以前、エコノミー席に座っている時、
いつものように席のリクライニングを少し倒そうとしたのですがびくとも動かない時がありました。
ヘンだな、力が足りないのかな?と一生懸命背の部分を押して試みたのですがびくともしませんでした。
壊れているのか?それともそんな席もあるのか?でも一番後ろの席というわけでもないのにヘンだな、と思いながらもその時は気にせずそのまま終わりました。
割と満席の飛行機だったし、席を交換する等、事を荒立てたくなかったのでそのままにしてました。
そんな忘れていた出来事を突然思い出しました。きっかけはこのニュースです。
Fight Over Reclining Seat Causes Newark-To-Denver United Flight To Be Diverted(CBS NewYork)
昨日、ユナイテッド航空のニュアーク発デンバー行きの飛行機がシカゴオヘア空港に予定外着陸しました。
原因は、Knee Defenderという道具をめぐってお客さん同士が騒動を起こしてしまったからです。
Knee Defenderって何?
世の中には色々おもしろい発明品がありますが、まさか、飛行機の中で前の席の人がリクライニングをできなくさせるためのストッパーを開発してそれが世の中に普通に出回っているなんて知りもしませんでした。Knee Defender とはこのような道具で、$21.95で買えるそうです。
使い方は簡単。テーブルの根元のところで固定すれば、前の座席の人はリクライニングを動かすことができなくなるのです。
今思えば、リクライニングできなかったあの時、きっと後ろの席の人がこのKnee Defenderという道具を使っていたんですね。
ちなみに連邦航空局(The Federal Aviation Administration)の見解としては、安全上の問題はないので、Knee Defenderの使用の可否は各航空会社に一任するとのこと。
そして当然と言えば当然ですが、アメリカのほとんどの航空会社はこの道具の使用を認めていません。
体験者なので言わせてもらいますが、前の席の人にしてみたら、とんでもなく迷惑な商品です!
今回も、前の席の人はフライトアテンダントに伝え、後ろの席の人にKnee Defenderの使用をやめるように注意してもらったのですが受け入れてもらえず、怒った前の席の人が後ろの席の人に水をかけてしまい、騒動となったそうです。
ですので、基本的にはもうこの道具は使えないと思った方がいいでしょう。
もし、自分の席が倒せない、と気づいた時は、フライトアテンダントにお願いしましょう。
はぁ、私もあの時、とりあえず聞けばよかったんですね。
まぁ、それほど困ったわけではないのでいいんですけど。