メトロポリタン美術館は、世界三大美術館と言われるだけあり、とても広く、たくさんの所蔵品がある見どころいっぱいのミュージアムです。そんな大きなメトロポリタン美術館の日本館の日本アートはどうなっているのか、旅行で訪れた場合、なかなか時間が取れず、日本ギャラリーまでたどり着かない人も多いかもしれませんが、豪華な日本アート展示が行われている、メトロポリタン美術館の日本アートギャラリーについて紹介したいと思います。
メトロポリタン美術館の正面から2階に上がった右手にある、アジアアートのセクションの一部の日本アートセクションでは、常設の日本美術の展示と合わせて “Japanese Bamboo Art: The Abbey Collection” と題された19世紀後半から現在、コンテンポラリーまでの貴重な竹細工のコレクションの展示が行われています。ニューヨーク在中のアートコレクターの Abbey 夫妻が所有する貴重な竹籠、竹の彫刻などのコレクションで、将来、その大部分がメトロポリタン美術館へ寄贈されることになり、今回の特別展が行われることになったようです。
日本アートセクションのスタートは、ギャラリー223 です。ギャラリー232まで(地図のピンクの箇所)が日本アートのセクションです。
まず登場するのが、うねるような感じで、とても迫力のある竹で作られた巨大なオブジェ。この特別展のために四代田辺竹雲斎により製作された “The Gate” です。
メトロポリタン美術館の所蔵品の日本アートと調和するような形で、美しい竹籠が並べられています。
関西、関東、九州など製造地毎に、展示されています。
真剣に作品を見入る人々。やはり日本の細かい芸術は海外の人にも魅力的に映るようです。
墨絵や浮世絵などの他、美しい掛け軸もあり、ゆったりと作品が展示された床の間は和の趣があります。
豪華な金の屏風も他の作品と調和して美しさを引き立てていました。
日本でも見たことないような躍動感のある竹細工です。
江戸時代の絵本なども展示されています。
お茶室のような大きさの美しい和室の展示もあります。
御堂のような部屋には、仏像も並んでいます。
観音菩薩を従えた、阿弥陀如来坐像。鎌倉時代のものです。
南北朝時代の十一面観音像もあります。
居心地が良すぎるメトロポリタン美術館の日本セクション。天然の木造りのテーブルとイスが大人気です。
ギャラリーの合間には、イサム・ノグチの空間もあります。
NYクイーンズには、イサムノグチ庭園美術館もあります。
メトロポリタン美術館の日本セクションには、こんなキラキラした存在感のあるガラスのコンテンポラリーアート作品もあります。広々としたギャラリーの一室の真ん中にこのアートがどーんと存在しているのですが、実はこちら日本のアーティスト、名和晃平さんの作品です。
このモチーフの作品は、京都のアート好きにおすすめのホテル、アンテルーム京都 でも見かけました。
メトロポリタン美術館 日本ギャラリーの源氏物語も素晴らしい作品でした。
メトロポリタン美術館は素晴らしい美術館です。有名作品がいっぱいある美術館全体の見どころはこちらをどうぞ。
メトロポリタン美術館
Metropolitan Museum of Art (The Met Fifth Avenue)
1000 5th Ave, New York, NY 10028 MAP