ファッションからインテリアまで世界中からやってきた数多くのおしゃれなショップが並ぶソーホーには、まるでミュージアムのような工夫の凝らされた個性的なお店が色々あります。インテリアショップの多いソーホーの Greene Street 沿いには、椅子のミュージアムかと思うような様々な個性的な椅子が壁一面に並ぶお店もあります。そのお店は、イタリア生まれのお店、カルテル (Kartell) です。このお店の商品は、色もデザインもモダンでユニークで、見ているだけでも楽しめるお店です。
カルテル (Kartell) は、イタリアでもおしゃれで先進的なデザインの街、ミラノ発のブランドです。1949年に、もともとはプラスチックの車用アクセサリーを製造するところからスタートし、その後、イスやテーブルなどのインテリアデザインをメインに作るようになってきたそうなのですが、プラスチックのデザインが特徴であることは変わっていません。そんなイタリアらしいクールなデザインのカルテル (Kartell) はニューヨークの近代美術館 (MOMA) でも取り上げられたりしてきましたが、カルテル (Kartell) がアメリカに最初に進出してきたのは1998年のことです。その第一店舗目となったのが、このソーホーの Greene Street にあるお店です。そのあと、マイアミ、サンフランシスコ、アトランタ、ボストン、ロサンゼルスと支店を拡大。カルテル (Kartell) の商品は、直営店以外にも卸しているので、いろいろなお店で見ることができます。
壁一面に並ぶ個性的でカラフルな椅子。
カルテル (Kartell) の商品の特徴は、プラスチック製であること。プラスチックというとチープなイメージがありますが、このブランドにかかれば、プラスチックもおしゃれで個性的なプレミア家具に大変身。
こんなにも色々なクールなデザインができるんだ、と感心させてくれます。
ユニークな照明も色々。
それぞれのデザインを色違いで作り、統一した色でコーディネートできるようになっているのも特徴です。
このカルテル (Kartell) の家具はデザインホテルなどでも利用されていて、特にフランスのデザイナーPhilippe Starckさんは、このカルテル (Kartell) を好み、彼のデザインするホテルによく利用しているそうです。例えば、ニューヨークだとRoyalton Hotel など、かっこいいモダンデザインのホテルにぴったりなブランドです。
ちなみにこのPhilippe Starckさんは、浅草にあるアサヒビールの金色のユニークなオブジェが目立つホールをデザインしたことでも有名です。
その他、多くのインテリアデザイナーとタイアップし、ユニークな製品を色々製造しているようです。プラスチックということもあり、デザインを安価にすぐに形にできるので、重宝されているようですね。
少し長いですが、こちらのビデオでは、ブラスチックを用いたインダストリアルデザインに強みを持った、カルテル (Kartell) のブランドについて説明されています。
イタリア・ミラノには、このカルテル (Kartell) のミュージアム、Museo Kartell があり、今までの歴代のカルテル (Kartell) の商品が一堂に集まり展示されています。