ニューミュージアム ジュディシカゴ特別展!フェミニストアートで有名なアメリカ人女性アーティストの回顧展

ニューヨークを代表する現代アート美術館、ニューミュージアムで、現在、開催されているのが、フェミニストアートで知られるアメリカ人女性アーティスト、ジュディ・シカゴ (Judy Chicago) の回顧展、JUDY CHICAGO: HERSTORY です。ジュディ・シカゴと言えば、1970年代前後に世界的に盛り上がった女性解放運動、ウーマンリブの時期に隆盛となった、フェミニストアートを代表するアーティストの一人で、ブルックリン美術館のディナーパーティなどで知られ、最近では、ディオールとのコラボでも話題になりました。今回の特別展では、ジュディ・シカゴの様々なシリーズの作品が大集合している他、影響を受けた先輩女性アーティストたちの作品も展示されています。

ニューヨークでは、最近、例えば、ルース・アサワ展 や、ジャパンソサエティの フルクサスの日本人女性アーティスト展、David Zwirner の 草間彌生展 など、女性アーティストをフィーチャーした特別展が数多く開催されています。

ニューヨークを代表するコンテンポラリーアートの美術館、ニューミュージアムでも、現在、フェミニストアートを代表するアーティストの一人、ジュディ・シカゴの回顧展、JUDY CHICAGO: HERSTORY が行われています。

特別展の会場となっているのは、2、3、4階と最上階のスカイルームで、2階からおおまかな年代順に作品が展示されています。フェミニストアートということで、美術館のギャラリーには、いつにも増して女性のお客さんが多くやって来ています。

ジュディ・シカゴさんは、女性らしいモチーフや色使いの作品や、お裁縫やキルトを用いた作品、人々で協力して作り上げる参加型アートなど、女性らしさを前面に出した作風を得意としています。ジュディ・シカゴの代表作といえば、ブルックリン美術館 に展示されている 1979年作のインストレーションアート「ディナーパーティ」です。色とりどりのグラスにお皿、テーブルクロスのかけられた、圧巻の美しいディナーテーブルの作品となっています。そんな女性らしい作風のフェミニストアート作品の他にも、様々な社会的なテーマの作品も手掛けています。

Brooklyn Museum (23)

アートの世界は、他の分野同様、20世紀中頃までは、アーティストや、コレクター、ギャラリーなど全てが男性中心のコミュニティだったため、女性アーティストが活躍するのはかなり困難な世界でした。そんな時代に変化の兆しが出てきたのが、様々な社会運動が巻き起こった 1960年代です。アートの世界でも、フルクサス などの新ムーブメントが起こり、女性アーティストたちが増えていきました。
そんな1960年代後半から1970年代前半にかけて世界的に盛り上がったのが、「ウーマンリブ」とも呼ばれるフェミニズム運動で、そんな動きに合わせて登場したアートのムーブメントが「フェミニストアート」です。
1939年にシカゴで生まれ、現在84歳のジュディ・シカゴさんは、そんな時代にカリフォルニア州でアートを学び、フェミニズムアートの先生としてキャリアをスタートしました。

ジュディ・シカゴさんが、キャリアをスタートした 1960年代は、抽象アートやミニマリズムが全盛だった時期で、初期の頃の作品は、そんな時代の雰囲気が感じられる作品が並んでいます。
ジュディ・シカゴさんの名前についてですが、「シカゴ」という名前は、実は本名ではなく、シカゴ出身ということで、アーティスト名として使用しています。

シンプルな幾何学模様の抽象アートの作品ですが、女性らしい可愛らしい淡いパステルの色使いが印象的です。

2階の一角には、色々なタイプの個性的な作品が展示されているギャラリーもあります。

1960年代と言えば、フルクサスなどに代表される奇抜なパフォーミングアートのイベント、ハプニングが人気となっていました。おそらくそんな影響もあり、ジュディ・シカゴさんが行っていたのが、煙をモチーフにした幻想的なフォーミングアートです。ドライアイスや花火を用いたり、広々とした荒野でカラフルな煙をおこしたりと話題性のあるイベントも行っていました。

1970年代前半に描かれた初期のフェミニストアートシリーズの作品がずらりと並んでいます。フェミニンな明るい華のある色使いと合わせて、サイケデリックな色使いも加わり、お花や太陽を彷彿とさせる気持ちが明るくなるアートです。対称性も印象的な綺麗な抽象アート作品でした。

今回の特別展には登場していませんが、1970年代後半に取り組んだのが、よく知られるボランティア参加型のインストレーションアート、ディナーパーティーシリーズです。
その後、1980年代前半に描いたのが、女性の出産をテーマとした「バース・プロジェクト(BIRTH PROJECT)シリーズ」。 こちらは、1983年に描かれた代表作、Birth Trinity です。

バース・プロジェクトの隣には、ガラっと雰囲気が異なった男性的な作品が並びます。

有害な男らしさをテーマとした、パワープレイ (POWERPLAY) シリーズは、1980年代前半から後半にかけて描かれました。こちらは、男性の様々な表情をとらえた1985年の作品、Three Faces of Man です。

ジュディ・シカゴさんは、ジューイッシュ系のアーティストで、1980年代後半から90年代前半にかけては、ホロコーストをテーマとした HOLOCAUST PROJECT にも取り組んでいました。

こちらは、ユダヤ人家族の安息日の家族団らんの様子を描いたステンドグラス風の1992年の作品、Rainbow Shabbat です。

こちらは、動物の絶滅危惧をテーマとした、THE END: A MEDITATION ON DEATH AND EXTINCTIONシリーズの作品。ジュディ・シカゴさんは、社会的なテーマも多く手掛けています。

伝統的なことわざや知恵を、お裁縫で描いたシリーズ、RESOLUTIONS: A STITCH IN TIME。

3階と4階を結ぶ階段の途中では、ジュディ・シカゴさんが描いた様々なイラスト画がぎっしりと展示されています。

4階では、最近の Dior Collaborations の作品と共に、影響を受けた数多くの女性アーティストの作品が展示されています。

ジョージア・オキーフヒルマ・アフ・クリント、アグネス・ペルトンら著名女性アーティストの作品などが展示されています。

Gerda Wegener の女装姿の男性(夫)を描いた有名な作品、Lili Elbe や Martha Graham Dance Company の Lamentation のダンス映像(動画)など20世紀前半、今から100年以上前の社会の様子が伝わってくる珍しい作品も展示されています。

最上階のスカイルームでは、様々なデザインの三角形のキルトから構成される世界中の女性のコラボレーションアート International Honor Quilt などが展示されています。

ジュディシカゴさんの特別展は、2024年3月3日までの開催です。
ニューミュージアムの基本情報は、こちらです。

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ニューミュージアム ジュディシカゴ特別展!フェミニストアートで有名なアメリカ人女性アーティストの回顧展 was last modified: 1月 24th, 2024 by mikissh