ジャマイカベイ野生動物保護区の見どころ ニューヨークの国立公園 野鳥がいっぱい水辺のトレイルで大自然を楽しむ

ニューヨークにある珍しいアメリカ国立公園、ジャマイカベイ・ワイルドライフ・レフュージ (Jamaica Bay Wildlife Refuge) は、ロッカウェイ (Rockeway) と ハワードビーチ (Howard Beach) の間に広がるジャマイカ湾のソルトマーシュ (Salt marsh) にある野生動物保護区です。アメリカ国立公園サービスが管理する、ゲートウェイ国立レクリエーションエリアの一部で、マンハッタンの美しい遠景を背景に、水辺のトレイルを散策したり、野生動物や野鳥を観察したり、ニューヨークに居ながら大自然と触れ合うことができるスポットです。ジャマイカベイ野生動物保護区は、NYC から公共交通機関を利用して気軽に訪れることができます。

ニューヨーク近郊にあり行きやすい、大自然いっぱいのアメリカ国立公園気分を楽しめるのが、ジャマイカベイ野生動物保護区 (Jamaica Bay Wildlife Refuge) です。ゲートウェイ国立レクリエーションエリア (Gateway National Recreation Area) の一部であり、海辺の塩性湿地 (Salt Marsh) に加え、淡水の池がいくつかあり、鳥などの野生動物たちがやってきます。ニューヨークシティから近い国立公園というだけあり、美しいマンハッタンの高層ビル群の景色を眺めながら、水辺のトレイルの散策が楽しめます。

ジャマイカベイ野生動物保護区は、300種類以上もの野鳥が見られる、バードウォッチングのおすすめスポットです。今日5月14日と秋の10月8日は、年に2度の世界渡り鳥の日 (World Migratory Bird Day) ですが、そんな春と秋の渡り鳥の時期には、特にたくさんの鳥を見ることができます。また、鳥だけでなく、JFK空港に近く、多くの飛行機が離着陸するため、飛行機もよく見えます。

ジャマイカベイ野生動物保護区は、JFK空港やロッカウェイから近い、クイーンズのジャマイカベイにあります。公共交通機関では、地下鉄A線の Broad Channel 駅を下車し徒歩15分程で到着します。または、同じくA線の Rockaway Blvd 駅で下車し、バス Q52、Q53 でも訪れることができます。駐車場もあり、車でも訪れやすい場所です。


(Google Map)

最寄りの駅、Broad Channel から歩いていくと、途中から、海辺のリゾート感が感じられる雰囲気になります。綺麗な花や観葉植物などを扱う大きなガーデンショップ、Lisena Garden Center もあります。

ジャマイカベイ野生動物保護区の拠点となるのが、ビジターセンターで、週末の午前10時から午後4時までオープンしています。ビジターセンターでは、ジャマイカベイ周辺で見られる植物や野生動物、歴史などが紹介されています。ビジターセンターは、平日は閉館となっていますが、トイレは利用できます。春から秋にかけての暑い時期には、とても虫が多くなるので、虫除けを持参するのがおすすめです。トレイルには、日陰がない部分も多いので、帽子も必須です。

ジャマイカベイ野生動物保護区の中心となっているのが、ジャマイカベイに面した塩性湿地に加え、西側のウエストポンド (West Pond)、東側のイーストポンド (East Pond) の二つの大きな淡水の池です。東側には、Big John’s Pond と呼ばれる小さな池もあります。

ジャマイカベイ野生動物保護区のトレイルコースは、主に二つあり、一つ目は、West Pond を周回する、ウエストポンドトレイル (West Pond Trail)、二つ目は、East Pond の西岸と Big John’s Pond を巡る、イーストガーデントレイル (East Garden Trail) です。また、夏前後には、岸部で過ごす鳥たち (Shore birds) のために、East Pond の水量が減らされ、池の東岸部分の泥地に、トレイルコースがオープンすることもあるようです。
ジャマイカベイ野生動物保護区の地図はこちらです。


(NPS)

ジャマイカベイ野生動物保護区で、最も人気のトレイルが、ウエストポンドトレイル (West Pond Trail) です。
池の周りの整備された砂利道をぐるりとまわる 3km弱 (1.8マイル) のコースです。

ウエストポンドトレイルの見どころは 、大きな池のウエストポンド、海側に広がる塩性湿地、ミサゴ (Osprey) の巣がある Osprey Platform、マンハッタンの高層ビル群の遠景、森の中に入り込んだようなガーデントレイルなど色々あります。

ウエストポンドの魅力は、美しい水辺の景色です。ウエストポンドは、淡水の池ですが、2012年にニューヨーク周辺に大きな被害をもたらした、ハリケーン、サンディにより、塩性湿地の一部が破壊され、海水が流れ込んでいました。こちら でも紹介されていますが、現在では、そのエリアは、修復中で、旗が建てられ畑のように植物が植えられています。

そんな自然の景観の中、たくさんの鳥たちが伸び伸びと過ごしています。この日は、たくさんの白鳥を見かけました。

美しく青く輝く、ミドリツバメ (Tree Swallow) もたくさんいました。

お馴染み様々な鳥の鳴き声を真似する マネシツグミ (Northern mockingbird) も声を張り上げています。アメリカムシクイもいましたが、広々としていて、木々や茂みなど隠れられる場所も多く、写真に収めるのは意外と難しいです。

池の北東の方角には、マンハッタンがあり、ダウンタウンやミッドタウンの摩天楼が遠くに見えます。

トレイルの途中には、池に接近できる場所もあります。

水辺の景色が、清々しいです。

まだ早春だったので、池には、カモやガチョウがたくさんいました。カモやガチョウは、これからの暑い時期には、北へ移動するものも多く、少なくなります。カモメもたくさんいます。

海沿いの岩場では、ダイサギ (Great egret)ユキコサギ (Snowy egret) が、並んで狩りをしています。
バードウォッチングに興味がある人は、こちら の NYC Audubon のサイトも参考になります。

そんな鳥たちに混じって、飛行機もよく飛んでいきます。

園内には、ウエストポンドのノースガーデン、サウスガーデン、イーストポンドのイーストガーデンとガーデントレイルがいくつかありますが、こちらは、木々に囲まれた細い道を進んで行く、よりワイルドな感じのコースです。

ビジターセンターから大通りを渡り、東側に向かうとすぐあるのが、イーストガーデントレイルです。緑の草木に囲まれた細い道を進んで行き、Big John’s Pond と East Pond の二つの池を訪れます。

こちらは、Big John’s Pond で、アフリカのサファリにあるような観察小屋があります。

野生動物や野鳥に気づかれないように、隠れて観察することができます。

イーストポンド (East Pond) にも、同じように観察小屋スポットがあります。

水辺の野鳥の様子が見られますが、その向こうには、離着陸する飛行機や、橋の上を走っていく地下鉄などまで見えてしまい、自然と人工的なものが入り混じった光景が見られるのが、ニューヨーク近郊の公園ならではです。

ジャマイカベイ野鳥保護区のトレイルのハイライト映像は、こちらです。

ニューヨークから日帰りで気軽に海辺の自然を堪能することができるおすすめの公園です。

Jamaica Bay Wildlife Refuge
175-10 Cross Bay Blvd, Queens, NY 11693 地図

近くにあるロッカウェイビーチもこれからの季節におすすめです。

NYC夏のおすすめビーチ ロッカウェイ & Jacob Riis Park

ジャマイカベイ野生動物保護区の見どころ ニューヨークの国立公園 野鳥がいっぱい水辺のトレイルで大自然を楽しむ was last modified: 6月 7th, 2022 by mikissh