パリを訪れたら是非訪れたいミュージアムが、世界最大の広さと入場者数を誇る世界的に有名な ルーヴル美術館 (Musée du Louvre) です。フランス王室が所有していたアートコレクションを基に、フランス革命後にオープンした歴史あるフランスの国立美術館で、モナリザ、サモトラケのニケ、ミロのヴィーナスなど誰もが知っている、一生に一度は目の前で見てみたい、美術史上有名な作品の数々や、エジプトの古代遺跡から古典ヨーロッパアートまで物凄い数の作品が展示されている見どころいっぱいのフランス・パリを代表するミュージアムです。ルーヴル美術館の見どころ、おすすめ有名作品と、世界最大の美術館、ルーヴル美術館の回り方・楽しみ方を紹介します。
ルーヴル美術館とは
ルーヴル美術館は、パリの中心一区のセーヌ川右岸(北側)にある世界最大の広さを誇るミュージアムです。その起源を辿ると、12世紀のフランス王 Philip2世が、パリを守るために築いた要塞、ルーヴル城がもとになっています。その後、フランス王が所有し、増改築し、宮殿として居住していたこともある建物で、王政が終了したフランス革命直後の1793年に宮殿ミュージアムとして、一般公開が始まりました。
ルーヴル美術館のコレクションは、現在では、古代文明から1850年までのもので38万点以上もの数を誇りますが、実はそのうちのほんの1割弱だけが展示されています。ルーヴル美術館のコレクションは、フランス王室の伝統を引き継いだコレクションということで、特に、フランス、イタリア、北ヨーロッパのアート、そしてエジプト、ギリシア、ローマなどの古代文明の遺品が見どころとなっており、特に、古典ヨーロッパアート好き、古代文明などの歴史好き、宮殿などの装飾アート好きにおすすめの美術館です。
ルーヴル美術館は、その膨大な数のコレクションも素晴らしいのですが、長い期間に渡り増改築が繰り返された、建物自体も歴史的な見どころとなっています。
館内では、要塞だった初期のルーヴルの姿を残す、石造りの構造も見られます。
ルーヴルで現存する最も古い部屋と言われる16世紀に造られた Salle des Caryatides。Diana of Versailles など古代ローマの彫刻たちが飾られています。
ルーヴルは、ナポレオンやナポレオン3世の第一次、第二次帝政時代に、増改築が行われましたが、それに合わせてコレクション数も増大し、19世紀後半に現在の形になりました。館内には、第2帝政時代、ナポレオン3世により造られたこんな豪華なお部屋まであります。
ルーヴル美術館といったら、美しいガラスのピラミッド型の建物の入り口が印象に残っている人も多いと思いますが、そのルーヴルの表玄関となっている I.M.Pei によるピラミッドは比較的新しく1989年に登場したものです。
ちなみにルーヴル美術館で最も新しいセクションは、2012年にオープンしたイスラムアートのセクション(ドゥノンウィング-1階)となります。
ルーブル美術館の入り口となっている、ピラミッドの中へ入っていくと、下からピラミッドの天井を眺めてみたときに、美しいキラキラした一際輝きを放つ黄金の作品が飾られているのが見られます。実はこちら、メトロポリタン美術館の豪華な鹿の作品 でも有名な名和晃平さんの作品です。
ルーヴル美術館 行き方
ルーヴル美術館は、パリの中央、パリ1区のセーヌ川右岸(北側)に位置し、最寄りの地下鉄駅は、1番線、7番線 パレ・ロワイヤル=ミュゼ・デュ・ルーヴル駅 (Palais Royal – Musée du Louvre)、または、ルーヴル=リヴォリ駅 (Louvre – Rivoli) です。パレ・ロワイヤル=ミュゼ・デュ・ルーヴル駅からは、直接、地下の Carrousel du Louvre の入口へとつながっています。セーヌ川の対岸には、オルセー美術館があり、西側に広がるチュイルリー公園 (Tuileries Garden) には、オランジュリー美術館があり、周辺はパリの見逃せない一大美術館エリアとなっています。
ルーヴル美術館 Louvre Museum (Musée du Louvre)
Rue de Rivoli, 75001 Paris, France 地図
ルーヴル美術館 開館時間
月、水、木、土、日: 9:00 a.m.–6:00 p.m. (5:30 pm から閉館準備)
金: 9:00 a.m.–9:45 p.m. (9:30 pm から閉館準備)
時間延長で夜遅くまで開いている金曜日が、おすすめです!遅い時間帯は、かなり空いています。
ルーヴル美術館 休館日
毎週火曜日、1/1、5/1、12/25
ルーヴル美術館 入場料 チケット買い方
ルーヴル美術館チケット料金 入館料
大人 €15 (時間指定オンライン前売りチケット: €17)
以下のケースは、入場無料となります。
*18歳未満 (ID要)
*25歳以下のEU居住者 (ID要)
*7/14 ルーヴル美術館入場無料の日
入場で並びたくない人、時間を節約したい人は、時間指定の オンラインチケット を購入していくか、または、以下のパスの利用がおすすめです。
ルーヴル美術館 ミュージアムパス 予約方法
ルーブル美術館へパスを利用して訪れる人は予約が必要になります。予約ページ から来館時間の予約をします。
予約にはパスの番号が必要なため、ミュージアムパス(パリパス も含む)を受け取ってからすぐ予約しましょう。
パリパス は、パリのディスカウント観光パスでミュージアムだけでなくパリの名所をお得に観光できます。4日パスからミュージアムパスが含まれていておすすめです。パリパスを利用する際も予約の仕方はミュージアムパス同様同じページからします。
ルーブル美術館来館当日は、予約の控え(印刷したもの または スマホ表示)と、パスを一緒に見せて入館します。
ルーヴル美術館の荷物の持ち込みルール
・ 入口でしっかりとしたセキュリティーチェックがあります。
・ 館内、ピラミッド下に、セルフ式のロッカーがあり、無料で預けることができます。
・ 持ち込みできる荷物のサイズは、55 cm x 35 cm x 20 cm より小さいサイズのものだけで、スーツケースのように大きな荷物は、持ち込みできません。
ルーヴル美術館へ訪れる前に知っておきたいこと
・ 無料の Wi-Fi ホットスポットが館内の一部で提供されています。
・ 館内、常設展の写真、動画撮影はフラッシュなしで可能。特別展は、撮影禁止の場合もあり。
・ ルーヴル美術館の通常チケットは、当日中、再入場が可能です。
・ 混雑する時には、スリに注意しましょう。
ルーヴル美術館 館内情報
ルーヴル美術館は、東側にある回廊型のシュリーウィング (Sully Wing)、北側にある横長のリシュリューウィング (Richelieu Wing)、南側にある横長のドゥノンウィング (Aile Denon) の3つの建物から構成されたとても広いミュージアムです。主な入口は、地上の Pyramid、地下の Le Carrousel Du Louvre の2ヵ所です。
地下の Carrousel du Louvre からの入場の方が空いていることが多いです。常時開いているわけではありませんが、前もってチケットを持っていれば、混雑時は Porte Des Lion の入口をチェックしてみるのもいいかもしれません。
ルーブル美術館は、地下-2階から地上2階まで5つのフロアで構成されています。展示は、-1階、0階、1階、2階の4つのフロアにまたがっています。
セキュリティーチェックを終え、ルーヴル美術館に入場し、まず向かうのは最下層 (-2階)。中央に位置する広場 (The Hall Napoléon) に、インフォメーションデスクがあり、ここで日本語も含め、各国語のルーヴル美術館館内の案内パンフレットをもらえます。この後、ルーブル美術館の3つの建物それぞれの入り口へ向かって、3方に分かれて入場券のチェックを受けます。一旦入場口を通って中に入ってしまうと、パンフレットは配られていないので、前もってもらっておきましょう。ルーヴル美術館の館内マップと作品の位置は こちら でご覧いただけます。館内では、階段を上ったり、下がったり、通路が閉鎖されていたりと複雑になっています。館内の階段、エレベーター、エスカレーターなど色々迷い所があり、巨大な迷宮のようで、電波もWiFiもない場所も多いので、地図の載っているパンフレットを前もって用意しておくと便利です。
ルーヴル美術館 ツアー
ルーヴル美術館では無料のガイドツアーがあります。様々なテーマ、時間で、英語・フランス語のガイドツアーが行われています。
ツアーのスケジュール詳細は こちら です。
ルーヴル美術館 オーディオガイド
ツアーに参加しないで、マイペースに色々自分で好きな場所を回ってみたいという人は、オーディオガイド を借りて周ることもできます。日本語のオーディオガイドもあります。オーディオガイド借用時に、クレジットカードやパスポートを預けます。
オーディオガイド料金:€5
ルーヴル美術館 アプリ
ルーヴル美術館のアプリは、iPhone用のアプリ と、アンドロイド用のアプリ があります。
ルーヴル美術館 ドゥノンウィング (Aile Denon) の見どころ
世界最大のミュージアムであるルーヴル美術館は、大きく3つの建物からなる本当に巨大な美術館です。それぞれの建物に見どころがありますが、もし一つの建物だけに絞るとしたら、世界で最も有名な絵画、レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」、最も美しい彫刻とされる「ミロのヴィーナス」、有名な「サモトラケのニケ」、19世紀前半のフランスの有名絵画作品、ミケランジェロの彫刻などが展示されている、セーヌ川沿いにある建物、ドゥノン翼 (Aile Denon) がおすすめです。
モナリザ Mona Lisa 1階 Room711
ルーヴルで最も人気があるのが、世界一有名な絵画として知られるレオナルド・ダ・ヴィンチの1503年の作品「モナリザ」です。柵とガラスケースで厳重に守られており、その前には、たくさんの人が集まっています。
こちらがその「モナリザ」です。ミステリアスな微笑の女性と幻想的な背景がとても印象的な作品です。現在では、世界中の人が知っている、最も有名な作品のひとつとなっていますが、かつては、ルネサンス期の傑作としてアート界でのみ知られる作品だったそうです。そんなモナリザを一躍世界的に有名にしたのは、実は、1911年に起こった盗難事件でした。犯人は、ルーヴルで働いていたことがあるイタリア人で、2年後に捕まり、作品は無事返還されました。
イタリア絵画 1階
レオナルド・ダ・ヴィンチは、16世紀のフランス王、フランシス1世の宮廷画家として、フランスで暮らしていたこともあり、ルーヴル美術館では、数多くのレオナルド・ダ・ヴィンチの作品を所有しています。モナリザの隣のお部屋、Room710 には、そんなレオナルド・ダ・ヴィンチ作品群が展示されています。こちらは、モナリザと同時期、1503年に描かれた “The Virgin and Child with St. Anne”。
こちらは、1513年に描かれた「洗礼者ヨハネ」”St. John the Baptist”。1519年に、フランスで亡くなった、レオナルド・ダ・ヴィンチの没後500周年に当たり、ルーヴル美術館では、2019年10月24日から2020年2月24日まで、史上最大の レオナルド・ダ・ヴィンチの特別展 が開催されました。話題の Salvator Mundi は、残念ながら、ルーブルアブダビからやって来ませんでしたが、驚きの作品が大集結しました。
ダヴィンチ以外にも目を見張る素晴らしいイタリア絵画の数々が展示されています。こちらは、モナリザの対面に飾られている Paolo Veronese の1563年の作品、”The Wedding at Cana”。
モナリザの部屋に展示されているヴェネツィア派の巨匠、Tintoretto の1580年の作品、”The Coronation of the Virgin”。
この他、イタリア絵画ギャラリーでは、ボッティチェリ (Sandro Botticelli)、ラファエル (Raphael) らの作品もあります。
19世紀前半フランス絵画 1階 Room700
イタリア絵画に隣接し、19世紀前半のフランス絵画のギャラリーがあります。
フランス革命以降、共和制、帝政、王政など政治体制が転々と変わる激動の19世紀前半のフランス絵画の傑作が展示されているのが、Room700です。そんな時代をドラマチックに表現した作品が並んでいます。
ナポレオンの戴冠式の様子を描いた作品、”The Coronation of Napoleon”(1805-1807)。当時、影響力のあった有名画家で、フランス革命時には、後に恐怖政治を行ったロベスピエール、その後、ナポレオンとその時々の権力者と近い関係にあった Jacques-Louis David の作品です。
ナポレオンの妹でナポリの王妃となった Caroline Bonaparte の依頼により、Jean Auguste Dominique Ingres が描いた作品、Grande Odalisque(1814)。
1816年に起こったフランス海軍のフリゲート艦メドゥーサ号のアフリカ沖での海難事故の悲劇を描いた作品、”The Raft of the Medusa”。Théodore Géricaultが、1818年から1819年にかけて描いた作品です。
有名なウジエーヌ・ドラクロワ (Eugène Delacroix) の作品、フランス革命後、再び復活していた王政を打倒した 1830年7月の市民革命、フランス7月革命を描いた作品、”Liberty Leading the People” (民衆を導く自由の女神)です。
この他、1階にはスペイン絵画のセクションもあります。
サモトラケのニケ 0階~1階の階段 Room703
ドゥノンウィングのグランドフロア (0階)と1階を結ぶ階段の途中に、ドラマチックに飾られているのが、有名なギリシア彫刻「サモトラケのニケ」です。ギリシアのサモトラキ島で、19世紀に発見された、勝利の神、ニケの像です。
サモトラケのニケは、紀元前、2世紀頃、戦勝を記念し、作られた像で、今でも、そんな当時の迫力が感じられます。
ミロのヴィーナス 0階 Room345
サモトラケのニケのある場所から階段を下りると古代ローマの彫刻ギャラリーとなりますが、そこからシュリーウィングの方へ向かうと古代ギリシアの彫刻ギャラリーとなります。古代ギリシア彫刻セクションには、ルーヴル美術館で最も有名な作品の一つ「ミロのヴィーナス」があります。
ギリシアのミロス島で、19世紀に発見された大理石のアフロディーテ像で、紀元前100年頃に作られたものです。名称は、よりなじみがあったのか、古代ローマの神の名前となっています。
古代ローマ彫刻 0階
ミロのヴィーナスの部屋の隣には、4体の女性像が印象的な “Salle des Caryatides” があります。16世紀には、ここで王室の演奏会などが行われていたそうです。
まるで宮殿の中のような美しい世界が広がる古代ローマ彫刻のギャラリーもあります。
躍動感溢れる彫刻がずらっと並んでいて、圧巻です。
中世イタリア彫刻 0階 Room403
19世紀フランス絵画の真下のギャラリーには、ミケランジェロの1513年の作品、”The Dying Slave and The Rebellious Slave” などルネサンス期以降のイタリア彫刻が飾られています。
ドラマチックなAntonio Canova の1793年の作品、”Psyche Revived by Cupid’s Kiss”。
この他、ドゥノンウィングの-1階には、紀元後の中近東・エジプト、イスラムアートの展示もあります。
ルーヴル美術館 シュリーウィング (Aile Sully) の見どころ
シュリーウィングは、ルーヴルの起源である要塞があった場所で、エジプトや中近東の古代遺跡の展示が主になっています。合わせて、12世紀から続くルーヴルの長い歴史を紹介する Pavilion de l’Horloge もあり、歴史好きにおすすめのウィングです。
古代エジプト 0階
古代エジプトのギャラリーにやってきました。一歩お部屋に入ると、もうそこはエジプトの世界。ゴージャスな彫刻が並んでいたり、見応えのある古代エジプト展となっています。
こちらは、ハヤブサの顔をしたホルス神。エキゾチックで神秘的に感じられるエジプトの展示の数々が見られます。
メトロポリタン美術館でもキャラクター的人気者になっている青いカバさん。ルーブル美術館にもあります。
古代中近東 0階
古代中近東ギャラリーでは、現在のイラクやイランに当たる、メソポタミアやペルシアの古代遺跡から発掘された遺品が展示されています。このギャラリーのハイライトの一つは、古代ペルシアの中心都市だったとされるスサ (Susa) にあった、アケメネス朝ペルシアのダリウス1世の宮殿の遺跡からの遺品です。
宮殿にあったとされる迫力ある巨大な牛の柱。
美しい青色が映える壁画。
古代中近東のギャラリーは、シュリーウィングから、リシュリューウィングの方へ続いており、メソポタミア地方南部で栄えたバビロニアのハンムラビ法典が刻まれた石碑、北部で栄えたアッシリアのラマッス(lamassu、頭は人、体は翼のある獣の像)などもあります。
ルーヴルの歴史を知る Pavilion de l’Horloge
12世紀のフランスの王 フィリップ2世 (PhilipⅡ)が、パリを守るために築いた要塞、ルーヴル城の史跡が残るセクションが、Pavilion de l’Horloge。現在では、要塞、王の宮殿、皇帝ナポレオン3世による増築、どのようにコレクションが増えていったかなどルーヴルの歴史が学べる展示が行われています。美術館の歴史に興味がある人は訪れてみるといいと思います。
ルーヴル美術館 リシュリューウィング (Aile Richelieu) の見どころ
リシュリューウィングは、19世紀後半の豪華なアパートの部屋が再現された装飾アートギャラリー、フェルメールやレンブラントなどオランダの巨匠の作品が並ぶ北ヨーロッパ絵画、巨大なフランス彫刻が展示された開放感のあるギャラリーなどが、主な見どころとなっています。フェルメール好き、インテリアに興味がある人におすすめのエリアです。
ナポレオン3世アパートメント 1階
19世紀後半、ナポレオン3世が増築したエリアは、ナポレオン3世アパートメントと呼ばれ、まるで宮殿へやって来たような感じのとても豪華できらびやかな世界が楽しめるセクションです。
ナポレオン三世の肖像画と、
ナポレオン三世の奥様、Eugénie de Montijo。
このエリアからは、ルーブル美術館の夜の延長時間中に、思いがけず、窓からエッフェル塔のシャンパンフラッシュが見られました。
このような贅を尽くした宮殿風のお部屋が楽しめるのは、ヨーロッパの美術館ならではです。ちなみに、リシュリューウィング完成後すぐの1870年、ナポレオン3世の第2帝政は、パリ・コミューンにより打倒されます。
装飾アートに興味がある人は、同じ建物内ですが、ルーヴルのお隣にある装飾アート美術館(Musée des Arts Décoratifs) もおすすめです。こちらでも、アールヌーヴォー、アールデコなど色々な様式の豪華な家具、食器などインテリアを見学できます。
オランダ・フレミッシュ絵画
北ヨーロッパ絵画のギャラリー、Room837 には、あの有名なヨハネス・フェルメール (Johannes ou Jan Vermeer) の作品があります。17世紀としては、とても珍しい何気ない普通の人々の日常を、美しい光加減で鮮やかに描くことを特徴としているフェルメールの1669年から1670年にかけて描かれた The Lacemaker(レースを編む女)です。
こちらは、1668年のフェルメールの作品、The Astronomer(天文学者)。フェルメールの作品は、ニューヨークの メトロポリタン美術館(5作品)、フリックコレクション(3作品)、ワシントンDCのナショナルギャラリー(4作品)にもあるので、フェルメール好きは、アメリカ東海岸を巡ってみるのも楽しいと思います。
フェルメールと双璧をなすオランダの巨匠、レンブラントの作品もあります。いかにもレンブラントらしい1634年の人物画、”Maerten Soolmans and his wife Oopjen Coppit”。かつてロスチャイルド家が所有していた作品で、2016年に、ルーヴル美術館とアムステルダム国立美術館 (Rijksmuseum) が、€160 million で共同購入し、二つの美術館で交互に展示されることになっている話題の作品です。
こちらは、1654年に描かれたレンブラントの珍しいモチーフの作品、Bathsheba at Her Bath。
こちらは、ルーベンスの The Adoration of the Magi (1626-1627)。ルーベンスの他にも、オランダ・フレミッシュ絵画の著名なアーティストの作品が並んでいます。
16、17世紀フランス絵画
2階のリシュリューウィングの東側からシュリーウィングにかけて、17、18世紀を中心としたフランス絵画のギャラリーになっています。宗教、神話、歴史、王室を描いた作品が数多く展示されています。館内では、デッサンしている人も結構見かけます。
バロック期のフランスの画家、Philippe de Champaigne が、1648年に描いた最後の晩餐。
フォンテーヌブロー派アーティストによるヘンリー1世の王妃姉妹を描いた1594年頃の作品、Gabrielle d’Estrées and One of Her Sisters。
フランス彫刻
リシュリューウィングには、フランス彫刻が展示されている巨大な-1階から2階まで広がっている空間があります。ルーヴルの外、リシュリュー・パッセージ(Richelieu Passage)から見えるエリアです。
エスカレーターを下って行くと、彫刻の側に行くことができます。
西側のエリアは、とても広く、この日は、デッサンしているグループもいて、賑わっていました。
そして、東側にも彫刻のギャラリーがあります。
ルーヴル美術館お土産
ルーブル美術館は出口を出ると、すぐショッピングモールへとつながっていて、そこにとても綺麗でセンスのいい、ルーブル美術館のギフトショップがあります。ブランドショップなどと並ぶショッピング通りになっているので、旅行者にはうれしいかも。
メトロポリタン美術館のお土産 としても有名な青いカバくんが、ルーブル美術館でも可愛いぬいぐるみでありました。
地下の出入口、Carrousel du Louvre には、キラキラと美し輝く逆ピラミッドがあり、その下はフォトスポットとなっています。
美しいライトアップされた夜のルーブル美術館。
ルーヴル美術館は、さすが世界的にも有名な美術館なだけあり、小説や映画などの舞台になることも多く、例えば、人気小説で映画化された『ダヴィンチコード』などがあります。Beyoncé and Jay-Z がルーヴル美術館で撮影したこんなミュージックビデオまで。これが意外とルーブル美術館の有名作品と見どころが押さえられた、ルーヴルの魅力が伝わってくる映像になっていたりします。
フランス、パリのもうひとつの大人気美術館、オルセー美術館 もおすすめです。
パリで見逃せないおすすめの見どころはまだまだいっぱい!パリの人気観光パス パリパス を使ってお得にパリの観光を楽しめます。
パリ旅行ではたくさんの素敵なところを訪れることができました。