毎年3月8日は、国際女性デー(International Women’s Day)です。アメリカ、ニューヨークをはじめ、世界各国でお祝いされている、国際女性デーとはどんな日でしょうか?国際女性の日を祝日としている国もありますが、アメリカや日本では祝日ではありません。国際女性デー(International Women’s Day)は、国連により定められた女性のお祝いの日で、毎年テーマがあります。
国際女性デー International Women’s Day
今年、2023年の国際女性デー (International Women’s Day) は、「デジタルをを全ての人に:ジェンダー平等のためのイノベーションとテクノロジー」“DigitALL: Innovation and technology for gender equality” というテーマが掲げられています。
ジェンダー平等を目指し、女性への差別や偏見をなくし女性の権利を推進していくことを目標に、今年は、#EmbraceEquity のキャンペーンが行われています。
国際女性デー(International Women’s Day)のはじまりと歴史
国際女性デー(International Women’s Day)の起源とされているのは、1909年2月28日に、女性の労働環境や権利の向上を目的に、Socialist Party of America により、ニューヨークで行われた、Women’s Day です。
そのアイデアは、すぐにヨーロッパに広がり、1911年には、オーストリア、デンマーク、ドイツ、スイスなどで、国際女性デー(International Women’s Day)として国際的に初めてお祝いされました。その後、ロシアでは、1917年3月8日(グレゴリオ暦)に開催された国際女性デーをきっかけに、2月革命が起こり、ロシア帝国が崩壊するという歴史的な出来事に発展したことから、国際女性デー (International Women’s Day) は、3月8日となり、今日に至っています。
アメリカは、18世紀後半に、自由と平等を掲げ、イギリスから独立しましたが、実は、女性が参政権を得たのは、1920年のことです。建国以来、長期に渡る女性の権利運動を経て、1919年に、19th amendment により、女性の参政権が付与されます。実際に女性の参政権が施行されたのは翌年1920年のことです。アメリカの女性参政権の歴史については、こちらの映像で紹介されています。ちなみに日本で、女性に参政権が付与されたのは、終戦後の1946年です。
現在のように、国際女性デー(International Women’s Day)が、世界各国に広く認知されるようになったのは、1975年、国際連合 (The United Nations) が、公式に「国際女性デー(International Women’s Day)」を定めてからです。国連は毎年国際女性デー(International Women’s Day)のテーマを掲げ、女性の社会的な活躍を推進しています。
女性史月間 (Women’s History Month)
国際女性デー(International Women’s Day)は、アメリカの祝日ではありませんが、アメリカではこの国際女性デーのある3月を、女性史月間 (Women’s History Month) とし、女性の活躍を称え、推奨する月となっていて、国際女性デーにちなんだ様々なイベントが開催されています。
近年、ニューヨークでは、街中で見られる像などパブリックアートなどでも女性がより多く登場するようになっています。これまでは、男性の像が圧倒的に多かったのですが、Monumental Women による、セントラルパークのザ・モールに登場した女性運動に貢献した3人の女性像をはじめ、色々と増えて来ています。Monumental Women は、ニューヨークの 女性モニュメントのトレイルマップ などを公開しています。
ニューヨークの街のパブリックアートでも女性像が増えていて、新しい女性アート像など登場しています。
また、バッテリーパークに、カブリニ像もあります。
ブルックリンのシティポイントには、RBG像が登場していて、街中に歴史に残る女性たちの像が誕生し、女性たちの活躍を称えています。