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JFKニューヨーク国際空港100億ドルのアップグレード


(twitter@NYGovCuomo)

昨年、ラガーディア空港、ニューアーク空港のアップグレードというインフラプロジェクトが、ニューヨーク州知事のアンドリュー・クオモさんにより発表されましたが、今回、新たに発表されたのが、JFKニューヨーク国際空港をアップグレードするというインフラプロジェクトです。先日、発表されたニューヨークの州立大学、市立大学を条件付きで学費を無料にするという政策といい、ポストトランプ、2020年大統領選を見据えているのではないかと思ってしまうような、強いやる気が感じられます。

州知事によると、JFKは世界の空港ランキングで59位だそうで、世界のトップレベルの空港からは相当見劣りする空港だということで、今後、$10 billion(約100億円)もの資金をかけ、JFKターミナルとその周辺の道路などを整備する計画だそうです。

ちなみに、ラガーディアとニューアークのインフラプロジェクトはこちらです。

ニューヨーク周辺のアメリカのワースト空港がついに変わる!

空港が美しくアップグレードされることはいいことだと思いますが、むしろ空港としての評価を下げているのは運航の遅延、入国審査、セキュリティーチェックをはじめとしたオペレーション面での評価な気がします。最近、特に気になり、個人的に改善してもらいたいものは、施設などではなく、空港での入国審査のオペレーションです。

先日、日本からの便で10数時間の飛行の末、JFKに到着した後、ターミナル7の入国審査でなんと2時間以上も待たされました。入国審査のところに到着した時に、すでに信じられないほどの長い列ができていたので嫌な予感がしたのですが、その予感は当たり、席を外す審査官、帰っていく審査官はいるのに、代わりの人が入ってくる様子がなく、入国審査官の数が少な過ぎて全然列が進まないのです。
ここ最近ずっとそうなのか、たまたまシフトの交替に当たったのか、予算不足など何らかの抗議のつもりなのか、その背景は分かりませんが、入国審査官がほぼいない状態が長く続き、多くの人が理不尽に待たされている状態でした。
最近、全般的にはアメリカのサービスは向上しているとは思いますが、この日の空港の入国審査の様子は、まるで昔のアメリカに戻ったようで、整理係りの人たちも人ごとのようにそこにいるだけで、多くの人が悪印象を持ってしまったのではないかと思います。
ニューヨークが最終目的地だったので、家に帰る時間が遅くなるだけで特に問題はありませんでしたが、ニューヨークで乗り継ぎの人は悲惨な目にあったかもしれません。ニューヨーク経由の乗り継ぎの場合は、相当長い乗り換え時間を見ておいた方がいいと思います。

政治の経験がなく、ビジネス畑出身でビジネス上の利害関係を山ほどかかえるファミリービジネス色の強いトランプさんが大統領に選ばれ、既にリアリティーTVのような大統領ショーがはじまっていますが、そんなトランプさんを見て、今後、より多くのビジネスをはじめ、野心的な人々が政治や大統領を目指して参入してくるのではないかと思います。
フェイスブックのCEO、マーク・ザッカーバーグさんは、無神論者ではなくなった、2017年の目標は、アメリカの全州を周り、それぞれの州の人々と話すことだなどと、立て続けに発表しているようで、まさに政治家のようになってきましたが、トランプ政権の次を見据えた2020年に向けた大統領選の長い戦いはもう既にはじまっているのかもしれません。

JFKニューヨーク国際空港100億ドルのアップグレード was last modified: 1月 5th, 2017 by mikissh