今年もニューヨークのメイシーズ本店において、メイシーズフラワーショー (Macy’s Flower Show) がはじまりました。昨年末からメイシーズなどのデパートやリテールの販売不振がニュースとなっていましたが、このフラワーショー開催中のメイシーズの状況を見る限り、そんな懸念がうそのようです。デパートの中はとても華やかで、多くのお客さんが訪れ、とても賑わいを見せています。まさに文字通りお花で華やぐデパート。お客さんたちの気持ちも高揚し、思わずたくさん買い物をしてしまう、そんな楽しい春の訪れを感じさせます。
ニューヨーク メイシーズ本店は、ニューヨーク34ストリートとブロードウェイの交差点にあります。ご覧のように、このメイシーズのデパートだけで、一ブロック占有しているため、売り場面積も、とても巨大なデパートです。「The World’s largest Store」とあるように、2009年までは、世界で一番大きいデパートだったニューヨークのメイシーズ本店。
今では残念ながら、その座は、韓国の釜山にできた Shinsegae Centum City というデパートに譲っています。
今年のフラワーショーのテーマは「America the Beautiful」です。アメリカの北東部、南東部、中西部、ロッキー山脈、北西部、南西部、とアメリカ各地で見られる多様性に富んだ花と緑がテーマとなっています。
(Macy’s)
お花に包まれるエスカレーターには、赤い灯台まで登場し、デパート内で、まるで旅をしているかのように楽しめます。
1階のフロアー中央通りは、上を見上げれば、咲き乱れる花壇に囲まれています。
昨年、メイシーズのハイエンドへの改革 の記事で紹介しましたが、メイシーズは4年間と400万ドルを費やして行った店内の大改革を機に、ターゲット層も大きく変えてきました。ミレニアル、そして国外からの旅行者をメインのターゲットとしています。
ニューヨークの象徴的なものといったら、やっぱり自由の女神!
自由の女神のトーチをフラワーアートで表現しています。
このメイシーズのフラワーショーは、ニューヨークだけではなく、フィラデルフィアやミネアポリス、シカゴ、サンフランシスコと全米各地のメイシーズで行われます。フラワーショーが一番最初に行われたのは、1946年、カリフォルニアからスタートしました。メイシーズのフラワーショーにも実は、こんな歴史があります。
メイシーズのウィンドウというと、クリスマスのホリデーウィンドウ が有名ですが、フラワーショーのウィンドウもクリエイティブで芸術的な楽しい飾りつけのウィンドウがみられます。
ワシントンDCのジェファソンメモリアルをテーマにしたウィンドウ。今年のDCの桜もそろそろピークがはじまりそうですね。
フラワーショー開催中、店内を歩いているだけでも十分楽しめますが、より深くこのフラワーショーを楽しみたい人たちのために、メイシーズでは、ガイドツアーもやっています。これだけでもちょっとした旅行気分を味わえますね。デパートでこういう楽しみ方ができるというのは、イベントを得意としているメイシーズならでは。
花と緑でいっぱいな1階フロアへ下りる時は爽快なビューです。
メイシーズの店内のフラワーアートの彩りに負けず劣らず、各ブランドも華やかな商品ラインナップを取り揃えて、この春の商戦に望んでいるので、相乗効果で、とにかくどこもかしこも華やかです。
いつも以上にテーマを意識した商品ラインアップです。昨年の年末商戦で苦戦したあとだからか、各ブランドとも、気合いが感じられます。
フラワーショーの会場である1階のコスメ売り場はどこも大盛況です!
1階フロアのフラワーショーに加えて、その上の階のところにも、秘密の花園のような花と緑の溢れる空間が作られています。
上の階までフラワーショーをみるために訪れた人は気づくと思いますが、その上階からの視線も意識した、化粧品ブランドのM.A.C.やシャネルなどのおしゃれな店作りはさすがです。
フラワーショーを楽しみにしているお客さんも実は多く、この日は、美しいお花と写真を撮ろうと、華やかなワンピースでドレスアップしてくる女性や、花飾りをつけた髪で訪れる人もいます。もちろん、子供たちも、お花を見に訪れています。
ニューヨークのメイシーズ本店、フラワーショーは期間限定イベントです。2016年は、3/20-4/3 までになります。
メイシーズでは旅行者は10% OFF の割引セービングパスがもらえます。下記の記事もどうぞ。
Macy’s New York
151 W 34th St, New York, NY 10001 MAP