週の金曜日は、まだ真冬の2月にも関わらず、15℃ (60°F) 近くまで気温が上がり、素晴らしい青空が広がりました。
現在、開催中の冬のオリンピックで、注目を集めている競技の一つが、やはり最も華やかな演技であるフィギュアスケートです。男子個人フィギュアスケートの上位選手たちの試合をライブで見ていましたが、チャレンジングな技に挑戦する羽生結弦選手をはじめ、日本選手3人の素晴らしい活躍と、日本勢が銀、銅を獲得するなど伝統的な強さを見せてくれ感動しました。女子は、最有力、ロシアのKamila Valieva 選手のドーピング問題でさらに注目が集まっていますが、いよいよ明日からはじまります。
そんなオリンピックのフィギュアスケートが盛り上がる中、ブライアントパークでは、先週の金曜日の2月11日、アイス・ダンス・インターナショナル (Ice Dance International) の6人のパフォーマーによる、パフォーマンスが行われ、雰囲気の異なる2つのクリエイティブな氷上のダンス作品が披露されました。
一つ目は、Solstice と題された作品で、童話のような、ファンタジーの世界を描いていました。衣装も妖精のような雰囲気で、子供でも楽しめる素敵な作品でした。
Ice Dance International は、メイン州を拠点とする2014年に設立されたNPOで、アイスダンスをパフォーミングアートの一つとして広く知ってもらうことを目的にし、ファウンダーやボード、パフォーマーには、元オリンピック選手や、全米など各国トップレベルのフィギュアスケート選手、振付師たちが含まれています。全米各地で、今回のイベントのように、素晴らしいショーを披露する活動をしています。フィギュアスケーターの旬の時期は、一般には、10代後半から20代前半にかけてといわれており、そんな素晴らしい技能を持った選手たちの第二のキャリアの場を広げるという目的もあって設立された組織だと思います。
二つ目の作品がはじまる前には、Ice Dance International にかかわっている、かつての世界トップレベルのフィギュアスケーターたちが紹介されました。
二つ目は、リバイバル (Revival) というタイトルのショーで、アメリカンファッションに身を包み、レトロ感の漂う作品でした。身近な人々と一緒に過ごす何気ない日常の幸せを描いたショーでした。
アイス・ダンス・インターナショナル (Ice Dance International) による、素晴らしいショーを動画におさめてきましたので、是非ご覧ください。
ブライアントパークは、ミッドタウンにある憩いの公園で、暖かい季節には、たくさんの人が集まります。春の到来が感じられたこの日は、チェスに興じる人もいました。
オフィスワーカーたちはもちろん、旅行者のランチスポットにもおすすめの公園です。
ブライアントパークでは、Ice Theatre of New York によるアイスショーも、現在、火曜日と木曜日のお昼に開催されています。今週の木曜日、2月17日が最終回となります。目の前で、フィギュアスケートのショーを見られる貴重な機会なので、お時間があえば立ち寄ってみてください。
ブライアントパークでは、クリスマスツリーの点灯式でも、素晴らしいアイススケートショーが行われました。
