ニューヨークのロウアーマンハッタン、ファイナンシャルディストリクトにある、かつてアメリカ証券取引所のあったビル (American Stock Exchange Building) で、ルイヴィトンの特別展が10月27日から期間限定でオープンしました。その名も、Louis Vuitton “Volez, Voguez, Voyagez – Louis Vuitton” で、世界を巡回し開催されている “旅とルイヴィトン” をテーマにした特別展で、ルイヴィトンの歴史をはじめ、船旅用の旅行鞄からスタートしたルイヴィトンならではの旅行鞄の数々と現在へと続くおしゃれで多種多様なデザインの美しいバッグなどルイヴィトンに関連する様々なものが、非常に洗練された素晴らしいディスプレイの中、展示されています。
このルイヴィトンのまるでミュージアムのような特別展は、2015年にパリでスタートし、その後、東京やソウルなどで開催されています。今回のニューヨークでの開催は、北米で初となります。
ミュージアムへと入っていくと、まずはルイヴィトンの創業者である Louis Vuitton さんの紹介から始まります。
美しい照明と雰囲気作りによりワクワクさせてくれます。
途中、1921年築の現代風にリノベーションされていないアメリカ証券取引所のビル内と言うことで、現実に引き戻される場面もありますが、天井を見上げてみるとその歴史的な建物の面影が見られる部分もあります。
時代に応じて、旅の中心となる交通手段は、変化して行きますが、そんな変化と合わせ、ルイヴィトンはそれぞれの時代の旅のニーズに対応してきました。
船の旅から始まり、
飛行機の旅。
鉄道の旅。
自動車をテーマとした旅の展示もありました。
ルイヴィトンの鞄ブランドとしての出発点、モノづくりの丁寧さを改めて認識させてくれる内容でもあります。
ルイヴィトンは、もともとは大工さんの家庭に生まれ、ビジネスをスタートする前には、木や革を利用した箱、パッキング関連の仕事をしていたそうで、そういった背景から当時としては画期的だった旅行用トランクを生み出すこととなったようです。
こちらの映像では、そんな創業者の紹介をはじめ、ルイヴィトンの歴史、トリビアが紹介されています。
靴を何足持って旅に出ますか？こちらは移動式の靴箱です。
現在とは違い、かつては、ごく少数の人のみが旅行することができた時代ということで、トランク、そして持ち物も豪勢です。
ソーイングのセットも付いた旅スーツケース。
さすがそれぞれのブティックで洗練されたディスプレイ作りをしているだけに、ここでも素晴らしいディスプレイを見せてくれます。
様々なアーティストとコラボし誕生した作品も紹介されています。
ポルカドット、パンプキンでお馴染みの草間彌生さんとのコラボ作品も展示されています。この他、アートの巨匠やスケートボードブランドの Supreme など様々なジャンルのブランドともコラボしていて、それらの作品コレクションが一堂に集まっています。
2014年まで、ルイヴィトンで、クリエイティブディレクターをしていた Marc Jacob さんのデザインしたファッションも展示されています。
クラフトな作業の実演も行われています。
地下鉄のアニメーション映像で、楽しませてくれたりと、
最後は、ミュージアムの定番、お土産屋さん。こちらも洗練されたデザインの商品がたくさんあります。
ルイヴィトンは、1854年に創業したブランドで、激動の世界を、様々なトレンドに乗りながら、長期に渡って多くの人々に愛されてきました。現在のブランドを築いてきたその過程と理由が、この特別展を見ているとよく伝わってきます。単独のミュージアムとして存在していてもいいのでは、と思わせる内容です。
ルイヴィトンの特別展の入場は無料で、2018年1月8日までの開催となっています。ルイヴィトンを身に着けて訪れている素敵なお洒落な人も多く華やかな雰囲気です。ルイヴィトン好きはもちろん、アート好きは楽しめる、おすすめの特別展です。
“Volez, Voguez, Voyagez – Louis Vuitton”
American Stock Exchange Building
86 Trinity Pl, New York, NY 10006(地図)
