Irish Hunger Memorial (7)

アイリッシュハンガーメモリアル NYCバッテリーパークシティの庭園展望スポット

Irish Hunger Memorial (7)

ニューヨークのバッテリパークシティには、アイリッシュハンガーメモリアル (Irish Hunger Memorial) という、小高い丘の庭園があり、ちょっとした憩いの展望スポットになっています。ワンワールドトレードセンターのすぐ近くで、通りすがりにここは何だろう?自由の女神を望む展望台かな、と思って訪れる人も多いんじゃないかと思う場所なのですが、実はここ、19世紀中頃にアイルランドで起こった大飢饉、ジャガイモの飢饉の記念碑として建てられたメモリアルなのです。

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ニューヨークダウンタウンのハドソン川に面した、最南端西部にある、バッテリパークシティは、マンハッタンでは比較的新しい人気の住宅エリアで、居住用の高層ビル群や、ブルックスフィールドプレイス などのショッピングモール、オフィスなども立ち並び、住人や通勤の人がいっぱいの賑やかな憩いのエリアです。新しいアーバンエリアらしく、花や緑などの自然がいっぱいで面白いコンセプトの公園がたくさんある、子供から大人までみんなが楽しめる場所になっています。

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数ある公園の中でも、最も個性的な形をしているのが、岩と緑の美しい庭園&展望スポットのアイリッシュハンガーメモリアル (Irish Hunger Memorial) です。Brookfield Place / Battery Park City のフェリー乗場や、ブルックスフィールドプレイスの北側の入口がある Vessey St の近くにあります。
面白そうな丘の公園だと、近づいては来るものの、どこから入るのか、少し迷ってしまう人もいます。

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入口は、こちら。ハドソンリバー側にある丘の最も高い部分の下にあります。
アイリッシュハンガーメモリアル (Irish Hunger Memorial) は、2001年に建設がはじまり、2002年にオープンした、アイルランドで1845年から1852年にかけて起こった、ジャガイモ大飢饉を記念した庭園です。インストレーションアーティストの Brian Tolle さんと 1100 Architect に所属するランドスケープアーキテクトの Gail Wittwer-Laird さんによりデザインされました。2016年から2017年にかけて、防水工事で一時期閉鎖されていたこともありますが、現在は、毎日、午前11時から午後6時30分までオープンしています。

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入口部分は、細いトンネルのようになっていて、気軽に誰でも入れるようになっています。いくつもの光線が伸びているような直線的なデザインが印象的です。トンネルや公園の側面のライトアップされた部分には、飢餓に関する様々なメッセージが描かれています。

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トンネルを抜けると、そこは、石造りのコテージ風の建物や壁など、ケルトの雰囲気が漂う、19世紀のアイルランドを模した世界が広がっていて、まるで別世界にやって来た感じがします。コテージの部分は、アイルランドにあったものが移築されてきたものだそうです。

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石造りのコテージを出ると丘の上へと続いている遊歩道があります。途中、放置されたジャガイモ畑の様子を再現した、アイルランドの植物が植えられ、アイルランド各地の石が置かれているスペースがあり、その先には、高さ7.6m 程(25 ft) の展望スポットがあります。意外と人気スポットで、散歩や写真撮影などで、次々に人が入れ代わり立ち代わりやってきていました。

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今ちょうど、紅葉の木が見られていつにも増していい景色です。お天気のいい日のハドソン川の景色は最高。自由の女神が見られるといいのですが、残念ながら、結構南の方になるので、ここからは見られません。ハドソン川の向こうに見えるのは、ニュージャージーの景色になります。

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なぜ21世紀初頭に、アイルランドで起こったジャガイモの大飢饉のメモリアルが、ニューヨークのバッテリパークシティのこの場所に造られたのかの詳細は、分かりませんが、飢饉により、多くのアイルランド人が、ニューヨークをはじめ、東海岸各地にやって来て、現在のアメリカを構成する大きな要素となったことは間違いありません。もうすぐやって来るアメリカの秋の定番イベント、ハロウィンは、大飢饉時にアメリカにやって来たアイルランドからの移民によってもたらされたものだとされています。

19世紀中頃、アイルランドの飢饉などにより、アイルランドをはじめヨーロッパから大量の移民がやって来たため、1855年に、現在のバッテリーパークの場所に、初の公式移民玄関口、キャッスルガーデン(現キャッスルクリントン)が設立されました。キャッスルガーデンは、1890年にその役目を終え、1892年からは、連邦政府の下、自由の女神の隣にあるエリス島が移民の玄関口となり、1924年までその役目を果たしました。そんな移民、特にアイルランド系の移民と歴史的に関係の深い場所柄、建設されたのではないかと思います。

アイルランドでは、1845年から1852年まで続いた、ジャガイモの疫病により引き起こされたジャガイモ飢饉を通じ、なんと100万人ものアイルランド人が亡くなったそうです。こちらの映像では、大飢饉の様子が紹介されています。

アイリッシュハンガーメモリアルの奥には、ハドソン川沿いの人気の公園、ロックフェラーパークがあり、園内には、カモたちがのんびりとくつろいでいる綺麗な池もあります。

Rockefeller Park (10)

ロックフェラーパーク NYCバッテリーパークシティ ハドソン川沿いの人気ウォーターフロント絶景公園

アイリッシュハンガーメモリアル Irish Hunger Memorial
North End Ave &, Vesey St, New York, NY 10280 地図

アイリッシュハンガーメモリアルの近くには、ブルックフィールドプレイスがあります。少し前までは、ショッピングモールが閉鎖中だったこともあり、閑散としていましたが、現在は、色々なお店もオープンしてきています。

ブルックフィールドプレイス&ル・ディストリクト ダウンタウンのグルメスポット

アイリッシュハンガーメモリアル NYCバッテリーパークシティの庭園展望スポット was last modified: 10月 25th, 2020 by mikissh