ニューヨークは、サンクスギビングデーを控え、ホリデーシーズンらしい雰囲気になって来ています。ニューヨークのクリスマスシーズンの風物詩といえば、デパートのきらびやかなホリデーウィンドウです。今年2020年は、世界が、すっかり新型コロナ一色の年になってしまいましたが、ニューヨークを代表するデパート、メイシーズのヘラルドスクエアにある本店では、医療関係者をはじめ新型コロナとの戦いで活躍した全ての人々に感謝を表した、今年らしいホリデーウィンドウが登場し、早速、道行く人々の注目を集めています。
ニューヨークのミッドタウン、34ストリートのヘラルドスクエアにあるニューヨークを代表するデパート、メイシーズの本店では、先日、11月19日木曜日に、ブロードウェイ沿いのホリデーウィンドウが、一足早く公開されました!早速、たくさんの人が、きらびやかなホリデーウィンドウに引き寄せられ、見入ったり、写真撮影を楽しんでいました。ホリデーウィンドウ前には、今年らしいウィズコロナですっかりお馴染みとなった、ソーシャルディスタンスのマークが並んでいます。
今年も、ミニチュアとデジタルを駆使した、ホリデーシーズンらしい夢の世界が作り出されています。中でも最も注目を集めていたのが、サンクスギビングデーパレードのホリデーウィンドウで、メイシーズのまわりをミニチュア人形たちが楽しそうに行進していきます。
ニューヨークの冬の風物詩にもなっている、ラジオシティロケッツ (The Rockettes) の美しいダンサーたちもパレードの顔の一つです。残念ながら、今年は、ラジオシティロケッツの人気ホリデーショー、クリスマススペキュタクラー は、中止となってしまいました。来年を楽しみにしましょう。
鼓笛隊も行進していきます。
パレードのメインとなっているのが、様々な人気キャラクターを模したバルーンの数々です。お馴染みの可愛いエルフたちが行進しています。
メイシーズのサンクスギビングデーパレードは、1924年から続くサンクスギビングデーの伝統の人気イベントですが、今年は、たくさんの人がニューヨークの街中に集まって見学する、通常の パレードは中止 となってしまいました。メイシーズのパレードが中止になってしまうことは本当に珍しく、これまで、第二次世界大戦中の 1942年から 1944年にかけて、パレードのバルーンを膨らます、ヘリウム不足で中止されたことがありますが、それ以来の中止となります。
ただし、2020年のメイシーズのサンクスギビングデーパレードは、パレードへの参加者を減らし、小規模のパレードは開催されることとなっていて、NBC で、11月26日午前9時から正午まで放映されるので、テレビで楽しむことは出来ます。こちら が、今年登場するバルーンです。パレードには、いくつかのブロードウェイミュージカルショーのアクターたちも参加するそうです。
昨年のサンクスギビングデーパレードの様子は、こちらです。パレードの他、前日の風船を膨らませるシーンを見に行くのも人気になっています。
今年のホリデーウィンドウは、”Give, Love, Believe” をテーマに、「感謝」”Thank You” が表現されています。
ニューヨークは、今春、新型コロナの感染の中心地となり、コロナ危機を経験しました。医療関係者をはじめとしたエッセンシャルワーカーたちや、想像もしなかった新しくできた様々なルールを守り、感染拡大防止に協力した全ての人たちと、アメリカ、世界各地からの暖かい声や支援など多くの人たちによって支えられ、今があります。メイシーズのホリデーウィンドウは、そんな多くの人々への感謝のメッセージになっています。
今年のホリデーウィンドウのメインキャラクターとなっているのは、1940年代からサンクスギビングデーパレードに参加し続けている、とんがり帽子がトレードマークのエルフ君です。ホリデーウィンドウの色々な場所に登場しています。
エルフ君たちが、みんなに感謝を表し、拍手の形の風船をあげています。
コロナ危機中、ロックダウンのニューヨークで、毎晩の恒例イベントとなっていたのが、医療関係者たちへの拍手でした。
“BELIEVE”、”LOVE” などポジティブなメッセージが流れるデジタルウィンドウ。
みんなの手がずらりと並ぶ、拍手のウィンドウ。一人一人の拍手が集まると、大きな拍手となり、みんなの力になります。
花火が舞い上がる、エンパイアステートビル。日本語のありがとうをはじめ世界各国語で感謝の言葉がいっぱいです。ニューヨークは、今年は、新型コロナ対策の呼び掛けの他、感謝を表したビルボードやポスターが街中にいっぱいです。ウィズコロナ時代のタイムズスクエア もいつもとは少し違った雰囲気になっています。
劇場や様々なイベント、そしてホリデーシーズンの最後を締めくくる 2020年タイムズスクエアの大晦日カウントダウンも中止に。バーチャルになってしまうなど、今年は、異例の事ばかりが続きましたが、来年は明るい年になることを期待しましょう。
クリスマスをテーマとした34ストリート沿いのホリデーウィンドウは、まだ準備中で、現在は “Belive” のライトアップが輝いています。
メイシーズの入り口ではサンタさんが迎えてくれています。今年のホリデーウィンドウは、新年2021年1月1日まで飾られます。
そして目の前には、エンパイアステートビルの迫力あるライトアップ。最近日が暮れるのが早くなって5時過ぎにはもうライトアップが見られます。
昨年のメイシーズのホリデーウィンドウは、こんな可愛らしいものでした。
ニューヨークのホリデーシーズンらしいスポットを色々楽しみましょう!
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