ジャージーショアの中心都市、アトランティックシティから近い閑静なビーチ、マーゲートビーチ (Margate Beach) に有名な巨大なゾウさんがいます。そのゾウさんの名前は「ルーシー」。1882年に建造された歴史的な巨大な象の像で、ゾウのルーシー「ルーシー・ザ・エレファント (Lucy the Elephant)」 は、ジャージーショア、そして、アトランティックシティからも人々が見にやってくる人気の観光スポットになっています。
アトランティックシティの中心から車で15分程南に向かうと、ヴェントナーシティビーチ (Ventnor City Beach) というビーチがあり、さらにもう少し南に進むと、マーゲートビーチ (Margate Beach) が出てきます。マーゲートビーチ (Margate Beach) 周囲にはとても閑静な住宅街が広がり、ジャージーショアらしい長閑ないい雰囲気が広がっています。そんなマーゲートビーチ (Margate Beach) に、ゾウのルーシー「ルーシー・ザ・エレファント (Lucy the Elephant)」 がいます。
アトランティックシティは、巨大ホテルが立ち並ぶ大都市のため、長閑なビーチタウンの雰囲気が全くありませんが、ほんの少し離れるだけで大きな邸宅が立ち並ぶ、閑静な美しい住宅街が広がるジャージーショアらしい光景が見られるようになります。
シティ遊びができる、アトランティックシティもいいのですが、ちょっと喧騒を離れて訪れてみた、アトランティックシティから車で20分程南に行った場所にある、マーゲートシティ (Margate City) もとてもいいところでした。マーゲートシティ (Margate City) にある、マーゲートビーチ (Margate Beach) という、とても閑静なビーチリゾート地です。
ファミリー層が多く、心なしかアトランティックシティよりも波は緩やかな感じで、のんびりと過ごせるビーチです。特に子供連れにおすすめのビーチです。
そんなマーゲートビーチ (Margate Beach) の名物が、ビーチ近くに佇んでいる巨大なゾウのルーシーです。砂浜の向こうに可愛いルーシーの顔が見えます。
なんのアトラクション？と思ってしまいますが、実は、この巨大な象、ルーシーは、1881年に不動産の販売や旅行先のPRとして建設された、国定歴史建造物 (National Historic Landmark) にも指定されている、歴史的なアイコンになっているゾウの像です。アメリカでドライブしていると、例えば、以前紹介したことがある カーヘンジ など、道沿いに目立つアトラクションをよく見かけたりしますが、ルーシーは、現存するアメリカ最古のロードサイドアトラクションとされています。
近づいてみるとその巨大さにびっくりします。20 m (65 feet) 近く6階建て程の高さがあります。かつては、レストランだったこともあります。
ゾウをモチーフとした巨大な構造物は、19世紀後半にフィラデルフィアの発明家、James V. Lafferty により、考案されたもので、ルーシーに加えて、合計3体の巨象の像があったそうですが、ルーシーのみ現存しています。
ルーシーより巨大な高さ、37.2m (122feet) の Elephantine Colossus と呼ばれた巨象は、ブルックリンのコニーアイランドに 1885年に建設されましたが、1896年に焼失してしまいました。ルーシーより少し小さなもう一体、Light of Asia は、ケープメイ (Cape May) に 1884年に建設されましたが、1900年に取り壊されてしまいました。
ルーシーは、現在は、ミュージアム&展望スポットになっていて、中に入ってみることもできます。ルーシーの後ろ足が、入口になっています。
ルーシーは、給水塔にも描かれていたり、このエリアの人気のアイコンとなっています。
ゾウのルーシー
ルーシー・ザ・エレファント Luch the Elephant
9200 Atlantic Ave, Margate City, NJ 08402 地図
ちなみに、こちらが コニーアイランド にあった Elephantine Colossus で、ホテルでしたが、1896年に焼失してしまいました。ニューヨークの失われてしまったアイコニックな建造物 の一つで、ニューヨーク植物園のトレインショー でお馴染みのゾウさんのモデルです。
(Brooklyn Public Library)
ゾウのルーシーは、アトランティックシティや、ジャージーショアの旅行の際に立ち寄ってみることができます。
アトランティックシティは、ニューヨークから1泊2日で訪れることができる人気の近場の旅行先です。
