2020年春以降、アメリカ、日本をはじめ世界各国で様々な旅行制限が課されていましたが、パンデミックの期間も2年を超え、多くの国々で旅行宣言も解除されて来ていて、ようやく再び自由が戻って来つつあります。そんな中、長期間に渡り、厳しい水際対策を行っていた日本も、とうとう大幅に緩和されることになりそうです。これまで、日本帰国のネックとなっていたことの一つが、72時間以内のコロナ検査の陰性証明とその特定の書式での提出でしたが、9月7日から、ワクチンの3回以上の接種を条件に、事前コロナ検査が免除可能とすることなどが、発表されました。
ニューヨークは、夏休み真っ只中で、世界中、特にヨーロッパからの旅行者を多く見かけるようになり、街はとても賑わっています。
アメリカでは、パンデミック以来、様々な旅行制限が行われていましたが、2022年6月12日から、アメリカへのフライト前の事前検査が不要になり、旅行しやすくなっています。
その一方、アメリカ・海外在住者の一時帰国や、日本からの海外旅行者にとって、ネックとなっていたのが、日本帰国72時間以内のPCR検査と日本独自の書式による書類の提出でした。例えば、アメリカでは、通常、医師は検査には関わらず、特別の書類に対応している医療機関も多くないため、陰性証明のために、余計な出費がかかったり、予約やスケジュールの問題もあり、多くの人が不便を感じていたと思います。
そんな状況も、そろそろ終わりを迎え、もうすぐ気軽に帰国できるようになりそうです。
岸田首相は、24日、9月7日から、日本で認可されているワクチンの3回以上の接種を条件に、帰国前の海外でのコロナ検査を免除可能とすることを発表しました。また、一日の入国者数の上限も、現在の2万人から5万人に変更するとしています。
この他、保健所や医療関係者の負担を軽減するため、正確に感染者数をレポートする全数把握も見直し、検査キットなどもインターネットで購入しやすくするなど、現状に合った対応へと変更するようです。会見の詳細は、こちらです。
日本では、6月からは、外国人もレジャー旅行ができるようになっていますが、団体ツアー参加が義務づけられていたり、現在でも、外国人旅行者は、2019年レベルの5%前後を推移しています。こちらは、フィナンシャルタイムズによる、日本、韓国、香港の外国人旅行者の推移のグラフです。韓国は 18%近くまで上昇しているのに対し、コロナ対策も中国化している香港は 1%前後となっているようです。
日本で、個人旅行が解禁となれば、外国人旅行者も一斉に戻って来ると思います。
(ft.com)
現在は、パンデミックも終わりのような雰囲気になっていますが、正確に言うと、ウイルスがなくなったわけではなく、むしろ今隆盛な BA.4/BA.5 の流行は続いています。ただ、弱毒化または、社会的な免疫獲得により、感染したとしても、多くの人にとっては、風邪やインフルエンザ程度の症状となっていることもあり、新型コロナを特別扱いせず、共存するウィズコロナのフェーズとして対応されています。入国前検査の必要はなくなりますが、いつどこでかかってもおかしくないので、旅行中は、マスクや検査キットを携帯し、必要であれば日程をフレキシブルに変更できるようにしておくのが良さそうです。ようやく海外旅行の行き帰りの検査が不要になり、余計な心配をせず、簡単に旅行できるようになるのは本当にうれしいことですね。
日本からニューヨークへも遊びに来やすくなりますね。
