京都には数えきれないほど多くの寺社や見どころがあり、毎回、どこを訪れようか迷ってしまいますが、今回、秋の紅葉の美しい時期だったので、まだ訪れたことがない、有名な「もみじ苑」のある北野天満宮へ行ってみました。北野天満宮は、学問の神様として有名な菅原道真を祀る全国天満宮の総本山です。梅苑も有名ですが、秋の見どころとなっている「もみじ苑」と呼ばれる300本もの木々が織りなす美しい紅葉が見られる広い庭園があります。色とりどりのイチョウとその落ち葉、川と赤い橋が織りなす風情ある美しい景色がとても印象的でした。また本殿の裏にある小さな社、地主社のイチョウはとても美しい黄色に色づいていました。
北野天満宮に到着!大きな鳥居が迎えてくれます。
歴史ある北野天満宮の始まりは947年。当時、都で起こった度重なる自然災害が、無実の罪で流刑となった菅原道真の怨念によるものだと考え、実はその祟りを鎮めるために、この場所に造営されたのだそうです。
参道を進み、まず本殿を目指します。面白いのは本殿は正面にはなく、少し左へずれて行ったところにあります。
本殿前に現れるのは重要文化財に指定されている三光門。
日、月、星の3つのシンボルにちなんで三光門とされていますが、ここには星の彫刻がなく、星欠けの三光門と呼ばれているそうです。
そして国宝に指定されている社殿をお参り。1000年もの前に造られ、以来、改築、修繕されながら今も残る歴史ある建物です。
お神酒と菊の日本らしい光景。
そして期間限定で開放されている、境内西側にあるもみじ苑へと進みます。今回、訪れたのは日中ですが、夜もライトアップが行われていました。
このもみじ苑は、豊臣秀吉により築かれたという堤防のような御土居にあり、少し森の中に入っていくかのような雰囲気になっています。
見渡す限り、美しい彩の紅葉。
大きな木がのびのびと伸びています。
それにしても広い庭園です。
紅葉の木と竹林が立ち並び風情のある川沿いの散歩道を歩いていきます。
美しい赤い橋。
ウェディングフォトの撮影で訪れているカップルもいます。
橋の上からの景色。
もみじ苑の最後にはお茶とお茶菓子がふるまわれます。そこでほっと一息。
百人一首の美しい絵がずらりと並んだ社務所。
正面の参道は、本殿の斜め後ろにある小さな社、本殿より古くからあったという地主社につながっています。
北野天満宮ならではの印象的なものとして存在しているのがこちらの牛です。ただの牛ではありません。天神様のお使いとされている牛なのです。
牛を神様として祀るところが、ちょっとヒンズー教のようです。仏教もヒンズー教もインド生まれということで、アジアに広く大きな影響を与えており、国、宗教を超えて似ている部分があったりするものなのかもしれません。
北野天満宮
〒602-8386 京都府京都市上京区馬喰町 MAP