レイバーデーってどんな日?夏の終わりを楽しむアメリカの祝日の過ごし方

アメリカでは、今週末 9月第一月曜日は、夏の終わりを告げる、レイバーデー (Labor Day) の祝日の三連休となります。現在では、夏の最後の連休に、旅行を楽しんだり、バーベキューやピクニックなど、アウトドアパーティを楽しむ人たちがいっぱいです。レイバーデー (Labor Day) とは、労働者の日を意味する日ですが、もともとは、19世紀後半、労働運動や労働者の権利を讃えるためにつくられた祝日でした。レイバーデーのパレード発祥の地は、なんとニューヨークです。ニューヨークのユニオンスクエアをはじめ、全米各地で大パレードが行われていたという、レイバーデーの歴史があります。レイバーデーって何の日か?レイバーデーの楽しみ方、過ごし方など、レイバーデーについて紹介します。

レイバーデーとは?

アメリカでは、昨夏は、パンデミックによりほとんどのイベントがキャンセルとなり、旅行にも出かけにくい状態が続いていましたが、今年は、ワクチン接種が進み、まだまだ変則的なことも色々ありますが、だいぶ通常に近い形で、アメリカの夏を楽しむことができた人が多いと思います。

そんな楽しかった夏も、9月第一週目の月曜日、レイバーデー (Labor Day) の日を最後に、非公式ではありますが、夏の終わりとなります。

レイバーデーの三連休には、全米各地で、様々なイベントが開催されます。ニューヨークでも、例年は、J’Ouvert と呼ばれる、ウエストインディアンデーパレードなどの大規模なイベントをはじめ レイバーデーのイベント が色々な開催されますが、今年は、デルタ型の感染拡大中のため、多くの人が参加するイベントは、バーチャルだけでの開催となるか、または、キャンセルとなっています。J’Ouvert は、今年も、昨年に引き続き、オンラインでの開催になり、ブラジリアンデーパレードも中止となっていますが、その他、小規模のイベントは開催され、観光スポットも通常通りにオープンしています。

レイバーデーの過ごし方

アメリカの夏のはじまりの日を告げるのが、メモリアルデーで、終わりの日を告げるのが、レイバーデーとなります。
9月は、アメリカの新しい学年の始まりの月でもあり、新生活を始める人々も多い月です。
9月の第一週目の3連休の週末を最後に、夏休みモードが終わります。
レイバーデーの三連休は、夏最後の週末ということで、家族やお友達と集まって BBQ やピクニック、旅行などを楽しむ週末となります。
レイバーデーのセールも大々的に行われるので、ショッピングもお得に楽しめます。
夏の最後の旅行に出かける人もとても多く、レイバーデーウィーケンドの前後の週は、ニューヨークでもとても旅行者が多くなります。

レイバーデーは、NFL、アメリカンフットボールのシーズンの始まりを告げる日でもあり、レイバーデー後に開幕戦が行われます。

レイバーデーの起源と歴史

今では、すっかり夏休みの最後を飾る祝日となっている、レイバーデー (Labor Day) ですが、労働運動の末、19世紀末に誕生した歴史ある祝日です。労働者の日と言うと、世界的に有名なのが、5月1日のメイデーで知られる、International Workers’ Day ですが、北米のアメリカとカナダでは、歴史的な経緯から9月の第一月曜日に当たる、レイバーデーが、祝日となっていて、労働者の日として、広く知られています。

アメリカとカナダでは、19世紀に、急速に産業発展が進みましたが、そんな中、工場などを所有する資本家が富を蓄積する一方、長時間労働や、低賃金など、労働者の労働環境は悪化していきました。そんな状況を改善するために巻き起こった運動が、労働運動で、パレード、デモ、組合など様々な方法で、8時間労働、賃金アップ、子供の労働禁止、福利厚生など労働条件の改善を求めていきました。

アメリカでのレイバーデー設立のきっかけとなったのは、労働者組合のリーダーだった Peter J. McGuire さんで、トロントを訪れた際に見かけた、労働者たちによるパレードに感銘を受け、アメリカでもパレードが行われるようになったそうです。7月の独立記念日と11月のサンクスギビングデーの中間ということで、9月の第一月曜日が、パレードの日となりました。労働省のこちらのページにもあるように、同時期に、ニューヨークでのパレードを主催した労働組合のリーダーの一人として活躍した名字が同名の Matthew Maguire さんが、発案者だったという説もあります。両者共に、アイルランド系移民で、同時期に労働組合のリーダー的な立場で、労働環境改善に向けて活動した人物です。
アメリカで最初のレイバーデーパレードは、ニューヨークで行われ、1882年9月5日に、なんと一万人もの労働者が、仕事を休み、無給で集まり、シティホールからユニオンスクエアまでパレードしたそうです。

こちらは、1882年9月5日のパレードの様子を伝えるイラストです。


(wikimedia)

その後、アメリカ各地に広がり、オレゴン州で1887年に、初の州の祝日となって以来、様々な州で祝日となり、最終的に、鉄道製造会社の労働者のストライキに軍を出動させることになった Pullman Strike を契機に、1894年に、連邦政府の祝日となりました。ちなみに、メイデーの起源とされているのが、1886年5月にシカゴで起こった事件、Haymarket affair で、こちらは、8時間労働制を求める労働者の平和なデモが、無政府主義者による爆破事件により一転し、多くの人が亡くなった他、後に、労働組合のリーダーたちが処刑されるなど、過激な出来事だったため、平和裏なパレードが行われていた9月の第一月曜日が採用されたようです。

こちらの映像では、そんなレイバーデーの歴史が紹介されています。

現在では、労働条件に関しては、法律でも色々と細かく定められていて、雇用主も多く、競争があるため、労働者が団結して、経営陣と交渉する重要性は、以前ほどの重みはないかもしれませんが、労働運動の歴史の重要性と、現在の労働者の権利について改めて振り返ってみる機会でもあります。

レイバーデーセール アメリカの大セールの日

レイバーデーというと、よく耳にするのが、レイバーデーセールです。
アメリカの大セール日 のひとつで、9月は、アメリカの新しい学年の始まりの月でもあり、新生活を始める人々も多く、新生活応援のような、生活必需品なども色々お得になる、おすすめのショッピングデーです。
夏物の商品が大セールになるのはもちろん、新学期の始まりに合わせ、パソコンやステーショナリーなども大セールになるので、学生たちのショッピングデーでもあります。
レイバーデーの始まる前の週から少しづつセールは開催され始め、3連休の週末は、レイバーデーウィーケンドセールで大盛り上がりとなります。

アメリカの祝日は、実は日本より少ないです。こちらでも詳しく紹介しています。

アメリカ祝日 カレンダー2021 知っておくべき大切な休日 意外と少ないアメリカのお休みの過ごし方


レイバーデーってどんな日?夏の終わりを楽しむアメリカの祝日の過ごし方 was last modified: 9月 2nd, 2021 by mikissh