バスキアのアートが日常に垣間見られる個展 Jean-Michel Basquiat: ART AND OBJECTHOOD

ガゴシアンのアッパーイーストサイドのギャラリーを訪れた際、ちょうど同じビルにある、Nahmad Contemporary のギャラリーで、ジャン=ミシェル・バスキア (Jean-Michel Basquiat) の特別展、Jean-Michel Basquiat: ART AND OBJECTHOOD が行われていました。バスキアは、ブルックリン出身で、もともとは、グラフィティアーティストでしたが、80年代に一躍時のアーティストとなりました。若くして亡くなってしまいましたが、現在でもファンが多い、人気の高いアーティストです。バスキアは、箪笥やドア、冷蔵庫まで身の回りのあらゆるものにまで絵を描いていたようで、ギャラリーには、そんな作品の数々が並べられ、アーティストの日常が感じられる個性的な展示になっています。

ニューヨークのアッパーイーストサイド、マディソン街沿いにある Nahmad Contemporary では、ブルックリン出身、80年代前後に活躍した天才アーティスト、ジャン=ミシェル・バスキア (Jean-Michel Basquiat) のアートな日常が感じられる面白い展示、 Jean-Michel Basquiat: ART AND OBJECTHOOD が、今週末の2022年6月11日まで行われています。同じビルには、ガゴシアンギャラリーがあり、村上隆の個展 が開催されています。

今回の特別展では、バスキアが、まだアーティストとして知られる前の作品が中心となっていて、通常のキャンバスではなく、ドアや窓、セパレーターなど日常の家の中の様々な家具に絵が落書きのように無造作に描かれています。シンボルとも言える、ガイコツや王冠は、既にこの頃からよく描かれています。赤と青のガイコツが対照的に配置されています。

描くことができる部分には、何でも描いていたようで、冷蔵庫や家具などどこも落書きだらけです。

ドアには、王冠などが描かれています。バスキアは、人種差別の問題をはじめ政治的なテーマの作品を多く描いています。

ブルックリン美術館で開催されている、アンディ・ウォーホル特別展でも登場していましたが、サンドバッグ (Punching bag) に絵を描くというのもバスキアらしい面白いアイデアです。
グラフィティをはじめサブカルチャーで人気だったバスキアの代理人となり、ファインアート界への入口となったギャラリスト、Mary Boone の名前が描かれています。バスキアは、ウォーホルのシルクスクリーンを、バスキアが顔を消したり、いじるというスタイルでよくコラボしています。
そんな作品の隣には、当時の南アフリカのアパルトヘイトをテーマとした作品も飾られていました。

バスキアとのコラボ作品も登場している、ブルックリン美術館のアンディ・ウォーホル特別展は、2022年6月19日まで開催されています。

ブルックリン美術館 アンディウォーホル特別展 開催中!Andy Warhol: Revelation

バスキアの作品は、2017年、当時アメリカ人アーティストとしては、最高額となる $110.5 million で取引され話題になりましたが、その時の作品を彷彿とさせる、美しい青を背景にし、ガイコツを描いた作品もあります。

バスキアと言えば、例えば、有名な 警察による暴力をテーマとした作品 など政治的なシリアスなテーマの作品が多いですが、どこかコミカルに描かれ、愛嬌があって、思わず引き込まれてしまいます。

一目見ればバスキアの作品と分かる、個性的な作風のアーティストです。

今週の土曜日、2022年6月11日までの開催なので、見てみたいという人は、急ぎましょう。

Nahmad Contemporary
980 Madison Avenue, 3rd Floor New York Map

チェルシーの Starrett-Lehigh Building でも、現在、バスキアの特別イベント、Jean-Michel Basquiat: King Pleasure が開催されています。バスキアの家族がキュレートし、パーソナルな側面に焦点を当てた展示となっています。バスキア好きの人は、訪れてみるのもいいと思います。

ニューヨークで以前開催された、バスキアの大規模な展示会も大変人気がありました。

ニューヨークの最新美術館イーストビレッジに誕生!バスキア特別展 The Brant Foundation

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バスキアのアートが日常に垣間見られる個展 Jean-Michel Basquiat: ART AND OBJECTHOOD was last modified: 6月 9th, 2022 by mikissh